超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【ウズベキスタン旅行記】2:丸2日あって良かった。ヒヴァ旅行記・良かった場所や食べ物編

サマルカンドブルーとかの壮麗なイスラム装飾が見たくて、中央アジアウズベキスタンに行きました。最初に訪れた都市、異世界過ぎて度肝を抜かれたヒヴァ観光の後半です。

 

目次

 

 

 

イチャン・カラ街歩き:後半

ヒヴァに丸2日間滞在したじっくり観光記、後半です。

イチャン・カラの共通券は各種様々なメドレセに入れます。ただそのほとんどは小規模な博物館で、展示はどれもあんまり・・・そんなに全力で中まで見なくていいかな、というものが多かったです。その中でも見て良かったところ、それから城壁外の良かったところの観光記。

クフナ・アルク

西門から入ってすぐのところにある、けっこう大きな宮殿。宮殿ならではの室内や外側のモザイクタイルの幾何学模様が良かったです。

やっぱりブルーなんですよね。



パフラヴァン・マフムッド廟

こちらは共通券では入れないので、エクストラ料金を支払って是非入ってみてほしいところです。上の写真は裏側から撮ったところ。

表側はこちら。

ちょっと地味ですが、この門をくぐると、こう。

入場料を払って、女性は無料スカーフを借りて髪の毛を隠して入ります。(帽子を被っていたらOKでした)

内部のモザイクタイル装飾は圧巻です。

観光客の他に普通にお祈りしているイスラム教徒もいました。14世紀に亡くなった聖人のお墓です。

夜になるとミナレットやメドレセはライトアップされるんですが、この建物はライトアップはされずに、暗闇に溶け込んでました。



タシュ・ハウリ宮殿

入口は地味目な小さな門ですが、入るとどーんと広い中庭に出ます。

左側にある各種部屋の壁や天井装飾、部屋の内部などがそれぞれ凝っていて、良かった。

テラスの天井部分の例。各部屋異なるのが面白い。

この宮殿は、奥に民族衣装の展示スペースもあって、そこも良かったです。



イチャン・カラ城壁は外側もぜひ見るべし

イチャン・カラの城壁は、今まで見たことない不思議な形をしていました。のっぺりしていて圧がある。

イチャン・カラ(内壁)とデシャン・カラ(外壁)の隙間エリア。

城壁の崩れた部分を登って子どもが遊んでました。

なお、イチャン・カラは東西南北に門があって、チケット管理をしているのは西門だけ。西門以外の各種門はこんな感じです。これが東門。

この東門(パルヴァーン・ダルヴァザ)はかつての奴隷市場のや処刑地の中心地だったということで有名です。

北門。

北門は正面から写真撮ってなくて、内側からの様子です。

この北門からは城壁の上に登れそうな階段があったのですが、フェンスにて行き止まりにされてました。

こちらが南門です。シンプル。



北門周りは素朴な住宅エリア

北門から入ったあたりは、素朴な住宅街。雰囲気があります。

この辺は中国が歴史地区の修復を金銭支援したらしいです。

だからなのか、この北門エリアのみで、中国語翻訳付き案内板を見ました。

ほほう・・・メドレセは「学院」モスクは「寺」の漢字を充てる、と。

そういえばウズベキスタンのお茶文化や麺料理も中国から来たらしいし、シルクロードの出発点の中国とは今も昔も関係が深そうです。

城壁の外のヌルラボイ宮殿はちゃんとした博物館

2日目に城壁の外にあるヌルラボイ宮殿に行ってみました。

現代の街(外)から撮ったイチャン・カラ。たまたまツバメのような鳥が写り込んでいた。

ヌルラボイ宮殿は西門から徒歩で15分くらいのところにあります。

こちらは中がけっこうちゃんとした博物館で、イチャン・カラのメドレセ内の展示なんかより全然見応えがあり、時間もかかりました。

ヒヴァ・ハーン国の歴史、歴代ハーンの人形や当時の正装などが興味深い。

そういえば全然余談なんですが、「ソ連ゲーム」というインディーゲームがあって、(ルールはスイカゲーム)一時期ハマってたんですけど、ソ連邦を構成する国名と国旗の柄を見ながら、それぞれの元の国をウィキで調べたことがありました。

ソ連ゲーム(スイカ系) | フリーゲーム投稿サイト unityroom

この黒くてかっこよい国旗はヒヴァ・ハーン国の国旗なのですが、上記ゲームでは、今のウズベキスタンの国土と同じ「ウズベクソビエト社会主義共和国」にこの柄を当てはめてるんですよ。ゲームをしてるときは「ヒヴァ・ハーン?なんじゃそりゃ?どこ?」とハテナだらけだったんですが、ここで見たときに、あー!この国旗、ヒヴァ・ハーン国!ゲームの!!ここか!と思い感動しました。

凄い暇な人はぜひやってみてください。ちなみに私はド下手なので、一度もソ連邦を作れたことがないです・・・ロシアまではできるんだけどな。

昔の写真コーナーなども面白かったです。

ロシアの影響?すっごく西洋化された、迎賓館っぽい応接の館などもあります。ヒヴァ・ハーン国は20世紀まで存在してた国なんですよね。

西洋とヒヴァ文化ミックスの部屋などが見れます。昔はどうだかわからないけど、今は靴を脱いで上がるのとかが面白い。

さらに異世界感。日没とライトアップ

日中でも異世界感の漂うヒヴァですが、日没から夜にかけてがまた雰囲気が良かったです。気温もぬるくてだんだん涼しくなるところが最高。ベストシーズンに行くとこういうところが良いですよね。

だんだん濃い青色に沈んでいく空。

ここは地理的に全然アラブじゃないのに、頭の中ではディズニー映画アラジンのオープニングテーマ「ア~ラ~ビーアンナ~~~イト、ライクアラビアンデ~~~イズ、」のところがエンドレスで流れて止まらなかった。

イラクとかモロッコなどのリアルアラブに行ったら、こんな感じなんでしょうか。

食べ物編。2日間で食べた料理いろいろ

お茶シリーズ。この左の写真の柄のお茶セットや食器は、この旅行中ほんとどこでも見かけました。

ラグマン、プロフ、マントゥ、サモサとショルパ(スープ)とウズベキスタンの料理てんこ盛り。ラグマンは喫茶店ナポリタンか焼うどん系統の味、ヒヴァプロフは炊き込みご飯みたいな素朴な味でした。それから名前は忘れたけど、ホラズム地方の緑色の麺料理も美味しかった。この料理はサマルカンドより先では全然見かけませんでした。

それとウズベキスタンは具沢山スープのメニューが豊富。どこのレストランにも3~4種類スープがあって、しかも全部すごく美味しくて良かった。

イチャン・カラのティーハウスやカフェには、こういう靴を脱いで上がるベンチ席みたいなのがどこのお店にもありました。(これもマンガで見たやつ!)

雰囲気もいいし楽しくて、とりあえずどの店でもこれ系の席を利用しました。でもこの席を使ってたのはほぼアジア人かインド系の観光客だけ。欧米系の観光客は、靴を脱ぐのに抵抗があるのか、見る限り全然利用してなかったのが面白かった。

街歩き中に売店で買った、ザクロジュース。炭酸で美味しかった。

ヒヴァ観光マップ

2日間で行ったところは以下です。



ブハラへ

丸2日間たっぷりヒヴァを満喫して、ヒヴァにお別れ。

朝8時のブハラ行きの飛行機に搭乗するため、早朝にウルゲンチ空港まで送ってもらいました。

他の街はそこまででもなかったんですが、この街は別れが名残惜しかった。これも完全にテーマパークから帰るときと同じ感じ。楽しかったです!

 

(続く)