2017年1月。メルヘンっぽい街や村を歩いてみたくて、ドイツ国境に近いスイスの街へ行ってみることにしました。
目次
メルヘンな街並みを求めて
絵本を開いてそのまま中に入ったような、でも、きれいすぎる可愛さじゃなくて、そこはかとなく土着の匂いが漂うような、そんな田舎っぽいメルヘンな街や村を歩いてみたい。
そんな思いで行き先を調べ始めると、ヒットするのはやっぱりドイツです。
メルヘン街道、中世の街ローテンブルク、ブレーメンやグリム童話の街々。こんなところかなあ・・・と思っていたところで、たまたま見たのが、CREA Travellerの「未知なるスイス」。
ここの初っ端に紹介されているザンクト・ガレンの街なかの建物が、自分の思い描くメルヘンの家に近いものがありました。
そして、ザンクト・ガレンには世界遺産の修道院図書館があるそうです。ここがバロックな雰囲気でとても素敵そう。
正直、スイスと言えば登山やアルプスの少女ハイジというイメージだったので、こんな立派なバロック図書館があるということにびっくり。街並みも、古い田舎スイスの雰囲気が残っているようです。
そこで、バロックな図書館と田舎メルヘンな街並みを求めて、ザンクト・ガレンやその近くの街や村に行ってみることにしました。
ザンクト・ガレンの修道院
7世紀、アイルランドの修道士ガルスが、師匠と共にガリア(フランス)などに宣教の旅をしていた途中、とうとう行き倒れてしまった・・・のではなく、熱病で旅を続けられなくなったのが、今のザンクト・ガレンの場所。
ガルスはその地に僧房をつくり、残りの人生を過ごしたのだそうです。その後僧房は中世の一大修道院へと発展し、ガルスの死から100年後、街は聖ガルスの名前をとって聖(ザンクト)・ガレンとなったそうです。
キリスト教関連では、教会建築やフレスコ画、イコン、宗教画など、目に見える芸術が大好物の自分ですが、中世の修道院という共同体も、数少ない学問の中心地だったり、権力を持つようになる過程など、目に見えずともかなり興味深い話がたくさんあって、わくわくさせられます。
ザンクト・ガレン修道院は、中世中期の頃にはヨーロッパ中に名を轟かす、知識の集積地として栄えたのだそう。今はその面影がなくとも、そんな歴史のある修道院ってだけで興味がわいてきます。
今の建物には修道院の機能はなく、その代わり、図書館には当時の貴重な写本などを多く保管しているのだそうです。特に、中世の修道院のプランを示す平面図は、巨大建築物の設計図としては世界最古のものなんだそう。その当時の修道院がどういう作りで、どのような機能が求められていたかを示す、貴重なものだということです。
修道院は増改築が繰り返されており、今の建物は18世紀のものですが、書物を保存するバロックな図書館とともに世界遺産に登録されてます。
チューリッヒから行けるザンクト・ガレン近くの街
ザンクト・ガレンはチューリッヒから1時間。今回4日間の休みがあったので、他の街にも行ってみることにしました。気になる街を、ガイドブックを参考にピックアップ。
シャフハウゼン
IWCという高級時計の生産地。こんならしいです。
SIHH 2018:“150 イヤ ーズ” ジュビリーコレクション | IWCシャフハウゼン
旧市街の街並みは中々素朴な感じ。
「ラインの滝」が有名らしいですが、行くのは1月なので・・・
シュタイン・アム・ライン
シャフハウゼンからライン川沿いに移動したところにある、小さな街。
街の名前は、ラインの宝石という意味だそうです。壁が絵だらけ!かなりぐっと来ます。
アッペンツェル
牧畜や酪農が盛んで、街の人たちは今でも伝統的な暮らしを守っているそう。スイスっぽいです。
街並みも可愛い。
Appenzell - ein Augen- und Gaumenschmaus - Reisetipps
チューリッヒとの位置関係
ザンクト・ガレンを含めた位置関係はこのような感じ。
なんだか旅行しやすそうな位置関係ではないですか。
ということで、こんなふうに街巡りしてみようと思います。
(続く)
≪スイス旅行計画≫
≪スイス旅行記≫