北マケドニア旅行記、1日目。首都スコピエのビザンティン教会を見に行きます。
目次
聖パンテレイモン修道院@ゴルノ・ネレヅィ
ホテルにタクシーを呼んでもらって、15時頃から出発です。運転手さんは、英語でたくさん話しかけてくれて、物腰の低い、丁寧な態度のとっても好感の持てる人でした。
まずは市内から一番近いという、山の上の聖パンテレイモン修道院に到着です。
5つのドームを乗せた、典型的な美しいビザンティン教会。いい形です!
真ん中のドームを除く4つのドームが、四角柱ってところが面白い。丸いドームを乗せるため、支柱は8角形や12角形を取ったりするのが多いと思うのだけど、デザイン的にあえて四角くしたのかな~
正面です。2ユーロ(120デナリ)の入場料がかかりました。内部の撮影は禁止。
裏から見たところ。
逆光ですが、後陣部。
良いです。やはりビザンティン教会建築は美しいです。
内部のフレスコ画も凄く良かったです。
最後、修道服の人が話しかけてきました。12世紀の教会であること、地震で天井が落ちて、その部分は再建されてること。
あとで本を確かめてみたら、かなり色鮮やかで最近の絵なんじゃないの?と思ってた、壁の低い部分の絵が12世紀のフレスコ画で、色あせて古そうに見えた天井付近の絵が、再建後のフレスコ画でした。
聖アンドレア教会@マトカ渓谷
山を降りたら、スコピエ市内と反対方向に向かいます。
目的地はマトカ渓谷。マトカ渓谷というのは、週末にスコピエ市民が遊びに行くレジャー場所なんだそう。この道も土曜に来たら車だらけで全然進まないよ、と運転手。
湖や、良さげな渓流を横目に、谷間の駐車場で停車。ここから先は歩いてしか行けないのだそうです。
けっこう日が傾いてきてるので、早足にて歩きますが・・・
ちょっと早足がもったい!凄い景色。
ダムです。
せり出した崖の下を、ダム沿いに歩く。
大分行ったところに、マトカキャニオンの門。
門をくぐると、崖の下に小さなビザンティン教会がありました。このロケーション、素晴らしすぎる。
ドームが一つだけのひっそりと小さな教会です。
ここも2ユーロの入場料がかかりました。中は撮影禁止。小さい聖堂ですが、青色がキレイな、印象的なフレスコ画でした。
すぐ側にはホテルとレストラン。
カヤック体験?の案内かな。
船に乗って渓谷の奥のほうに行ってみたい!
景色を堪能してゆっくりしたい場所でしたが、日没までに最後の修道院を見学したいので、後ろ髪引かれつつ、早足にて戻りました。
聖マルコ修道院@マルコフ・スシチャ
タクシーはもと来た道を戻り、スコピエ市内に向かいます。最後はヴォドノ山をぐるっと回って反対側、マルコフ・スシチャという地域にある修道院を目指すのです。
日没が近づいてきて、焦ります。中に入れなかったら、せめて真っ暗になる前に外観だけでも・・・
途中、大規模な工場の廃墟ばかり集まったエリアを通りました。社会主義だったときの、ガラス工場とか、化学系の工場でした。けっこう走ってるのに、なかなか工場地帯が終わらない。かつて国民はみんなここに勤めていたそうです。タクシー運転手の両親もここで働いていたという話を聞く。
工場を抜けるとだんだん田舎になってきて、途中、牛の群れに道を塞がれそうになりながら、到着しました。
ぎりぎり日が出てます。ありがとう!運転手さん。
近くに川があるみたいで、心地よい音が聞こえる。
しかも開いてました。
ドアの外側にフレスコ画。
ここは3つの修道院の中でも一番大きく、内部装飾も最も素晴らしかったです。内部の壁・柱・天井が一面フレスコ画に覆われてました。
相変わらず写真が禁止なので、中の写真はありません。しかし・・・力強いタッチの絵ですごく魅力的でした。損傷している部分がほとんどなく、古そうなイコノスタシスも良かったです。
横の入口の上にも絵。
拡大してみました。
後ろからみたところ。細長い形。軍艦巻きっぽいです。
入口の三角屋根の部分は後からつけられたものだと思います。
ちょっと田舎の地域にある、大きな敷地を持つ美しい建物でした。 川の音と周りの田舎感も雰囲気良くて、大満足。
オールドバザールで下車
最後はオールドバザールで下ろしてもらいました。もう真っ暗です。
気になるメーターは2500マケドニアデナリでした。ユーロだと40ユーロくらいです。予定してたのより大分安かった。運転手さんに感謝。
ディナー
再びオールドバザールでディナー。夜も賑わってるのかと思いきや、けっこう店じまいしてて、暗くなってました。
Destanというレストランで食事。ケバブと、チキンと、マケドニアの豆のオーブン焼き。この豆料理、優しい味で美味しかった。それと、マケドニアワインがなかなか美味しかったです。
闇に浮かぶミレニアム十字。
スコピエは夜景の綺麗な街です。
(続く)
≪北マケドニア旅行計画≫