超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【メテオラ旅行記】2:クリスマスの大混雑メテオラは日本でいうところの初詣感覚(たぶん)

ギリシャのパトモス島、ロードス島、メテオラ旅行記、10日目。クリスマスお詣りで大混雑のメテオラ修道院観光日記です。

 

目次

 

 

 

メテオラ観光に行こう

前日にカランバカ入りして、翌日の朝9時から張り切ってメテオラ観光に出発。メテオラタクシーを利用します。この日はたまたま、クリスマスイブの日曜日。

ホテルも満室かというくらいの混み具合だったので、タクシー運転手に今日はメテオラでイベントか何かあるのか?と聞いてみたんですが、特にないと言う。クリスマスには修道院に行く、というのがギリシャ人の過ごし方らしい。

ちなみについ1〜2週間前は、観光客なんて一人か二人しかいなかったそう。人の多いホリデーシーズンにぶつかってしまったようです。

アギオス・ステファノス修道院

最初はここ。何故ならこの日は日曜日で、翌日の月曜日にはクローズしてしまうから。もし他の修道院から先に回って、ここが見られなかったら悲しすぎるので、一番最初に来ました。

オープンの9:30少し前に到着したので、猫と遊んで待ちました。

メテオラで唯一、坂や階段を登らずに中に入れる修道院。入口まで崖と崖の間に橋が渡されていました。ちょうど朝日が修道院の影を落としているところ。

聖堂はわりと最近修復か再建されたもののように見えます。

ここを含む全メテオラ修道院は内部撮影禁止です。

内部のフレスコ画はどこもそれなりにおお~と思った覚えはあるんですが、ど全部ぼんやりとしか記憶に残ってないです・・・。中よりも外の景色の方が凄すぎて。

 

アギア・トリアダ修道院

道路脇でふいにタクシーを止められ、ここから次の修道院だ、と言われたところ。

あそこまで歩くらしい。

今いる崖を降りてあそこの奇岩のふもとまで歩き、そこから急な階段を登るのだという。(このとき初めて、えっメテオラけっこう歩かされる?らくらくタクシーツアーなのに?!と思った。)

下りの道中、写真を撮る観光客も併せて撮影。

ふもとに到着。ここから登りです。

階段途中の景色。

ハードでした。これがあと4つあるということか。

ここのビザンティン教会はなかなか良い感じの形でした。

それから、空中の電線のようなケーブルの終点。人や荷物を運ぶ用だと思う。

こちらは垂直方向に人や物を持ち上げる装置。かなりアナログ感あふれていたので、今は使われてないかも。

 

ヴァルラーム修道院

そろそろ11時。この頃から人の数と車の渋滞がすごいことになってきました。

運転手はメガロメテオロン修道院に案内しようとしたのですが、路駐だらけの道があまりにも進まないので、先にヴァルラーム修道院になりました。運転手イチオシの修道院だそうです。

この修道院はさっきよりは登らなくても良さそう。。。ほっ。

到着です。広い!こちらメテオラでナンバー2の大きさの修道院とのこと。

聖堂のビザンティン建築具合も、広い面積の広場のおかげでやすやすと撮影できてありがたい。

良いですね。。。良い形です。

ドームが2つ並んだ感じが良いです。

なおこちらの修道院は地下に博物館があって、そこがとても面白いかった。

この最初の写真がすごくメテオラっぽくてイカしてる。網の中に入ってるのは修道士。人間です。

寄付者の名簿をリスト化した帳簿。

オスマン帝国時代のスレイマン二世の手紙。メテオラ修道院の財産への干渉禁止、との旨。奇岩の上で厳しい生活をするキリスト教活動は容認されていたということかな。

100年前のメテオラの修道士の生活の様子。やっぱり修道士を網に入れて引き上げる図が面白いです。

メガロ・メテオロン修道院

相変わらずの渋滞を抜けて、メテオラで一番大きいメガロメテオロン修道院へ。見える範囲ですでに巨大。ちょっとした集落に見えます。

ところで、ここから修道院敷地内に入るまでが長かった。たとえるなら真夏の富士山、夜明け直前の9合目から山頂までの渋滞。。。です。

カトリックプロテスタントの教会でよく見るクリスマスのイベント、クリスマスミサとか宗教曲のコンサートとか、そういうイベントがあるわけでもないのに。この人・人・人は一体何だろう。

ようやく敷地内に入れて、下の写真はオーソドックス教会でおなじみの、ロウソクに火をつけて砂の上に立てるやつの行列です。

これを見て腑に落ちたというか。

自分なりの推測ですが、最も近いのは日本の初詣感覚なんじゃないでしょうか。子ども連れのファミリーとか、夫婦やカップルとか、男女混合の若者グループとかがみんなマイカーで来てメテオラ修道院巡りをしている。スマホで集合写真を撮ってインスタにアップしている。

クリスマス(お正月)は修道院(神社)行っとかないと!みたいな。ロウソクの列(お賽銭)に並ばないと!みたいな。ちなみにメテオラの複数の修道院で、メモ用紙とエンピツと、何かお願いごとを書く机ゾーンがありました。(絵馬。)

メテオラ最大の修道院だけあって、聖堂のビザンティン教会も大きく立派です。

これは聖堂の後陣部なのか違うのか・・・よくわからないけれど、出っ張った部分の感じも非常に好きです。

降りる時も大渋滞。向こうにさっき訪問したヴァルラーム修道院が見える。

 

ルサヌー修道院

次は左上のこれに登ります。さすがに疲労がたまってきました。。。

ちなみに右手に見えるのはヴァルラーム修道院のかっこよい要塞みたいな壁。

ルサヌー修道院はとても小さな修道院のため、登ってしまうと建物の全貌がわかりませんでした。こちらかろうじて入口の様子。

この修道院で撮れたビザンティン教会らしい様子はこのドームだけ。

でもやっぱり景色がすごいのです。

かつての修道院跡地らしきものを発見しました。

降りる時、反対方向の階段を少し上って、何とか修道院の全体像を激写。

にょきっと突き出た奇岩から修道院が生えたみたいに見えます。メガロメテオロンとかの巨大コンプレックスもいいけど、こっちのミニマルな方も限界修道院生活という感じが出ていて、わくわくします。

アギオス・ニコラオス修道院

メテオラ最後です!ここは最後の最後で登りが一番しんどい修道院でした。

やはり景色は良いです。

廊下に飾られていた猫と修道士の絵が可愛かった。

ちなみにこちら、階段だけでなく坂道も混合されており、下りはけっこう膝に来ました。

メテオラ奇岩群の修道院巡りはここで終了。

おもしろいほど観光客がいなかったパトモス島とか、ゴーストタウンのロードス島から移動してきたため、ようやく大混雑のなか観光らしい観光ができて楽しかったです。

ただし登山&下山がセットということで、疲労で限界突破。この後最後に平地の教会に連れて行ってもらいます。

(この疲労もあって、イパパンティ修道院の訪問を諦めたのは前回の記事のとおり。)

tabikichi.hatenadiary.com

 

(続く)

≪パトモス島・ロードス島・メテオラ・アテネ旅行計画≫

  1. 冬に行く!エーゲ海と内陸のギリシャ:パトモス島・ロードス島・メテオラ・アテネ 
  2. パトモス島・ロードス島・メテオラ+アテネ、ホリデー旅行の観光ルート 

パトモス島・ロードス島・メテオラ・アテネ旅行記

  1. アテネ市内のビザンティン教会いろいろ+アクロポリスなど 
  2. アテネ市内、アテネ郊外のビザンティン教会いろいろ 
  3. フェリー(8時間)でパトモス島へ行こう。ピレウス港ではタクシーを使おう! 
  4. オフシーズンのパトモス島で聖ヨハネの洞窟と修道院を見る 
  5. 何もしない・冬のパトモス島ホリデー 
  6. 雨上がりのロードス島。イタリアっぽい中世の要塞都市を街歩き 
  7. 冬のロードス島旧市街、1日観光記録 
  8. どう行っても登山になる絶景メテオラ、拠点の街カランバカに到着 
  9. クリスマスの大混雑メテオラは日本でいうところの初詣感覚(たぶん) ⇐今ココ
  10. メテオラ観光の最後はカランバカのビザンティン教会
  11. 歩くアテネ。考古学博物館とベナキ博物館に行こう