サマルカンドブルーとかの壮麗なイスラム装飾が見たくて、中央アジアのウズベキスタンに行きました。最初に訪れた都市、ヒヴァはそういうテーマパークかもしれないと思うほど、異世界感であふれてました。
目次
ウズベキスタンの奥地のオアシス都市、ヒヴァに到着
タシケント空港からその日のうちに国内線に乗り換え。1時間の遅延の後、深夜にようやくウルゲンチ空港へ到着。ゲストハウスからのピックアップ車両に乗って、真っ暗の中ヒヴァへ到着です。
案内された部屋には絨毯が敷かれ、壁にはスザニが飾られた、居心地の良い素朴な民宿という感じ。5リットル分の飲料水も用意されてました。この日はさっさとシャワーを浴びて就寝。
Oquilanur Guest House
朝のゲストハウス、朝食会場の様子。
素敵。。。
用意されたテーブルはこんな感じ。席につくと、オーナーが卵やサモサなど暖かい料理を出してくれます。ウズベキスタンはどこでもそうだったけど、熱々のお茶が美味しかった。
中庭と、門の外を出たところ。昨日到着したときは真っ暗でなんにも見えませんでしたが、乾いた土色の壁が朝の薄い青空に映えます。
イチャン・カラ街歩きへの期待が!否応なく高まる!!
目が覚めたら異世界だった。
ゲストハウスを出て歩き出したところ。
イチャン・カラのマンホール。2021年で新しい。
ここまでは住宅街、ここからは商業エリア。という感じの門。
露店の用意をしている最中の商店街を歩く。
見渡す限りどこにも現代建築物が見当たらない。電線もない。
ヒヴァで有名な観光名所、未完成のミナレット、カルタ・ミノル。
これは。。。世に溢れてる異世界転生もののマンガやアニメ、目が覚めたら異世界だった!を素で体験しているのでは??
どんなに「中世の街並み」と呼び声高くても、なんだかんだでヨーロッパ諸都市は見慣れてますよね、日本人。
ポピュラーな旅行先だし、行かなくてもテレビや雑誌やSNSで取り上げられる率は高いし、それこそ異世界転生マンガって街は中世ドイツ風なんですよね?(あんま詳しくなくてすいませんが)
ヒヴァのイチャン・カラは、アジアでもヨーロッパでもない、ちょっと思ってたよりも自分の想像を超えて異世界でした。前日に到着したときが真っ暗で、一切情報が入ってこなかったところも転生っぽい。もうこれは異世界転生ものの主人公として、この街を楽しむしかないです!
イチャン・カラを街歩き
ここからじっくり観光開始。帰ってきて写真の整理をしてみると、この初日のヒヴァがとんでもないくらいの枚数でした。観光したメドレセとかを全部書いてたらブログ記事4つくらいになりそうだったので、強く心に残ったところだけ記録していきます。
西門で共通チケットを買うがよろし
ガイドブックに従い、まず向かったのは西門(オタ・ダルヴァザ)。ここを一回出て、外のチケット窓口でイチャン・カラ共通券を購入して、また中に戻るのです。
西門の外側からはカルタ・ミノルが良く見える。
西門に入ってすぐのところに、イチャン・カラの地図があります。道は曲がってたり高低差があったり、道じゃないと思ってたところが通れたりするので、むしろ迷うのが楽しかった。
クフナ・アルク前の広場での窯焼きサモサ
1~2か所観光した後、早々にお茶しに入ったレストランの2階席。から見下ろした、広場。うーん、すごい風景です。
何やら作業している。
なんかパン、焼いてる?!これは食べてみたい。
広場まで行って、焼く過程を見学。
釜の内側に張り付けてサモサを焼いてました。暑そう。。。焼き上がりを一つ買ってみる。
これが激うまでした!!あっつ熱の生地の中から肉汁がこぼれて手をやけどする~ じゅわっと美味しくて、食べ終わってからもう一個買いました。笑。
ティーパックで淹れたお茶も買えます。ヒヴァで食べたものの中ではこれが一番美味しかった。おすすめです!
路上で踊ったり歌ったり、アトラクション感ある
何やらにぎやかな音楽が流れているところがありました。
すごく盛り上がっていて、めっちゃ踊ってる。。。奥に新婚らしき正装のカップルが。
このウェディングドレス、イスラム様式でしょうか?髪をぴっちり覆う白いドレスに白いマントがかっこよい。
後ろからも激写。
なお、まるでテーマパークのように見事に統一感ある街並みですが、城壁内の建物のほとんどは18~19世紀に建てられたり再建されたものだそうで、じつは意外と新しいです。
このイベントも、もはやテーマパークとして振り切って、ディズニーランドでキャストが出てきて盛り上げてくれる的な、観光客向けパフォーマンスのようでした。本当に結婚式とお祝いのダンスかもしれないけど。
こういう民族衣装を纏ったバンド演奏みたいのもありました。
工房。この柱マンガで見たぞ
イチャン・カラのなんてことない街並み。
なんてことない街の、柱や壁にあるタイル装飾。ヒヴァではこの砂時計みたいな形の青いタイル装飾をたくさん見かけました。
ここの路地裏で何気なく入ってみたところが、家具などの工房でした。
あっ・・・これ、乙嫁語りというマンガで見たな。
ははーん、ほんとにこんな感じで手作業で彫刻してるんですね。
イスラム・ホジャ・ミナレットに登ろう
イチャン・カラの中で一番高いという、イスラム・ホジャ・ミナレット。このミナレットもじつは建設は1910年なんですよね。意外と新しい。
塔に登るには共通券の他にエクストラで料金がかかります。が、ここはやっぱり登っておきたいところ。
急な段差、踊り場のない狭い階段・・・登るのはけっこう大変でした。
苦労したご褒美の絶景。上からイチャン・カラを一望できます!
他の方向を見下ろした様子。そもそもこのホラズム地方に、高い建物が存在しないことがわかります。
降りたあと膝がガクガクして大変でしたが、登って良かったです。
よりエンタメするために:民族衣装コスプレのススメ
イチャン・カラ内を歩いていると、ちょいちょい地元の人が、ちゃんと地元の衣装を身に着けている。これと同じものがたくさん露店で売られているんですよねー。
女性はアトラス、アドラスと言われる柄の、長めの前開きワンピースみたいなのをカーディガンとかガウンみたいに羽織って着ています。
地元の人だけかと思ってよく見てみると、欧米系団体ツアーのおば様や若い女性観光客もこのガウンを羽織ってたり、年配の男性などは伝統様式の帽子を被っていたり、あちこちで民族衣装を楽しむ人たちが。
ディズニーランドに来たらとりあえずミッキーの耳を付けた方が楽しい。それと同じ、浮かれた空気がここでは多勢を占めている!
ということで、自分も浮かれてアドラス柄のガウン&ズボンを買いました。素材はコットンシルク、と言われたものが肌触りもサラサラしてて、暑い日にも気持ちよくて良かったです。(4月半ばのヒヴァは28~29℃くらいでけっこう暑かった。)
どこの路上でも売ってるので、気になったらすぐ買えます。
若い女子グループの観光客がそれぞれ色違いの長いガウンを羽織って闊歩し、パシャパシャ写真を撮っててとっても楽しそうでした。
イチャン・カラの街歩き、後半へ続く。
(続く)