超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【イスラエル旅行記】5:エルサレム城壁とオリーブ山ウォーキング

イスラエル旅行、観光3日目。ウォーキングの日です。前半は、城壁を歩き、オリーブ山に登りました。
 

目次

 

 

ヤッフォ門から歩く城壁ウォーキング

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ヤッフォ門。英語だとジャッファゲート。ここからステパノ門まで城壁の上を歩けるというので、行ってみました。

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城壁ウォーキングは有料です。

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入口はこの茶色い看板。青い看板のところでチケットを買います。

ところで、このチケット売り場のおっさんが釣り銭はない、というので、わざわざ細かいお金に崩しにいかなきゃなりませんでした。

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ここでコーヒーを飲んでちょうどのお金を用意。

もう一回行って、「お釣りがないから」と追い返されている観光客を横目に、チケットを購入。でもチラッとのぞき込んでみたら、手元のボックスに、お札も小銭も大量にありました。この街には「誠意」という意識が存在しないと思う。中近東ってみんなそんな感じかな。

気を取り直して、登る。

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おおー!なかなか。

道はこんな感じ。城壁の外側から見ると高いけど、内側の住宅街からはそんなに高さはない。簡単に乗り移れそう。

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しばらく歩いて、わりと大きな広場に着きました。

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ここ、パンフレットによるとムスリム地区、ユダヤ人地区、クリスチャン地区の3つの地域を見渡せるところらしい。

比較してみました。

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金色のがムスリム地区にある神殿の丘の岩のドーム、尖った塔の左に見えるドームがシナゴーグ、右に見えるドームが聖墳墓教会

ムスリム地区は屋根の上にゴミが放置してあったり、全体的に治安の悪そうな雰囲気です。

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キリスト教地区の聖墳墓教会

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引き続き城壁ウォーク再開です。楽しい。

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・・・と思ったら、途中ムスリム地区から先、鉄柵に南京錠がかかっていました。えっお金払ったのに?!

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ヘロデ門の辺りです。しょうがないのでムスリム地区に降りて、地上を歩いてステパノ門(ライオンゲート)を目指しました。

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落書きとか多くて、やっぱりちょっと怖い。

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オリーブ山方面、教会めぐりウォーキング

ステパノ門(ライオンゲート)から、オリーブ山の教会を回ります。このとき見て回った順路はこんな感じ。

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じつはガイドブックで見た限り、見ごたえがあるようなすごい建造物はなさそうなオリーブ山。でも、とりあえずオリーブ山に登って旧市街を見てみたかったのです。

それに、イエス・キリストゆかりの施設・モニュメントを踏破していくことで、なんかアイテム集めをしてるみたいな、経験値貯めてってるみたいな気分になってきます。では行ってみよう。

聖アンナ教会

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ステパノ門(ライオン門)のすぐ手前にある、聖母マリアが生まれた場所という教会。聖アンナとは聖母マリアのお母さんの名前です。生まれた場所は地下深い真っ暗な洞窟の奥にありました。

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照明がないのでスマホのライトで撮った写真。床は水没してます。

ステパノ門(ライオンゲート)

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ガイドブックにはステパノ門と書いてありますが、街の中の表示はもれなく「Lions Gate」と書かれている。表側にはライオンのレリーフ

門を出たらオリーブ山が見えます。

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ゲッセマネの園、万国民の教会

キリストが捕らえられた場所。とのことです。

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オリーブ園です。その隣に新しい教会。

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キリストが最後の夜、処刑されることを思い苦悶し祈った場所に建てられた教会です。

色々禁止の看板。お花もダメなのか。

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階段で登る

オリーブ山へは、急斜面の道路がありますが、車通りが激しく、歩道もありません。ので、横に入った階段を上ります。

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けっこう長いです。登り切ったところに看板。

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昇天教会

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モスクとして使われていた、キリストの昇天教会。聖書にある、復活して40日後に昇天したという場所です。入場料がかかりました。

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この床の岩は、キリストが昇天するときに踏み込んだという足跡。

聖堂の周りに、昔の教会の柱が残ってました。もともとは4世紀に建てられた教会なのだそうです。現在の形は、十字軍時代のもの。

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他にも各宗派の祭壇があって、興味深い。

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アルメニア正教の祭壇と、ギリシャ正教の祭壇。

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コプト正教の祭壇と、シリア正教の祭壇。

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素朴な礼拝堂の形が良いです。

主の祈りの教会

少し下ったところにあるきれいな場所。聖書の記述、イエスが弟子に請われて主の祈りを教えた、ということが由来となっているそうです。

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聖書の言葉が各国語で書かれ、壁に貼られているという。日本語を探したけど見つかりませんでした。

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あとでインターネットで検索してみると、大聖堂の主祭壇横にあったらしい。そもそも大聖堂を見つけられなかったことを思い出しました。

預言者の墓とユダヤ人墓地

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ここから先は下り。エルサレム旧市街の眺めが良いです。

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これはキリストゆかりではないけど、旧約聖書預言者の墓のようです。お金を取るらしいので、入口だけちら見。

さらに下ると、左手に墓地が見えてきます。

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花も何もない、石が置かれただけの不思議な墓地。ユダヤ式の埋葬方法なのかな。

観光地ではないので一般の人は入れませんが、キッパをかぶったユダヤ人が一人、塀に腰かけてぼんやりしてたのが印象に残ってます。

主の泣かれた教会

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キリストがエルサレムの将来を思って泣いた、という聖書の記述に基づき、20世紀に建てられた教会。新しいです。

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でもここの良いところは、エルサレムの城壁や神殿の丘のビューポイントだというところ。

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眺めが良いです。ユダヤ人墓地もよく見える。

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観光客が休憩してました。

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マリアの墓教会

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ふもとまで降りてきて、最後に行ったのがここ。マリアの墓教会。アルメニアギリシャの国旗が立っていたので、アルメニア正教とギリシャ正教の共同管理の模様。

ここ、内部は写真撮影が禁止ですが、すごく良かったです!

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入口だけ撮ったもの。入ったら階段で地下に下りていくという構造がカッコいい。

中にあるマリアの墓は古そうな石です。オリーブ山で見てきた教会、とりあえずゆかりの地を記念して建てました!というのとは違う、本気の信心を集めてきたっぽい雰囲気に痺れました。

エルサレムでは、各宗派が共同管理している教会ほど、その聖地の信憑性が高い気がします。

世界地図を読み直す:協力と均衡の地政学 (新潮選書)

(続く)

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