2017年6月。ビザンティン建築をたくさん見たいと思い、「初期キリスト教とビザンティン様式の教会建築群」が世界遺産登録されている、ギリシャ第2の都市、テッサロニキに行くことにしました。
目次
キリスト教国、ギリシャにビザンティン建築を見にいく
ビザンティン教会建築というものが気になり始めたきっかけは、コソボで見たグラチャニツァ修道院です。それまで見たことのあるどの教会建築とも異なる、不思議な力強さと美しさに、しばらく虜になりました。
後になって、この修道院が後期ビザンティン建築と呼ばれる時代のもので、ゴシックやロマネスクが混ざった複雑な様式ってことがわかりました。
こんな感じのビザンティン建築をもっとたくさん見たい!愛でたい!
それが叶えられるのはどこか、というのを調べた結果、かつてのビザンツ帝国領土で、18世紀に独立するまで、大国の支配下にあったギリシャがヒット。
特にギリシャ第2の都市テッサロニキには、「テッサロニキの初期キリスト教とビザンティン様式の建造物群」として、世界遺産のビザンティン教会建築が街中にごろごろしているらしい。
ギリシャって古代ギリシャ~パルテノン神殿~青と白のリゾート、サントリーニ島~というイメージでしたが、この国の重要なアイデンティティのひとつが「キリスト教」であることを発見しました。ギリシャ正教の総本山であり、ローマ時代から今までずっと、キリスト教国家なのです。
ということでビザンティン建築を見る旅はギリシャ・テッサロニキに決定。期間は3連休を利用した3日間です。
テッサロニキとは
アテネよりも随分北にある、ギリシャ第二の都市、テッサロニキ。マケドニア王国時代から存在する歴史ある街です。ローマ帝国時代はキリスト教拡大の中心地となり、東西ローマ分裂後の東ローマ帝国(ビザンツ帝国)ではコンスタンティノープルに次いで大きい都市だったとか。ビザンツ帝国の衰えとともに、テッサロニキもラテン帝国の支配下に入ったり、ヴェネツィア帝国の支配下になったりして、最終的にオスマン帝国の一部となったそうです。
テッサロニキの主な観光名所
ホワイトタワー
ガレリウスの凱旋門
4世紀、ローマ皇帝ガレリウスが整備した建造物のひとつ。
ロトンダ
4世紀、ローマ皇帝ガレリウスが霊廟として作らせたもの。その後初期キリスト教の教会として使用されている。
アギオス・ディミトリオス教会
5世紀にさかのぼる、初期キリスト教建築。ギリシャ正教会のなかでは最も大きい教会であるとのこと。
ガイドブックによるとこんな感じです。また、エーゲ海に面しているテッサロニキは、ヨーロッパの中では夏のリゾート地、ということみたい。
「初期キリスト教とビザンティン様式の教会建築群」のそれぞれの建築については、ガイドブックに解説が少ないので、それらの名称と場所を調べる必要がありそうです。
テッサロニキの観光時間と宿泊地
1日目(土)13:30テッサロニキ空港着
3日目(月)16:00テッサロニキ空港発
3日目の14時半頃に空港についていなきゃならないとして、観光可能な自由時間は丸2日と1時間。
今回は教会の見学が主なので、十分な時間があります。土日という曜日はかなり鬼門ですが、もし閉まっていてもこれだけの時間があれば、何度もトライすればどこかは入れるでしょう!
(教会見学の鬼門の曜日、土日について。)
宿泊地は街の中心部にしました。
夏のリゾートとして人気らしいテッサロニキは、ホテルが結構高いです。本当は24時間フロント受付のホテルが使い勝手が良いのですが、値段や場所との兼ね合いから、アパートメントホテルに決めました。なんといっても立地。そして口コミ評価が高かったのと、清潔感があったので。
Gatto Perso Luxury Studio Apartments
Mitseon 10, テッサロニキ, 54631, ギリシャ
(続く)
≪テッサロニキ旅行計画≫
- 暑い時期のお昼はクローズド?世界遺産教会群、土曜の午後の訪問結果
- 日曜の教会(世界遺産)はおめかしした住民でぎっしり。日曜の朝の訪問結果
- 世界遺産教会群を日曜に見学する場合は、午前10時半以降が良いみたい。
- カフェだらけのテッサロニキ、アンティーク通りなどを街歩き。
- 街で食べて美味しかった、ギリシャ料理レストラン