【北マケドニア旅行記】3:シンボリックなマケドニア十字がある、ストルミツァのエレウサ修道院
2度目の北マケドニア。3日目はスコピエからストルミツァのエレウサ修道院まで遠征しました。
目次
スコピエから行く教会その1
オフリドから拠点をスコピエに移して、ここからは3つの教会を見に行く予定。
ひとつ目がエレウサ修道院です。3つのうちスコピエから1番遠いところにある。ストルミツァ、より正確に言うとストルミツァの郊外にあるVeljusa(ヴェリュサ)という村にあるエレウサ修道院です。
エレウサ修道院@ストルミツァ
スコピエを朝に出発して、1時間半。
幹線道路から街中の道に曲がり、さらにのどかなVeljusa(ヴェリュサ)村の細い道路を通り抜けて、山の突き当りっぽいところにありました。
綺麗な芝生の真ん中に、木に囲まれて建っている。現在は現役女子修道院です。
1085年の建築になる、典型的なビザンティン教会建築です。。。美しい。
1091年~1094年にビザンティン皇帝アレクシスコムネノス1世が個人的にこの修道院を訪問したことが記録に残っているそうです。
芝生の時計は時間が止まったままだった。
中に入ってみます。
ドームの天井に描かれた幼年キリスト。
しばらく見学していると修道女の方が出てきて、いろいろと案内してくれました。やはりこの幼年キリストがこの修道院のハイライトであるらしいです。
それから、外に出るよう促され、示されたのが南側の壁に描かれたこのマーク。
この教会で初めて描かれ、その後マケドニア正教会の正式なシンボルとなったMacedonian cross(マケドニア十字)というものだそうです。
そういえばスコピエで見た橋のひとつがこの模様だった。
ギリシャ正十字、ロシア十字、ラテン十字などは知っていたけれどこれは初めて見ました。ロープを通したような描かれ方が良いですね。
ところで帰ってからマケドニア正教会について確認してみると、どうも対外的には独立正教としては認められてないようですね。。。この国自体がマケドニアとしてアイデンティティを持ち始めたのが1900年代前半、第1次大戦前後からということを考えると、マケドニア正教の独立もまだまだ道半ばということなのかもしれない。
エレウサ修道院からは、ヴェリュサの村を一望できます。
ここも修道女さんに案内してもらった。この景色もこの修道院の見るべき一つということなのでしょう。
午前中で、地元の家族連れらしい人たちも見かけました。
良かったらお茶を飲んでいかないか、とまで声をかけていただいたのだけど、なんでだったか丁寧にお断りして、トイレだけ借りて帰りました。
うーん、一緒に観光していた運転手さんを付き合わせるのが悪いと思ったのか、なんだったか。今は理由も思い出せないけど、お茶にお呼ばれして修道院のお手製のお菓子とかハチミツ?とか出てきたかもしれない・・・。
なお、ここの教会の入り口の小部屋で修道院お手製グッズやホーリーグッズ(小さいイコンや十字架など)が買えます。
お手製らしき石鹸を買って帰りました。
(続く)
≪北マケドニア旅行計画≫