2023年12月、アテネ市内のビザンティン教会を観光。
目次
アテネ市内のビザンティン教会めぐり
ギリシャをめぐる今回の旅行で、初日から2日間はアテネ滞在でした。気になっていたアテネの街中のビザンティン教会を見て回った旅行記です。「アテネ市内のビザンティン教会めぐり」としてはその2です。
その1はこちら。
今回の教会めぐりルートは以下のようになりました。
教会巡りのスタートは、宿泊していたこちらのホテル。
アクロポリスに近くて観光しやすかったです。
Holy Church of Saint Catherine (聖カタリナ聖堂)
教会巡りがたまたま日曜日に当たりました。ということで10時過ぎに訪問してみましたが、中から朗々と典礼の声が聴こえたため、入れてません。
他の教会を見学してランチも食べてゆっくり戻ってきたら、門扉まで施錠されてました(泣)。
外観だけ撮った写真。11世紀のビザンティン建築です。
また、神殿の跡地に建てられた教会のようで、敷地内には神殿の遺跡があります。神殿が教会になるの、ギリシャのビザンティン教会によくありがち。
Soteira Lykodemos (ロシア教会)
地球の歩き方に「ロシア教会」と紹介されている、ビザンティン建築。
今はロシア正教会になっているらしい。
角ばっていて良き外観。中間部の装飾タイルの模様も気になります。
こういうの。
典礼後、教会前の広場が人で賑わってるところを内部見学させてもらいました。
内部は写真撮影禁止のため写真なし。
外観からもかなり大きそうと思ってましたが、内部もカトリコンをぐるりと囲むように2階ロフト部分がある、かなり大きな構造でした。フレスコ画は新しいのではという印象。
良き構造と外観の教会でした。11世紀の建築です。
Hagios Nikolaos Rangavas(アギオス・ニコラオス・ランガヴァス)
アクロポリスの城下町・プラカ地区の雰囲気あるエリアにあります。
この教会は斜面に建っていて、外観は斜面下からの写真しか撮れませんでした。
行ったとき、こちらも典礼の真っ最中。。。ですが、中庭を通った階段から2階のロフト部分に入れて、そこから修道士の聖歌を聴くことができました。
ビザンティン聖歌というものなのか、調性はあるけど、カトリックやプロテスタントの聖歌や賛美歌と比べるともっと朗読っぽく、仏教のお経っぽい。修道士3名によるもので、ひとりずつ低音部・中音部・メイン部を順番に努めていて面白かったです。
初めて聴いたわけではないけれども、美しさにしばらく聴き入ってしまいました。
2階席には同じように聖歌にじっと耳を傾ける人たちが数人いました。地元の人なのかもしれない。
Hagios Ioannis Theologos(アギオス・イオアニス・テオロゴス)
ひとつ前のランヴァガス教会のすぐ近く、住宅街の中。
こちらも典礼後の人々が外に出てきたタイミングで、中を見学させてもらいました。
英語の喋れる管理人さんが、13世紀のフレスコ画など内部を案内してくれました。
ギリシャ神殿の上に建てられた教会のため、内部の柱は神殿のものを流用しているのだそう。一本はドーリア式、もう一本はイオニア式なのだとか。(ビザンティン教会にありがち。ほとんどのビザンティン教会はキリスト教以前の神殿の石や柱を流用して建てられている)
日曜日に来なければ開いてなかったかもしれない。たくさん話が聞けてありがたい教会でした。
Metamorphosis Sotiros(メタモルフォシス・ソティロス)
道の端っこにいきなりある小さな教会です。
すごく小さなビザンティン教会。。。閉まってました。残念。
数分後、入口のとこの猫は木に登ってカメラ目線をくれた。嬉しい。(かわいい。)
Church of the Holy Apostles(聖使徒聖堂)
ここは、古代アゴラの敷地内にあるビザンティン教会です。
教会内部を見学するには、古代アゴラの入場チケットが必要なのですが。。。グーグルマップだと「臨時休業」という表示が出ていて、お金を払って入っても中が見られないのか?ということが気になってました。
そこでフェンス越しに観光。
ぐるっとまわって見たところ、がっちり鎖(チェーンなんて軽い感じではない、鎖)に南京錠がかけられているのが見える。
ということで、フェンス越しに外観を撮って終わりにしました。外観はとてもバランスの取れた、良い形のビザンティン教会建築です。
アクロポリスとアクロポリス博物館
今回はギリシャっぽい観光もしようと思っていたので、午後はアクロポリスに入場。
冬だったのでチケット売り場(アクロポリス南のディオニュソス劇場側)では1秒も並ばずに買えました。
中はそれなりに観光客がいました。
その後アクロポリス博物館にも入場。
この博物館は綺麗な建物で、彫刻も楽しかったです。
キリスト教以前の古代ギリシャの彫刻をまじまじ見てみると、たまに西洋人ぽくない顔に出会います。目が大きくて吊り上がってて、顔が体に比してやたら大きく、トルコとかアナトリアあたりの東洋っぽさというか。
ローマ時代あたりの彫刻になると、よく見知った西洋人顔になるんですけどね。
それからニュースにもなったエルギン・マーブルのうち、英国に持っていかれなかった彫刻も見られます。
スーナク英首相、ギリシャ首相との会談を直前キャンセル パルテノン神殿の彫刻めぐり - BBCニュース
そのなかでも有名な、エレクティオンの柱の女神像。
本来は6体ある女神像のうち、1体が大英博物館にあるそうです。
(続く)
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