イスラエル旅行、観光3日目。ウォーキングの日です。前半は、城壁を歩き、オリーブ山に登りました。
目次
ヤッフォ門から歩く城壁ウォーキング
ヤッフォ門。英語だとジャッファゲート。ここからステパノ門まで城壁の上を歩けるというので、行ってみました。
城壁ウォーキングは有料です。
入口はこの茶色い看板。青い看板のところでチケットを買います。
ところで、このチケット売り場のおっさんが釣り銭はない、というので、わざわざ細かいお金に崩しにいかなきゃなりませんでした。
ここでコーヒーを飲んでちょうどのお金を用意。
もう一回行って、「お釣りがないから」と追い返されている観光客を横目に、チケットを購入。でもチラッとのぞき込んでみたら、手元のボックスに、お札も小銭も大量にありました。この街には「誠意」という意識が存在しないと思う。中近東ってみんなそんな感じかな。
気を取り直して、登る。
おおー!なかなか。
道はこんな感じ。城壁の外側から見ると高いけど、内側の住宅街からはそんなに高さはない。簡単に乗り移れそう。
しばらく歩いて、わりと大きな広場に着きました。
ここ、パンフレットによるとムスリム地区、ユダヤ人地区、クリスチャン地区の3つの地域を見渡せるところらしい。
比較してみました。
金色のがムスリム地区にある神殿の丘の岩のドーム、尖った塔の左に見えるドームがシナゴーグ、右に見えるドームが聖墳墓教会。
ムスリム地区は屋根の上にゴミが放置してあったり、全体的に治安の悪そうな雰囲気です。
引き続き城壁ウォーク再開です。楽しい。
・・・と思ったら、途中ムスリム地区から先、鉄柵に南京錠がかかっていました。えっお金払ったのに?!
ヘロデ門の辺りです。しょうがないのでムスリム地区に降りて、地上を歩いてステパノ門(ライオンゲート)を目指しました。
落書きとか多くて、やっぱりちょっと怖い。
オリーブ山方面、教会めぐりウォーキング
ステパノ門(ライオンゲート)から、オリーブ山の教会を回ります。このとき見て回った順路はこんな感じ。
じつはガイドブックで見た限り、見ごたえがあるようなすごい建造物はなさそうなオリーブ山。でも、とりあえずオリーブ山に登って旧市街を見てみたかったのです。
それに、イエス・キリストゆかりの施設・モニュメントを踏破していくことで、なんかアイテム集めをしてるみたいな、経験値貯めてってるみたいな気分になってきます。では行ってみよう。
聖アンナ教会
ステパノ門(ライオン門)のすぐ手前にある、聖母マリアが生まれた場所という教会。聖アンナとは聖母マリアのお母さんの名前です。生まれた場所は地下深い真っ暗な洞窟の奥にありました。
照明がないのでスマホのライトで撮った写真。床は水没してます。
ステパノ門(ライオンゲート)
ガイドブックにはステパノ門と書いてありますが、街の中の表示はもれなく「Lions Gate」と書かれている。表側にはライオンのレリーフ。
門を出たらオリーブ山が見えます。
ゲッセマネの園、万国民の教会
キリストが捕らえられた場所。とのことです。
オリーブ園です。その隣に新しい教会。
キリストが最後の夜、処刑されることを思い苦悶し祈った場所に建てられた教会です。
色々禁止の看板。お花もダメなのか。
階段で登る
オリーブ山へは、急斜面の道路がありますが、車通りが激しく、歩道もありません。ので、横に入った階段を上ります。
けっこう長いです。登り切ったところに看板。
昇天教会
モスクとして使われていた、キリストの昇天教会。聖書にある、復活して40日後に昇天したという場所です。入場料がかかりました。
この床の岩は、キリストが昇天するときに踏み込んだという足跡。
聖堂の周りに、昔の教会の柱が残ってました。もともとは4世紀に建てられた教会なのだそうです。現在の形は、十字軍時代のもの。
他にも各宗派の祭壇があって、興味深い。
コプト正教の祭壇と、シリア正教の祭壇。
素朴な礼拝堂の形が良いです。
主の祈りの教会
少し下ったところにあるきれいな場所。聖書の記述、イエスが弟子に請われて主の祈りを教えた、ということが由来となっているそうです。
聖書の言葉が各国語で書かれ、壁に貼られているという。日本語を探したけど見つかりませんでした。
あとでインターネットで検索してみると、大聖堂の主祭壇横にあったらしい。そもそも大聖堂を見つけられなかったことを思い出しました。
預言者の墓とユダヤ人墓地
ここから先は下り。エルサレム旧市街の眺めが良いです。
これはキリストゆかりではないけど、旧約聖書の預言者の墓のようです。お金を取るらしいので、入口だけちら見。
さらに下ると、左手に墓地が見えてきます。
花も何もない、石が置かれただけの不思議な墓地。ユダヤ式の埋葬方法なのかな。
観光地ではないので一般の人は入れませんが、キッパをかぶったユダヤ人が一人、塀に腰かけてぼんやりしてたのが印象に残ってます。
主の泣かれた教会
キリストがエルサレムの将来を思って泣いた、という聖書の記述に基づき、20世紀に建てられた教会。新しいです。
でもここの良いところは、エルサレムの城壁や神殿の丘のビューポイントだというところ。
眺めが良いです。ユダヤ人墓地もよく見える。
観光客が休憩してました。
マリアの墓教会
ふもとまで降りてきて、最後に行ったのがここ。マリアの墓教会。アルメニアとギリシャの国旗が立っていたので、アルメニア正教とギリシャ正教の共同管理の模様。
ここ、内部は写真撮影が禁止ですが、すごく良かったです!
入口だけ撮ったもの。入ったら階段で地下に下りていくという構造がカッコいい。
中にあるマリアの墓は古そうな石です。オリーブ山で見てきた教会、とりあえずゆかりの地を記念して建てました!というのとは違う、本気の信心を集めてきたっぽい雰囲気に痺れました。
エルサレムでは、各宗派が共同管理している教会ほど、その聖地の信憑性が高い気がします。
(続く)