超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【イスラエル旅行記】8:受胎告知の地、ナザレ観光とカフェ

イスラエル旅行、観光5日目です。ティベリアからナザレに日帰り。行き方はこちらの記事にまとめました。 

 

目次

 

  

受胎告知教会

ティベリアからバスでナザレへ来ました。

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ナザレは聖母マリアと夫のヨセフが住んでいたところ。マリアはここで、大天使ガブリエルから受胎告知を受けています。

そしてもちろん、その場所には教会が建てられています。最初はローマ皇帝コンスタンティヌスが建てたもの。今の建物は20世紀の建築です。ローマ・カトリックの教会です。

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大きいです!そして、まだ朝の9時過ぎにも関わらず、団体観光客がすごいたくさんいる。

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中は広い空間。

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ところどころにビザンティン時代のモザイクがあります。中央にあるのが、マリアが受胎告知を受けた洞窟。

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ほほう・・・。以前、イタリアのロレートという街で、聖母マリアの家というものを見たことがあります。

ナザレにあったものを運んだらしいのですが、ここにあったのかな。

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この洞窟を目にして、今まで見てきた数々のイタリアルネッサンスな受胎告知の絵を思う。

ダヴィンチ。f:id:tabikichi:20190512082956j:plain

ボッティチェリf:id:tabikichi:20190512091126j:plain

フラ・アンジェリコf:id:tabikichi:20190512091518j:plain

どの画家の絵も、程度はいろいろだけど、「家」に住んでる前提。パティオみたいな場所が多いですよね。事実は洞窟なのに。

この洞窟の全体像はこちら。古い遺跡になっていて、これを囲むように教会が建てられたっぽい。

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上の階には主祭壇と聖堂がありました。

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壁には各国による聖母子の絵が飾られてます。日本人の作家のものもありますが、聖母子が着物姿で、顔も平安時代って感じで、他の国のものと比べても、なんか目立ってました。

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外も花壇が整備されててきれいです。あれ・・・日本の住宅街とかでよく見かける、見覚えのある棒を発見。

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新しい教会だけど、地下には遺跡もあって、なかなか見ごたえのある教会でした。

 

聖ヨセフ教会

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受胎告知教会から少し離れたところにある、マリアの夫ヨセフの仕事場に建てられた、との教会。

聖堂内は新しそう。

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地下に、古い時代の住居跡があります。でも、これがヨセフの仕事場という証拠はないようです。

階段がある。ここは1世紀頃の初期キリスト教時代、洗礼に使われていた場所、とのこと。

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投げ込まれた信者の手紙のせいで、ゴミ捨て場みたいに見える・・・

それからヨセフの教会だけあって、大工モチーフの絵が多いです。息子イエスに大工仕事を教える父ヨセフ。

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ステンドグラス。

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よく見ると、キリストがカンナがけしているのを、信者が拝むというシュールな絵柄でした。こういうエピソード、聖書にあるんでしたっけ。

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マリアの井戸と聖ガブリエル教会

ギリシャ正教では、マリアが井戸に水を汲みに行ったときに、大天使ガブリエルに会ったということになってるらしい。それが本来の受胎告知の場所である、と。

外典キリスト教の聖書に採用されなかった文書)のひとつ、ヤコブ福音書の中に、その記述があります。水を汲みに来たマリアの元に大天使ガブリエルが接触。しかし、驚いたマリアは走って家に逃げ帰った。その後そこに再び大天使が現れた、とのこと。

その井戸がこちら。

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そして、井戸の水源となったところには正教の教会が建てられています。

f:id:tabikichi:20190512103312j:plain 何故かテントが張られていて、外見がよくわかりませんでした。入口。

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聖堂の奥には、地下に水の流れる井戸っぽいものがあります。

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ここも巡礼地。

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雰囲気あります。古いものっぽい。

この水源の水がタンクに入っていて、飲み放題、持ち帰り放題になってました。

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マリアが水を汲みに来た時に受胎告知があったのだ。ということを表した壁画。

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ところで、街の中のマンホールの蓋が、どうもマリアの井戸デザインっぽい。

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横にある大きな木が、たぶんこれ。

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ナザレのオールドシティでカフェ探訪

何か食べたくて、旧市街の方に来ました。

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とても雰囲気良い食堂。まだお昼前だったけど開いている。中を覗いてみると、西洋人のカップルがちょうど出ていくところで、パンケーキが美味しかったと教えてくれました。

アラブ風パンケーキは餃子っぽい形。

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ミントたっぷり紅茶とよく合う。中はチーズのものと、ナッツ&はちみつの二種類。美味しかった!

でもここ、店内は写真撮影禁止でした。アンティークショップみたいな素敵な店内なのです。

テラス席から食べてる最中に、通りかかった旅行客が外から中の様子をスマホで撮って、店主に凄い勢いで怒られてました。写真には気をつけてください。

そのあと、旧市街をうろうろ。

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モスク。

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ガイドブックに載ってたシナゴーグチャーチというものを探す。

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発見しました。迷路みたいな商店街の中にあります。

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中は何か人が集まってて、入れませんでした。

人込みから外れたところを歩いてみる。

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そこでカフェを発見。

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すごく入りにくい雰囲気ですが、中が素敵だった。

スーツを着たおじいさん連中が集まってカードゲームをしている。

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真ん中に置いてあるのは、バックギャモンのケース。

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置いてある椅子やトレイなんかも素敵~。

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メニューがアラビア語なのもなんかおしゃれ!読めないけど。

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お店の人は英語が通じます。ナッツにジンジャーがたっぷり入ったチャイを頼みました。2つで20シェケルイスラエル価格からすると、安い。

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他の観光客もどんどん入って混雑してきました。出るときには、真ん中でバックギャモン大会(?)が始まろうとしてました。

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旧市街からバス停に向かうところで見えた、受胎告知教会。

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バスでティベリアへ、それからエルサレムへ帰る 

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バス停から見たナザレ。

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イスラエルの鳥。羽の内側が白くて、飛んでるところがきれい。

ここからティベリアのセントラルバスステーションまで行き、そこでエルサレム行きのバスチケットを買い、乗り込みました。ティベリアからエルサレム行きのバスは本数が多いため、ほとんど待たずに乗り換えできました。

おまけ。エルサレムのバス停に到着し、ホテルへ帰る途中に見た公園。

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超正統派のユダヤ人は、子供と遊ぶ時も黒スーツ。TPOより信条が大事なのです。

 

聖☆おにいさん

(続く)

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