2024年4月、中央アジアのウズベキスタンに行くことにしました。
目次
ベストシーズンにウズベキスタンに行こう
青いタイルと幾何学的な模様のイスラム装飾が見たくて、シルクロードの街、サマルカンドがあるウズベキスタンに行くことにしました。
中央アジアのウズベキスタンは冬は氷点下、夏は40度にもなるという厳しい気候の国。そんなわけで、観光のベストシーズンは4月~6月、9月~10月なのだそうです。
ちょうどベストシーズンの4月後半にウズベキスタンの世界遺産の都市をめぐることにしました。
世界遺産の街とイスラム建築を見たい
ヒヴァ
デシャン・カラ(外壁)とイチャン・カラ(内壁)の二重の城壁で囲まれていた城塞都市。砂漠の中のオアシス都市でもあります。ウズベキスタンで一番最初に世界遺産になった場所。
ブハラ
古代から栄えていたオアシス都市。イスラム世界の文化的中心地だったそうです。20世紀初めまであったブハラ・ハン国の首都。世界遺産です。
サマルカンド
ヒヴァ、ブハラは知らなくてもサマルカンドなら聞いたことがある。それくらい有名なシルクロードの中心都市。サマルカンド・ブルーなどと呼ばれるモスクなどの青い装飾が有名です。もちろん世界遺産です。
タシケント
ウズベキスタンの首都であり、玄関口。
シャフリサーブス
今回の旅行では行かなかったのですが、ここも世界遺産。サマルカンド滞在中に1日エクスカーションで日帰りするのがよさそうです。
ウズベキスタンに行くならここは知っておきたい
実際行ってきて、帰ってきてからこの記事を書いていますが、ウズベキスタン旅行で心得ておくべきことをまとめました。
国内列車の予約はリアルにすぐ売り切れる
ウズベキスタンにはアフラシヤブ号という新幹線みたいな電車が走っていて、国内移動はこれがとても便利。なのですが、この電車予約が本当にすぐに売り切れます!
公式ページからネットで検索・購入が可能。
公式案内では45日前から販売が開始されますが、うっかり忘れていて1カ月前(30日前)ごろにネットで確認してみると、時すでに遅し。全然埋っていて希望の時間帯は取れませんでした。
あと、これは自分側の問題かもしれませんが、私の在住国からのアクセスではクレジットカード(在住国発行と日本発行の両方)の決済が何度試してもできませんでした。vpnから接続してみたり、ブラウザを変えたりスマホアプリからアクセスしたり色々やったけどダメで、終いにはクレジットカードの選択画面すら出てこなくなり、結局予約も決済もできませんでした。
最終的にチケット予約代行業者を頼りました。
(このときすごい苦労したので、最初から代行業者に頼れば良かったと思いました。ウズベキスタン、来てほしくないのかな?と思ったり。。。)
4月はなんか花粉が舞っている
特に毎年薬を飲むような花粉症ではないのですが、4月の、特にタシュケントの公園周りは何らかの花粉が大量に舞っていて、くしゃみと鼻水が大変なことになりました。(ちなみに周りのウズベキスタン人もけっこうくしゃみしてました。)
どうやら調べてみるとウズベキスタンにも花粉症があるみたいです。ゴールデンウィークとかにウズベキスタンに行く場合はちょっと気を付けた方が良いかも。
ウズベキスタン料理はお腹を壊すことがある・・・らしい
「らしい」と書いたのは、結果として私と同行者はお腹を壊すことなくウズベキスタン料理を満喫してきたからです。
事前調べでは「どこの国も平気だったのにウズベキスタンだけお腹を壊した」とかいう情報がけっこう目につきました。電車のチケット予約代行業者からもそういう情報をもらったので、念のため下痢止めを持って行ったのですが、使わずに済んで良かったです。
普通に食べたいものを食べて、水道水や出された水は遠慮し、必ず熱いお茶を飲むようにしてました。後半は生野菜のサラダもけっこう食べましたが、平気でした。
インターネット調べでは、料理に使われる「綿実油」に日本人には分解できない成分が入っているのではないか、という情報もありましたが、本当のところはわかりません。
(※お腹を壊したわけではないですが、同行者は1日冷蔵庫に入れておいた生絞りザクロジュースを一気飲みして、直後に全部戻してました。市場などで購入する生絞りジュースは、その場で飲み切るのが良さそうです。)
Yandex Go は本当に便利だぞ~
ロシア版Uberとも言われるタクシー配車アプリ、ヤンデックス。めちゃ便利でした。
なお色んな人の体験記を読むと、日本の携帯電話番号ではアプリのアクティベートができないようです。
自分は在住国の国番号+携帯電話番号を入力して、ウズベキ入国前にアプリをアクティベートすることができました。
その時点では「決済手段」は選べなかったのですが、ウズベキ入国後にアプリを起動させると、クレジットカードの登録に進めました。
クレカ登録には、クレカ発行会社からの認証を突破する必要があります。自分の場合はクレカ発行国のe-SIMを入れたままだったので、SMS認証を突破できて無事登録できました。
2024年4月時点で、Yandexが使えたのはブハラ、サマルカンド、タシケント。ヒヴァは対象エリア外。
なおシャフリサーブスも対象エリア外のようです。サマルカンドからシャフリサーブスまではYandexで行けそうでしたが、そこから帰りのYandexは呼べないため、乗り合いタクシーなどで帰りの足を探す必要があるとのことでした。
Yandexを使うために空港で電話番号付きSim購入が良さげ
最近だと海外旅行でインターネットに繋ぐには、あらかじめその国のデータe-Simを買っておいて、旅行先でアクティベートするのが一番楽。
ただしYandexアクティベートが日本でできないなら、ウズベキの空港で電話番号付きのSIMを買って入れ替える方が良さそうです。データSIMだと電話番号ないですからね。。。
駅や空港からホテルまでは、送迎を頼んだ方が楽
Yandexは便利なのですが、ウズベキスタンの駅や空港からさあホテルまで、となったときはホテルに送迎を頼んだ方が色々楽でした。
なぜなら①流しのタクシー営業がけっこう煩い②Yandexが止まれる場所を探してそこまで行かないといけないからです。
初めてのアプリ操作に手間取ってスマホをにらめっこしても、お構いなしに話かけてきたりI’mYandexと言ってきてみたり、1人を撃退してもまた別の人がひっきりなしに話しかけてくる・・・
また、空港や駅は車両が入れる場所が離れていて、「Yandexが止まれる場所」まで歩いて行って、そこからピックアップしてもらわないといけません。これが初めての場所だとけっこう大変でした。
途中からホテルにお願いして、(高いけど)、駅や空港にピックアップを頼みました。出口のあたりで名前を書いた紙を持って待っててくれるし、運転手と待ち合わせた様子をみると声かけもなくなるので、楽だしストレスもなくて快適でした。
タシケントはそこそこカードが使えるが、基本現金社会
タイトルのとおりです。飲食店や博物館などのほか、ホテルも現金払いです。カードが使えたホテルはタシケントのみでした。
- ヒヴァ:
ほとんどどこも使えない。イチャン・カラ入場券だけカードで払えた。 - ブハラ:
カードリーダーがある店がヒヴァより多いが、決済拒否されて結局現金で払うことが数回発生。 - サマルカンド:
ブハラよりもカードリーダーを置いている窓口・お店が断然多い。首都に近いせいか決済拒否される確率はぐっと減る。ただしバザールは現金払い。宿泊したホテルも現金払いだった。 - タシケント:
ほぼ全ての飲食店、博物館などでカードが使えた。バザールでは買い物しなかったので不明。
事前にホテルにカード払いが可能かどうか確認するなど、普段の旅行より念入りに必要現金額を計算していきました。まあでもATMがあるので、足りなくなったらキャッシングは可能です。
滞在レジストレーションは電子と紙が入り混じる
ウズベキスタンは宿泊したホテルが発行する滞在登録が必要な国。(夜行列車に乗る場合は列車チケットが滞在登録になる。)
滞在登録の概要・身分証の携帯 | 在ウズベキスタン日本国大使館
現在はすべて電子化されている、ということらしいですが、ヒヴァで泊ったゲストハウスでは紙で手渡されました。ブハラのゲストハウスではWhatsAppに送ってもらいました。サマルカンド、タシケントのホテルでは、おそらく言えば電子的に送ってもらえそうでしたが、紙で印刷されたのをもらいました。
結局出国時にも誰にも提出を求められなかったのですが、一応全部すぐ見せられるように準備だけしておきました。
(続く)