超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【イスタンブール】イスタンブールのビザンティン教会建築と観光ルート(8日間)

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2018年12月。イスタンブールビザンティン建築をピックアップ。イズニクに行く場合の行き方や観光ルート。

目次

 

 

イスタンブールのビザンティン教会の痕跡

広大なトルコですが、まずはやっぱりイスタンブールを観光したいところ。ガイドブックでもおなじみの観光名所はもちろん行くとして、そのほかに気になるビザンティン建築を、Wikipediaと以下の本を参考にピックアップしてみました。

ビザンティン (世界歴史の旅)

ビザンティン (世界歴史の旅)

 

 

アヤソフィア(アギアソフィア)

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イスタンブール観光では外せない、アヤソフィア。増改築が繰り返されていますが、もともとは304年に建設されたものです。モスクとして使われていましたが、今では博物館として公開されています。

 

カーリエ・ジャーミィ(コーラ修道院

f:id:tabikichi:20190201081635j:plainKariye Museum | Hagia Sophia Museum

コーラ修道院の「コーラ」とは田舎とか郊外という意味なのだそう。素晴らしいフレスコ画とモザイクが見どころです。6~7世紀の教会がもとになっているようですが、今の姿になったのは12世紀ごろ、内部の装飾が完成したのは14世紀、1321年。ビザンティン末期の成熟した美術が見られます。

 

ファティエ・ジャーミィ(パナギア・パンマカリスト修道院

12世紀に創建された修道院で、のちにモスクとなっています。

f:id:tabikichi:20190201090710j:plainBir kültürel miras alanı “Fethiye Camii” - Fikriyat Gazetesi

内部にはモザイクが残っています。コーラ修道院とほぼ同時代のものだそうです。

f:id:tabikichi:20190201090815j:plainBir kültürel miras alanı “Fethiye Camii” - Fikriyat Gazetesi

2006年に博物館としてオープンしましたが、2018年12月時点で、修復中のため閉鎖されていました。(知らずに行ったら敷地ごと塀で囲まれていて、外観すら見られませんでした。)

 

イムラホール・イリヤ・ベイ・ジャーミィ(ストゥディオス修道院

f:id:tabikichi:20190201092629j:plainStudios Manastırı-İmrahor İlyas Bey Camii | | SANATIN YOLCULUĞU

創建は5世紀にさかのぼるストゥディオス修道院。その後モスクとなりましたが、火災のあとは廃墟として放置されているようです。イムラホールというのはスルタンに仕えた軍人の名前みたいですね。

 

キュチュック・アヤソフィア(アギイ・セルギオス・カイ・バッコス聖堂)

f:id:tabikichi:20190201094041j:plainTurkey Travel Guide, Little Hagia Sophia Mosque

小アギア・ソフィア、リトルアヤソフィアとも呼ばれますが、もともとは聖セルギオスと聖バッカスに捧げられた教会で、アヤソフィアをつくったユスティニアヌス1世により536年に建設されたもの。

 

アギア・イリニ聖堂(アギア・エイレーネー聖堂)

f:id:tabikichi:20190201095047j:plainHagia Irene | Topkapı Palace Museum Official Web Site

トプカプ宮殿の敷地内にある大きな大聖堂です。近くのアギア・ソフィアよりもビザンティン教会っぽい形。モスクとしてではなく、倉庫として使われていたようです。

 

ゼイレック・ジャーミィ(パントクラトール修道院

f:id:tabikichi:20190202004233j:plainZEYREK CAMİSİ TARİHİ - Pantokrator Manastırı | İslam ve İhsan

12世紀に建てられたキリスト・パントクラトール修道院。当時は病院、図書館、教会と並んでいたようです。今もモスクとして使われています。

 

ファティフ・ジャーミィ(聖使徒聖堂

f:id:tabikichi:20190204210203j:plainFatih Mosque - Istanbul Tour Studio – Istanbul Guide

征服者という意味のモスク。かつてビザンティン皇帝が埋葬された教会(聖使徒聖堂)の上に建てられたそうです。今の建築は、18世紀の地震の後に新たに再建されたもの。なので、聖使徒聖堂時代のものは内部の柱などしか残っていないみたいです。

 

ボドルム・ジャーミィ(ミュレレオン修道院

f:id:tabikichi:20190204211733j:plainhttp://www.thebyzantinelegacy.com/myrelaion

これもビザンティン皇帝の埋葬教会だったもののひとつ。10世紀の建築だそうです。

 

フェナリ・イサ・ジャーミィ(コンスタンティノス・リプス修道院

f:id:tabikichi:20190204213601j:plainByzantine Architecture- Saint Mary (Panachrantos) of Lips

二つの聖堂が連なる建築。10世紀にコンスタンティノス・リプスによって建てられたものは北側にある聖堂で、南側の聖堂は13世紀末期に追加された、とのこと。

f:id:tabikichi:20190205073940j:plainByzantine Architecture- Saint Mary (Panachrantos) of Lips

裏から見ると連なってる具合がよく見えそう。

 

エスキ・イマレト・ジャーミィ(キリスト・パントポプテス修道院

f:id:tabikichi:20190202002603j:plainhttp://www.thebyzantinelegacy.com/pantepoptes

11世紀ごろの建築だそうです。第四次十字軍によるコンスタンティノープル占領時には、ベネディクト派の修道院になってたようですが、その後ギリシャ正教の教会に戻り、そのあとモスクになったとのこと。

 

イスタンブールのビザンティン教会マップ 

 

丸6日間のイスタンブール、イズニク、ワン

旅程は以下のとおり。

1日目(日)20:15 アタテュルク空港着
2日目(月)イスタンブール観光
3日目(火)イスタンブール観光
4日目(水)イスタンブール観光
      (イズニク日帰り)
5日目(木)13:10 アタテュルク空港発
      15:25 ワン空港着
6日目(金)アクダマル島観光
7日目(土)12:30 ワン空港発
      15:00 アタテュルク空港着
8日目(日)13:00 アタテュルク空港発 

日程は8日間ですが、観光できるのは丸6日です。

 

大雪のためワン行きを断念

計画していた旅程は上記のとおりですが、イスタンブール旅行2日目くらいに、ワン行きをキャンセルしました。

この年の冬は冷え込みが激しく、旅行日程中のワンは毎日ほぼ吹雪でした。ワン湖は凍ることはありませんが、雪の日はアクダマル島行きの船が出せないのだそうです。

f:id:tabikichi:20190205072606j:plainCities of Turkey | Go Turkey Tourism

そのへんの事情は、ワンで予約したロイヤルベルクホテルのスタッフとのやり取りで知りました。

アクダマル観光予定日(6日目)の予報も雪。イスタンブールに入ってから確認したワンの週間天気予報でも雪。

ワン行き2日前にホテルに問い合わせた時も、「今日も雪で船は出ていない。明日、明後日の予報も雪である」とのこと。

日本人のブログや口コミで、12月や1月など、冬にアクダマル島に行ったというのを見ていたので、行けると思ってましたが・・・天候だけはどうしようもありません。アクダマル島に行けないのなら、ワンまで行く理由がなくなってしまいます。

ということで、ホテルには申し訳ないけど、ワン行きの飛行機・ホテルをキャンセル。

特段の計画もないまま、丸6日間ゆっくりイスタンブール観光することになりました。

 

イスタンブールの大まかな観光ルート

当初の予定ではイスタンブールの観光は3日間、そのうち1日はイズニクに行きたいと思っているので、だいぶ駆け足でした。

1日目(月)イスタンブール市内のビザンティン建築めぐり

タクシーかトラムでコーラ修道院まで行ってから、あとは歩きで、市内のビザンティン建築を見ながら観光の中心部まで戻ってくる。戻ってきて時間があればトプカプ宮殿を観光。(アヤソフィアは月曜クローズ、トプカプ宮殿は火曜日クローズ。)

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2日目(火) スルタンアフメット地区で王道観光

アヤソフィアや大宮殿モザイク博物館など、ミュージアムカードで入れる博物館を集中して観光。

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3日目(水)日帰りイズニク

イズニクへ日帰り旅行。フェリーに乗ってアジア側に渡ります。

イェニカピ(Yenikapi)というフェリーターミナルまで、トラムなどを使って移動。

イェニカピ(Yenikapi)からヤロワ(Yalova)までフェリーで1時間15分。平日は2時間ごとに出ているようです。Idoというフェリー会社のホームページで時間を検索できます。
https://www.ido.com.tr/

ヤロワ(Yalova)のフェリーターミナルからは、ミニバスでイズニク(Iznik)まで1時間です。
http://iznikminibus.com/yalovaiznik.html

ということで、片道2時間半くらいとして、計画しました。

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イズニク滞在は2~3時間ほどの予定です。

 

CREA Traveller (クレア・トラベラー) 2011年 01月号 [雑誌]

  

(続く)

イスタンブール旅行計画≫

  1. 古代から中世まで、キリスト教の痕跡が残るトルコ・イスタンブールへ 
  2. イスタンブールのビザンティン教会建築と観光ルート ⇐今ココ

イスタンブール旅行記

  1. イスラム教の街の中を、教会跡地をめぐって歩き回りまくり
  2. アヤソフィアとか考古学博物館とか、1日博物館めぐり
  3. 夏向け宮殿を冬に見る。涼感タイルの鮮やかなトプカプ宮殿
  4. ボスポラス海峡を挟んで新旧市街をうろうろ。ガラタ塔とか、グランドバザールとか
  5. 都会を離れてひと息。イズニク日帰り旅行
  6. 歩いてわかる、この街の奥深さ。ちょっと変わった博物館、カフェ、現役キリスト教会