超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【テッサロニキ旅行記】4:カフェだらけのテッサロニキ、アンティーク通りなどを街歩き。

テッサロニキ世界遺産「初期キリスト教ビザンティン様式の教会建築群」の全ての教会の訪問記録、最後です。最終日はテッサロニキをのんびり街歩き。

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目次

 

 

テッサロニキアンティーク通り 

3日目には教会観光はひと段落。それで、2日目観光中に見つけていた、テッサロニキのアンティーク通りを冷やかしに行きました。TOSITSA通りというのがそうです。

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2日目は日曜日でお店は全部閉まっていましたが、この日は月曜なので、ちゃんと開いてました。

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どのお店も前の道路に商品を並べていて、見ているだけで楽しい。

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お店の中も入りやすいです。

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中古家具や中古家電を売る一角もあったりして、面白い。

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けっこう観光客も多かったです。シルバー製品を扱うお店で、よさげなお盆を見つけましたが・・・強気の値段だったので止めました。持って帰るのも大変だし。

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テッサロニキはカフェの街

観光中にも気が付いてましたが、とにかくカフェが多いです。何軒も並んでいるようなところもたくさん。ローカルなおっさんばっかがいるようなところとか、ご年配の方々のたまり場みたいなところとか、スタバっぽい若者向けのところとか、様々です。

余裕の3日目は、見てきたカフェの中でもおしゃれ雰囲気を醸し出していた、ローマンアゴラのすぐ近くのこちらのカフェに入ってみました。

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飲み物はギリシャのアイスコーヒー、フラッペ。これはどこのお店にもあります。味は、お店にもよりけりですが、基本的にインスタントコーヒーがベースになっているみたいで、甘くてジャンクな味が病みつきになります。39度のテッサロニキにふさわしい飲み物!

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Saviour教会(4回目)

突撃4回目。エグナティア通り沿いのSaviour教会、月曜の午前中はちゃんと開いていました。ようやっと中に入れてもらえる・・・!

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中に入るとこのように部屋が分かれていて、

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奥に入るとこちら。

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奥の部屋の真上がドームです。フレスコ画が残っています。

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中央のキリストを拡大。

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フレスコ画の様子。この教会は14世紀のものだそうです。

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テッサロニキ考古学博物館

最後にテッサロニキ考古学博物館へ行きました。

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ここで印象に残っているのはマケドニア王国時代の金細工の数々。精巧な細工とデザイン。正直、欲しいです。日常のおしゃれで使いたい。

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そのほかはモザイクタイルなど写真を撮りました。

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彫刻や、もっと古い時代の土器などの展示もありますが、英語の説明だし、けっこう難しいです。歴史を勉強していると面白いんだと思います。

魚のモザイク。

f:id:tabikichi:20180210050933j:plain人間のモザイク。誰かの似顔絵かな。

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馬。

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テッサロニキの街で見つけたもの

これで観光は終わり~

教会は全部見れたし、大満足の旅行になりました。

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ビザンティン文化博物館の近くで見つけたハチュカル。

ハチュカルはアルメニア正教に特有の十字架ですが、ここはギリシャ正教の国。びっくりして、ハチュカルがある!と思ったら、この後ろにアルメニア正教会の建物がありました。

アルメニアロビイスト活動をさかんに行っていて、自分たちがトルコに虐殺されたことなんかを、このようにハチュカルに記念碑的に記して、各国に建てたりしてるそうです。たぶんこれもそういう内容のような気がする。イタリアのアッシジでも見ました。

 

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これはアレキサンダー大王の像。海岸沿いに建ってます。やっぱりマケドニアのヒーロー 。きれいに整備された公園のいい立地に立っています。

 

ところで、テッサロニキ考古学博物館ではマケドニアの当時の地図をみることができました。今、F.Y.R.Macedoniaなどと表記されている旧ユーゴスラヴィアマケドニア共和国。その国名についてはギリシャ人たちが相当反対したらしいのだけど、実際、古代のマケドニアとは関係なかったのか?と思って見てみたら。

今のマケドニア共和国の場所、しっかり、栄光のマケドニアの地理の範囲に納まってました。なるほど、名乗る方も名乗るのに根拠があったのね。ギリシャ人が反対しているのは、今のマケドニア国民(旧ユーゴスラヴィア人)が、古代のマケドニア人との縁もゆかりもない人たちだから、ということらしいです。

 

最後に・・・教会観光は平日に行くべし

まあ分かってたのですが、土日というのはやっぱり教会が開いてなかったリ、礼拝で大混雑していたりと、厳しかったです。特に、ただの日曜の典礼がこんなに盛況なものだとは知りませんでした。みんなおしゃれして、週一回の社交場みたいな雰囲気なんです。

また、典礼の後は洗礼式とかやるんですよね。これはもう見た感じ結婚式と同じ扱いです。飾りつけして、遠縁の親戚とかどんどん呼んで、お菓子を用意して、そんで写真をばしばし撮る、と。

今回は頑張って日曜の典礼の前後を狙って、結果的に全部見れたからよかったですが、同じところに何回も行ったりして、非効率でした。

 

世界遺産教会群、行って良かった個人的なおすすめTOP5

 

5位:アヒロピイトス教会

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全体として地味ですが、ちょこちょこ残されたモザイクのモチーフが興味深かったです。動物・植物モチーフは見ていて面白いですね。

 

4位:ロトンダ

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モザイクがすごいです。損傷が激しいのがもったいないですが、じっくり見ていくとかなりの見ごたえです。エグナティア通りに近くてアクセスも抜群。有料ですが、おすすめです。

 

3位:アギオス・アポストリ教会

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古くて損傷も激しいけど、ここもフレスコ画とモザイクがすごーい。この教会はカトリコン(中央聖堂)をぐるっと回廊が取り囲むような構造になっていて、その取り囲む壁やらがフレスコ画で覆われています。一部モザイクも残っています。色もかなり残っていて、鮮やか。素晴らしいです。

 

2位:アギオス・ニコラオス・オルファノス教会

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写真が禁止の教会です。この教会も、3位のアギオス・アポストリ教会と同じく、カトリコンと呼ばれる中央聖堂の周りにぐるっと回廊が取り囲んでいるような構造。そして、取り囲む壁一面が素晴らしいフレスコ画で覆われているのも同じ。ただ、こちらの方が保存状態が良く、図柄も細かいものが多いので楽しめます。色もこちらの方が鮮やかだし、絵が細かい分モチーフもたくさんあって、面白い。

 

1位:オシオス・ダヴィッド教会

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住宅街の密集した斜面に埋もれるように建つ、本当に小さな教会に、あまり見たことのない絵柄の素晴らしいモザイクが残っています。これは本当に良かったです。モザイクの絵が、よく見る聖母子像とか、聖書の一場面などではないのも面白いです。行くまでに絶対迷うと思いますが、おすすめナンバー1です。

 

以上、「中に入って面白かった」の観点から選びました。ビザンティン建築の外観の素晴らしさは、パナギア・ハルケオン教会とか、聖パンデレイモン教会とか、聖カテリーナ教会などが良かったです。

 

 

(続く)

The Mosaics of Thessaloniki Revisited: Papers from the 2014 Symposium at the Courtauld Institute of Art

 

テッサロニキ旅行計画≫

  1. ビザンティン様式の教会建築なら、ギリシャのテッサロニキに見に行こう
  2. 初期キリスト教・ビザンティン建築観光ルート

テッサロニキ旅行記

  1. 暑い時期のお昼はクローズド?世界遺産教会群、土曜の午後の訪問結果  
  2. 日曜の教会(世界遺産)はおめかしした住民でぎっしり。日曜の朝の訪問結果
  3. 世界遺産教会群を日曜に見学する場合は、午前10時半以降が良いみたい。 
  4. カフェだらけのテッサロニキ、アンティーク通りなどを街歩き。  ⇐今ココ 
  5. 街で食べて美味しかった、ギリシャ料理レストラン