ヨーロッパの人もシーフードを食べます。海のある国では大体新鮮な魚介類が自慢だったりします。
魚もそうですが、タコもよく食べられてると思います。自分の知っている限りスペイン、ポルトガル、イタリア、ギリシャなんかではポピュラーな食材です。もっとあるのかな?タコを食べる国。
自分はタコ・イカが大好物。ポルトガルに行ったときにはタコリゾット、タコフリットのお店を探して食べに行ったし、スペインのバルや居酒屋ではタコのアヒージョとかガリシア風タコがあれば必ず食べたし、イタリアでメニューのアンティパストにタコ的なものがあればこれも注文。ギリシャでは食堂に入るたびにオリーブオイルのかかったタコグリルを注文してました。
ところが・・・ところがですね。自分がそこまでグルメとは特段思わないけれど、いろいろなヨーロッパのタコ料理はどうも全体的にレベルが低く、日本のタコレベルで美味しいタコを食べたことがないのです。
ポルトガルのタコフリットはどういう熱の通し方をしたらそうなるのか、フニャフニャの、噛み応えも味も何もない物体になってました。
スペインのアヒージョも惜しい!と思うお店のもあるけど、たいていそんな感じ。
ギリシャとイタリアは、美味しいタコ(旨みと適度な弾力の残ったタコ料理)を出すお店と、美味しくないタコ(旨みと弾力の全滅したタコ料理)を出すお店が半々くらいに当たる気がします。
もちろん限られた個人旅行の経験の中の話なので、本当に美味しいタコ料理を出すお店に巡り合えていないという可能性は多いにあります。
「かわいそうに、(スペインorポルトガルで)本当に美味しいタコを食べたことがないんだな。1週間お待ちください。極上のタコ料理を出す店に案内してあげますよ」
と言ってくれるに違いない。ぜひ案内してほしい。
また、イタリアやギリシャで美味しいタコ料理に当たって、おいしい!うれしい!と思って食べるタコでも、やっぱり東京の美味しいお店が出してくれる明石タコの煮つけとか、お寿司屋さんで食べたタコの頭とか、実家(海のちかく)がたまにスーパーで買ってくるゆでダコのいいやつとか、そういうのの旨みの方がぜんっぜん勝っているんですよねー。
これは、食べ慣れた物をより美味しく感じるが故のことなのか、つまり単なる日本食びいきと言うことになってしまうのでしょうか。
なお、日本料理で有名な北大路魯山人の作品集を読むと、全体的に西洋料理については、西洋の海では日本ほどいいものが取れない、素材がまずいから料理もまずい、日本料理はここから学ぶところはない、と、けちょんけちょんにけなしてます。
けなしてるんですけど、自分はそれを読んだとき、まずかなりの反感を持ちました。ちょっと旅行してちょっと入ったレストランで食べたのが美味しくないからって、西洋料理から学ぶところなしと言い切るのはいかがなものか。井の中の蛙っぷりも甚だしいやつだなー、大海を知らずに恥ずかしい奴め。
・・・と思ってたのですが、タコ料理については、見かけるたびに注文して、この惨状。やっぱりここは、事実として、①ヨーロッパのタコは日本のタコと種類が異なり味が落ちる、または②ヨーロッパ人がタコの調理法を知らない、ということになるのかな、と考えてます。
あ、あと最後の選択肢も。③日本食が恋しすぎて思い出のタコ料理を美化しすぎている、というのも考慮に入れておこう。
考慮に入れてどうするのか?という感じだけど。
これからも行った先々でタコ料理にチャレンジしたいと思います。
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