イスタンブール旅行記です。初日の夜に到着して、観光1日目は市内のビザンティン教会を求めて、イスタンブールの街を練り歩きました。
目次
- コーラ修道院(カーリエ・ジャーミィ)
- テオドシウス城壁
- キリスト・パントクラトール修道院(ファティエ・ジャーミィ)
- トルコの街はトルコ
- ファティフ・ジャーミィ
- コンスタンティノス・リプス修道院(ファナリ・イサ・ジャーミィ)
- ヴァレンス水道橋
- パントクラトール修道院(ゼイレック・ジャーミィ)
- 商店街
- 地下宮殿
コーラ修道院(カーリエ・ジャーミィ)
初日の朝、コーラ修道院まではホテルからタクシーで行きました。
親切なホテルの人が、コーラミュージアムはレストレーションの最中だ、と声をかけてくれました。修復中でも中に入れるということまでは確認済み。でもこういう気づかいされると嬉しい。
タクシーで降りるとこんな感じ。
ここでイスタンブールミュージアムカードを買いました。高いけれど、行列をパス出来たりするらしいし、全部回れば結果的にお得ということもあります。
内部です。
主聖堂にはほとんど装飾がないですが、入ってすぐのナルテックスの豪華モザイクがすごいです。金ぴかでまぶしい・・・
ナルテックスのドーム。
主聖堂の入口上付近のモザイク。跪いて聖堂をキリストに捧げているのは、この修道院の復旧と、今も見られる内装を手掛けた、パレオロゴス朝の宰相テオドロス・メトキティス。
右側に金ぴかの余白が残っているけど、将来さらに修復を加えたときのために、その人物を描く余地を残したのかな。
それにしてもこのターバン姿がすごくオリエンタル。ビザンティンって感じです。
コーラ修道院の内装は、この宰相によって、ビザンティン末期である1300年代に完成したものです。
時代的にはパレオロゴス朝ルネッサンス真っ最中。成熟したビザンティン末期芸術をたっぷり鑑賞できます。
ギリシャのミストラ遺跡で見た、遠近感のある建物や背景、動きのある人物像がカラフルに細かく描き込まれたフレスコ画を、そのままモザイクにしたような。
建物や、人間っぽい動きのモザイクが珍しくておもしろいです。
聖書に出てくる嬰児虐殺のシーン。
フレスコ装飾の部屋もあります。
有名なのがキリストの冥府降下。アダムとエヴァを助けているところなのだそう。
この絵はすごく良かったです。助けだされるアダムとエヴァの躍動感?が良い。
反対側には最後の審判が描かれてます。
大満足のコーラ修道院でした。修復工事中の割には、わりとたくさん見れたような気がします。
テオドシウス城壁
コーラ修道院はイスタンブールでも奥の方、テオドシウス城壁に近いところなので、ちょっと見に行ってみました。
これかな?なんか低い。
廃墟感漂う城壁です。このあたりは道路が舗装されてますが、この道に出るまでが、身の危険を感じるほど荒廃した住宅街でした。
宮殿みたいなものがあったのですが、閉鎖?してました。すごくビザンティン時代の何かっぽい。入ってみたかった。
キリスト・パントクラトール修道院(ファティエ・ジャーミィ)
身の危険を感じるほどの荒廃エリアを抜けて、少し商店街でにぎわった通りに出ると、キリスト・パントクラトール修道院があります。
こっちの方は事前に調べずに行ったのですが、絶賛工事中でした。敷地をぐるっとフェンスが取り囲んでいて、外観を見るのもままならないです。
ぐるっと一周して、フェンスの隙間から見たこの景色だけ、記念に撮影。
トルコの街はトルコ
実際に行ってみるまで、イスタンブールってもっとヨーロッパっぽい、民族色のあまりない国だと思ってました。
何ででしょう?国際的な都市というイメージがあったからかもしれません。
実際は中東の街でした。女性は特に。普通の服の人もいますが、スカーフ、全身を覆うマントみたいなイスラムの服の人が多いです。
カジュアルに頭髪だけスカーフの人や、それに加えて足首までのコートの人が半分くらいいます。少数ですが、目のところしか出てない真っ黒のやつを着ている気合いの入った人も、わりと見かけます。
男性もトルコ帽っぽいのをかぶっている人が普通に街を歩いてました。
イスラム教の国なんだから当然といえば当然なのですが。全身を覆う系の女性は、同じような服装の女性(必ず女性)と連れ立って歩く姿が目立ちます。集団でいると、見慣れないのもあって、ちょっと怖いです。
あと、噂には聞いていたけども、懐っこい猫が多い。嬉しい。
街のバクラバ屋さん。小腹が空いて、ショーウインドウを見てたら、手招きされて中に入りました。
チャイが美味しい~。バクラバはギリシャでも食べたことありますが、ひたすら甘いです。
ファティフ・ジャーミィ
巨大な敷地にあるモスク。
昔は聖使徒聖堂だったということですが、綺麗に整備されすぎててもうよくわかりません。
コンスタンティノープルが陥落した後、征服者(ファティフ)の名前をとったモスクが、聖使徒聖堂の場所に建設されたのだそうです。戦争に勝った記念的な事業だったのだそう。
大きくてなかなか全部が写真に入りません。重厚で綺麗なモスクです。
コンスタンティノス・リプス修道院(ファナリ・イサ・ジャーミィ)
賑やかな商店街を通って、大通り沿いのコンスタンティノス・リプス修道院まで来ました。
なんか・・・新築みたいになっている。
修復が済んだばかりのようで、中には入れないみたいでした。この壁の色は洗浄したのかな。
ドームの部分は明らかに、石積みじゃなくてコンクリートみたいになってます。でも二つの聖堂が寄り添って建っている姿はよく見えます。
ヴァレンス水道橋
再び賑やかな大通りを抜けると、ヴァレンス水道橋の立派な姿。
歩道でもくぐれます。
裏側には素敵なモスクと公園と猫。
パントクラトール修道院(ゼイレック・ジャーミィ)
ガイドブック地球の歩き方にも載っていて、楽しみにしていたゼイレック・ジャーミィですが、見てみるとなんかのっぺりしている。
中には入れませんでした・・・。美しい外観は中庭から見えるらしいのですが。これが世界遺産?
猫。
このエリア一帯が世界遺産区域となっています。木造の家が残ってました。
ゼイレック・シスタンという貯水施設があるようです。
商店街
トルコの商店街を通って、観光地の方に戻ります。
途中に買い食い。
小さく見えてすごいボリューミーでした。2つも食べたのでお腹いっぱい。
さらに、おやつ。広場で売っていた焼き栗を買いました。
地下宮殿
スルタンアフメット地区は観光客がたくさん。この日アヤ・ソフィアは閉まってました。アヤソフィア広場では、日本語をしゃべるしつこいトルコ人の客引きを避けるのが大変。
トプカプ宮殿に入る予定でしたが、あとちょっとで閉館時間だったので断念。代わりに近くの貯水施設、地下宮殿に行ってみました。
ミュージアムカードが使えないところで、現金オンリーです。
・・・水がない!
ラングドン教授シリーズの映画「インフェルノ」ではここの水中で戦ってたじゃないですかー、貯水施設だっていうし、常に水が張ってあると思ってました。
メデューサの柱。
やっぱり水がない。。
この日はこれで観光終了。
しょっぱなからイスタンブールの普通の街をたくさん歩きましたが、観光の中心地とは違ってローカルなトルコな感じがびしびし伝わってきました。
翌日はアヤソフィアなどを見に行きます。
(続く)
≪イスタンブール旅行計画≫
- イスラム教の街の中を、教会跡地をめぐって歩き回りまくり ⇐今ココ
- アヤソフィアとか考古学博物館とか、1日博物館めぐり
- 夏向け宮殿を冬に見る。涼感タイルの鮮やかなトプカプ宮殿
- ボスポラス海峡を挟んで新旧市街をうろうろ。ガラタ塔とか、グランドバザールとか
- 都会を離れてひと息。イズニク日帰り旅行
- 歩いてわかる、この街の奥深さ。ちょっと変わった博物館、カフェ、現役キリスト教会