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続きを読む【トラブゾン旅行記】1:崖に張り付く奇跡の修道院!トラブゾンからスメラ修道院を訪問
写真では何度も見ていたスメラ修道院。ようやっと訪問できました・・・!崖に張り付く、ギリシャ正教の修道院を存分に見学。
目次
スメラ修道院訪問完全ガイド2024夏

見てくださいこの崖の張り付きっぷり。
このスメラ修道院、どうやって行くか。私たちはタクシーチャーターにしました。一つ前の記事に書いたとおり、ホテルのオーナーと事前にワッツアップでやり取りして、1日タクシーで240ユーロで落ち着きました。もちろんツアーもたくさん出ているし、個人でレンタカーでも行けると思います。
なお観光時間ですが、9時にトラブゾンを出発して13時過ぎに戻ってきました。半日あればOKです。
行き方トラップ1 ミニバス専用区間がある
タクシーで寝てたら修道院に到着する・・・かと思いきや、謎にでっかい駐車場で車を停められます。

山の麓あたりです。
どうやらここで、バスツアー客も、個人旅行者も、タクシーで来た我々みたいな人も、全員降ろされることになってるらしい。チャータータクシーの運転手に促されるままに並ぶと・・・

こんな窓口に並び、なんかお金を払わされる。
駐車料金か?と思ってたら、このあとに乗る乗り合いバスの料金でした。この駐車場からスメラ修道院の入場口まで、問答無用の乗り合いバス区間があるのでした。
そしてここ、トルコリラの現金オンリーです!あんまりリラの現金を持ってなかったのですが、ユーロは現金を持っていたので、タクシーの運転手が自分の財布で両替してくれて払ってくれました。
(ちなみにレートについては事前にこれでいいか?と確認されましたが、常識的なレートでした。誠実な人でよかった。)
ミニバスはこんなのでした。観光客の乗り合いで、満員になったら発車。

なぜかタクシー運転手はお金払わず一緒に乗り込んでたな・・・同じ業界枠ってことかもしれない。
行き方トラップ2:カード不可・・・の場合がある

ミニバスを降りたらそこから先は徒歩です。にぎやかな参道。。。

キリスト教とは関係なさそうなグッズも売られている。

山道を歩く。

けっこうな山です。

だんだん修道院が見えてきたなと思ったところで、入場口です。

ここでまたトラップ。ホームページではクレジットカード可、とあり、看板にもカード可と書いてあるのに、係の人がマシンが壊れたから現金のみ!と大きな声で叫んでいました。現地語と英語で。
ここでもタクシーの運転手が自分のトルコリラをユーロから両替してくれたため、事なきを得ました。レンタカーなどで個人で来る方、こういうこともあるのでリラの現金は多めに持って行った方が良さそうです!
スメラ修道院は思っていたよりも広いし、壁画も見ごたえあり

300年代からここに修道院があったようですが、今のような形になったのは14世紀になってからとのこと。入口から見下ろすと、修復された修道院がけっこう広いのがわかります。食堂や宿坊などいくつもの場所が見学可能。
特に有名なのは外側の壁画です・・・!

枠で区切られた一つ一つの壁画が迫力あります。人が多いので人込みを避けながら、一つ一つじっくり見ることができて良かったです!
壁画のみどころ:ニカイア公会議
壁画はほかのギリシャ正教会と同じように、聖書の各場面が描かれており、教会訪問マニアとしては何度も見たことあるテーマなのですが、スメラ修道院のここにしかないのでは?という絵があって、それがニカイア公会議の壁画です。

ひときわ大きな区画で描かれている、こちらです。

中央に座るのがローマ皇帝コンスタンティヌスと思われる。この絵の左下を拡大。コントラストも上げました。

これ、右の人物が左の人物の頬を平手打ちしている図です。
平手打ちにされているのがニカイア公会議で異端とされたアリウス派の司教アリウス。平手打ちしているのが、のちにサンタクロースとして親しまれることになるミュラの聖人、聖ニコラウスです。(今はイタリアのバーリにこの人の聖遺物がある)
ニカイア公会議の壁画やイコンでは、アリウスが他の聖人の足元に倒れているような描写が多いですが、これは聖ニコラウスが平手打ちしたという伝説をそのまま直接絵に描いていて、とっても興味深い。
躍動感ある平手打ちっぷりも面白いし、この絵が聖書の名場面と並べられているのもとても面白く、満足度高いです。
聖堂内部の天井画がに釘付け
そしてこちらが洞窟の中、聖堂内部の天井画。

洞窟なので、建築物と違ってそこまで天井は高くないのですよね。でもその圧迫感がまた迫りくるものがあって良い・・・。しばし見とれて動けなくなるほどの大迫力。
キリストとマリアの顔が、東部アナトリア顔。やっぱり聖人の顔は現地の人の顔に似てきますよね。その土地にある信仰が具体化すると、その土地の顔になる。そのことで信仰にすごい説得力が出てくるんだろうなあと思います。

主役を見上げる脇役の顔もアナトリア顔で良かった。


その他礼拝堂内部や面白かった壁画
中には入れない礼拝堂内部も、壁画がすごい場所がありました。

損傷は激しいです。
あと、これも外の壁画で下の写真でいうと本当に右端あたりにある絵なのですが、

この真ん中の知恵の輪みたいになってるのが、聖書の記述に忠実な天使の図だと思われ、とても良いと思いました。

これのことです。目がたくさん。

夏の観光シーズンだったので人が多くて大変でしたが、それでも十分堪能して1時間ちょっとくらいいました。

大満足です。来れて良かった。
崖にへばりつく外観を堪能しよう
スメラ修道院内部をひととおり見学したら、入場口に戻る手前にもう一つ小さな修道院があって、そこから、崖にへばりつくようなスメラ修道院を観測できます。

案内に従って歩く。

この修道院自体は施錠されており、中には入れませんでした。

これこれ・・・これです!やはりスメラ修道院といったらこの景色。
見たいもの全部見れて大満足ツアーでした。
(続く)
【トラブゾンとカルス】スメラ修道院、アニ遺跡を見る!それぞれ拠点の街からの行き方(5日間)

2025年8月。トルコ東部のギリシャ正教の修道院・スメラ修道院と、アルメニア教会の遺跡があるアニ遺跡を見たくて、トルコに行くことにしました。
目次
- スメラ修道院とアニ遺跡の場所、拠点の街と行き方
- こう行けば面白かったかも?しれない、空想ルート
- トラブゾンからスメラ修道院の行き方
- カルスからアニ遺跡までの行き方
- おまけのイスタンブール滞在はボスポラス海峡を眺めてのんびり
スメラ修道院とアニ遺跡の場所、拠点の街と行き方
今回行きたいと思っているスメラ修道院の場所と、アニ遺跡の場所ですが、どちらもトルコの東部。スメラ修道院は黒海沿岸の街トラブゾン、アニ遺跡はアルメニア国境近くにあるカルスの街が拠点になります。

この2都市間の交通が問題です・・・。
各種ガイドブックでバス路線など調べてみても、乗換に乗換を繰り返して10時間というとんでもない時間のバスしか出てきません。それぞれ空港がある街なので、航空便はどうかと思っても、2都市間を就航する路線はなし。
ものすごく効率悪いと思いつつも、おとなしくイスタンブール→トラブゾン→イスタンブール→カルス→またイスタンブール、というルートを取ることにしました。

旅程は以下です。
1日目:イスタンブール着
イスタンブール→トラブゾン(深夜着)
トラブゾン泊
2日目:トラブゾン(スメラ修道院含む)観光
トラブゾン→イスタンブール(深夜着便)
イスタンブール(空港近辺のホテル)泊
3日目:イスタンブール→カルス(午後着)
カルス泊
4日目:アニ遺跡観光
カルス泊
5日目:カルス→イスタンブール(午前着)
イスタンブール観光、泊
6日目:イスタンブール観光
イスタンブール泊
7日目:イスタンブール発
飛行機に乗っている時間が・・・とっても多い!①~④のルートはそれぞれ2時間くらい。まあまあ距離あります。
あと、せっかくなのでイスタンブールもちょっとは滞在したいよね。ということで、トラブゾンとカルスだけなら5日間、最後にイスタンブールを追加したら7日間の日程となります。
ところで、地図をよくよく見ると、トラブゾンとカルスのちょうど中間あたりにエルズルムという街があります。

こう行けば面白かったかも?しれない、空想ルート
エルズルム。この街はビザンティン都市ではないのですが、セルジューク朝トルコの街だったということで、街なかに城壁があったり、なかなかに歴史のある街。そして、アルメニア様式ともビザンティン建築様式とも言えない、なんだかけったいな建物がありました。
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なんでしょうこれ。マウソレウム(霊廟)ということですが、モスクにも似てないし、アルメニア建築感はありつつも、アルメニア建築とは大分異なる。生で見てみたかった・・・気がしないでもない。
例えばですが、トラブゾンからバスで4.5時間でエルズルムに移動して、けったいな建築物を眺めて1泊。そしてエルズルムからカルスまではバスもあるけど鉄道があって、鉄道で4時間でカルスに移動。(バスだと3.5時間。)

こういう陸路の旅も楽しそうだったな・・・と、旅行が終わってから思う次第です。これからトラブゾンとカルスを訪れようと思う方はご参考にしてみてください。
トラブゾンからスメラ修道院の行き方
トラブゾンからスメラ修道院へは、南方向に車で1時間ほど。山の中にあります。
このスメラ修道院のグーグルやトリップアドバイザーでけっこう悪い口コミがあるんですが、どうも、途中に関所があって、ツアーじゃないと関所前で車を止められ料金を取られる・・・という、アクセスの不自由さからくるものらしいです。

なお、宿泊するホテルに事前に連絡し、修道院ツアーをお願いしてみたら、スメラ修道院含めたパッケージツアーを提案されたのですが、特に行きたくもない場所も含まれていたので却下。1日タクシーチャーターということにして120ユーロでした。
トラブゾンに来る人は大体スメラ修道院に行くだろうということで、街なかにはそういう旅行ツアーの看板もたくさんありました。交渉すればなんだかんだで連れていってもらえると思います。
カルスからアニ遺跡までの行き方
カルスからアニ遺跡までは東方向へ車で45分くらいの距離です。
行き方はネットで調べて、このサイトなどを参考にしました。
カルスの街中からは、日1本の往復バスが出ているとのこと。行きは9:00発、帰りは12:45発の一本切りです。到着時刻が大体10時として、この2時間45分で全部見終わる必要があるということ。
バス停の場所は、ホテルの人にも聞いたりグーグルマップに表示されたりしたものを見て、この場所かな・・・と想定。
世界遺産なので、ネット上には日本人の情報もたくさんあり、バスで行って帰ってきたという人の情報もありました。
ただ、「ここから出る」と言われている場所に全くなんの標識もなく、目印もなく、ここに本当に時間になったらバスが来るのかいまいち信じられなかったです。

こんな広場に面した道路になるのですが。それと、2時間45分で全部見られるかというのが若干不安もありました。
・・・ので、これもホテルにお願いしてタクシーチャーターにしました。現地で3時間の滞在時間を取ってもらって、往復で2500リラでした。
ちなみに撮った写真の時刻で確認したところ、カルス出発が9時、到着が9:40頃、全部見終わったのが13:30頃でした。バスだと間に合わなかったので、チャーターして良かったです。
おまけのイスタンブール滞在はボスポラス海峡を眺めてのんびり
トラブゾンとカルスで5日間ですが、最後に欲張っておまけのイスタンブール滞在を追加しました。と言っても今まで2回くらい観光に行っているので、滞在に重点を置いて、ボスポラス海峡が見えるホテルにしました。

Luxury Hotel Istanbul | The Stay Bosphorus Hotel | The Stay
フェリーターミナルのオルタキョイのすぐ隣にあるホテルです。
何をする予定もないですが、気が向いたら市内の未踏のビザンティン教会めぐりか、ボスポラス海峡クルーズに参加しようかなとか、それくらいのゆるい計画で行きました。
(続く)
【トラブゾンとカルス】スメラ修道院とアニ遺跡を見たくて、トルコへ(5日間)
By Rotadefterim - Own work, CC BY-SA 4.0, Link
2025年8月。トルコ東部の黒海沿岸にあるトラブゾン郊外にあるスメラ修道院と、同じく東部アナトリア地方のアルメニアとの国境沿いにあるアニ遺跡を見たくて、トルコに行くことにしました。
目次
トルコには何度も行っているけれど
ビザンティン教会やアルメニア教会を見るのが大好きな筆者です。これまでもトルコには何度か訪れており、大好物の教会建築や教会建築や教会建築・・・を見ては感動して、大満足してきたところ。
これまでの訪問地は以下のとおりです。イスタンブール、イズニク、ワン(アクダマル島)。
トルコ-イスタンブール カテゴリーの記事一覧 - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To
トルコ-ワンとイスタンブール カテゴリーの記事一覧 - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To
トルコ-イズニク カテゴリーの記事一覧 - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To
イズニクはこの前ローマ教皇レオ14世も、ニカイア公会議1700年記念ということで、訪問してましたよね。コンスタンティノープル全地総主教のバルトロメオ1世と並んで、ニカイア公会議が行われた聖堂の遺跡の前で、祈りを捧げておりました。
さて、そんなトルコですが、まだ行ってないけど行きたい場所がたくさんあって、自分の中にリストアップされているのですが、そのうちの2つが今回行くことにしたスメラ修道院とアニ遺跡です。
スメラ修道院(Sumela Monastery)
スメラ修道院はトルコ東部の黒海沿岸の都市、トラブゾンから南に行ったところにある山の中にあります。西暦300年代頃からあったようですが、今のような形になったのは13世紀とのこと。ここは当時ビザンティン帝国領ということで、ギリシャ正教の修道院でした。1920年代ごろまでは修道院として実際に活動していたようですが、その後は打ち捨てられ廃墟となっていたところ。

写真を見てわかるとおり、崖沿いにへばりつくように建っている修道院です。個人的に大好き、崖と一体化してる修道院。です。これをずっと見に行きたかったんですが、2016年頃から長期間修復が行われており観光客は入れず、2021年頃に修復が終わったらしい・・・とTripAdvisorなどで確認してはいたのですが、時はコロナ真っ最中。その後なんやかや行く機会がなくて、今回ようやっと行くことができました。
トラブゾン(Trabzon)
スメラ修道院へ行くのに足がかりとなるのがトラブゾン。この都市は、13世紀から15世紀にかけて存在したビザンティン帝国の3つの後継国家の一つ、トレビゾンド帝国の首都として繁栄したところです。オスマン帝国に滅ぼされるまでビザンティン帝国の亡命国家として生き延びていた歴史ある都市なのです。

ということで、街なかにはビザンティン時代の城壁やビザンティン様式の教会建築が至るところに残っています。(教会のほとんどはモスクとして現役で活用されています。)つまり、まぎれもないビザンティン都市なのです。ビザンツ帝国史が好きな方や、自分みたいなビザンティン教会建築好きにはマストビジットなところでもあります。
アニ遺跡(Ani)
トルコ東部のほぼアルメニアとの国境沿いにある、かつてのアルメニア王朝の遺跡です。10世紀~11世紀頃までバグラトゥニ朝アルメニア王国の首都だったということで、多くのアルメニア教会が建てられ、その後セルジューク朝、グルジア王国(ジョージア)などの一部となりつつ、現在はそれらの時代の多くの建造物が廃墟に。

現在はユネスコ世界遺産に登録されており、入場料を払って自由に見学できる遺跡となっています。アルメニアやジョージアの特徴的な教会建築の廃墟が残り、これらの教会建築をたっぷり堪能できます。
遺跡内は起伏があり、けっこう歩くことになります。各種観光ガイドや旅行ブログなどによると、ゆっくり観光して2時間ほど。ただし主要な建物だけを見るなら、整備されている道を通る有料の電動カートも利用できます。
カルス(Kars)
アニ遺跡に行くのに拠点となる街が、トルコ東部のカルス。

こちらはビザンティン帝国の歴史がある街ではありませんが、やはりアニ遺跡と同じく、アルメニア、オスマン帝国、帝政ロシア、と統治国が何度も変遷した街。アルメニア様式の教会や帝政ロシア時代の建造物などの建物が残っているのが魅力的な街です。ちなみに名物はハチミツとチーズ、とのことです。

街なかではチーズ屋が何軒も並んでました。
行き方と観光ルートは次の記事で。
(続く)