【アイルランド】ケルト色濃いキリスト教・アイルランドロマネスクを巡ってみる(4日間)
2016年11月。ギネスビールとアイリッシュパブの国、アイルランドです。他には断崖絶壁の自然の景観がすごいというイメージ。でも、注目したのは土着のケルト宗教と混ざった初期キリスト教装飾。
目次
ケルト文化の混ざったキリスト教、アイルランドロマネスク
アイルランド観光と言えば!ケルト文化です。それとギネスビールと断崖絶壁。ギネスビールはともかくとして、ジャイアンツコーズウェイとかそういうところを全部めぐっていては10日間くらいかかってしまう。
それで最初から、アイルランドに行くときはキリスト教関係を見に行くと決めてました。
ローマ帝国時代には全然ローマ帝国じゃなかったアイルランド。それでもしっかりキリスト教は伝わっています。アイルランドにキリスト教を伝えたセントパトリックという修道士は聖人になり、アメリカでも祝日になるくらいの有名人になってます。
伝わったキリスト教は、アイルランドにある土着宗教、ケルト信仰の文化と混ざりあって独特の宗教装飾を生み出したようです。
絵柄でびっしり埋まった日輪付きの十字架、ハイクロスとか、生首を模した装飾だとか、アイルランドロマネスク様式って言われたりしてるみたいです。
こういう「土着の文化と混ざりあったキリスト教文化」というものにどうにも興味をそそられます。
ということで11月で寒いけど、アイルランドに行くことにしました。アイルランドのキリスト教、アイルランドロマネスクに焦点を絞って、ダブリンから公共交通機関又は日帰りツアーで行けるところを探します。
アイルランドの観光時間と宿泊地
アイルランドの玄関口は首都ダブリン。
1日目(木)10:25 ダブリン空港着
5日目(月)07:15 ダブリン空港発
旅行拠点はダブリンで、観光できる自由時間は1日目の10時半から4日目の夜まで、ほぼほぼ4日間です。
ダブリン市内にも「ケルズの書」とか色々行ってみたい観光地がたくさんあります。なので、ホテルは観光に便利な街のど真ん中にしました。
ドゥルーリー コート ホテル(Drury Court Hotel)
28-30 Stephen Street Lower, D2 ダブリン, アイルランド
立地がすごく良さそうです。ホテルは古そうだけど、しっかりしてそう。
アイルランドロマネスクを堪能できる場所
拠点がダブリンのど真ん中になりました。ここから、日帰りツアーなどで行けるキリスト教関連の観光地をピックアップ。
グレンダーロッホ
中世の教会の跡地。聖ケヴィンが修行をしたことから、アイルランドキリスト教の聖地となりました。聖ケヴィン教会、ラウンドタワーが有名。
クロンマクノイズ
こちらも初期キリスト教の修道院跡。6世紀頃に聖キアランという人が教会をたて、修道院活動が盛んになったところ。ハイクロスが有名です。
クロンファート教会
おそらく6世紀頃のもの。クロンファートの聖ブレンダンと呼ばれるケルト系キリスト教の聖人が創設したものが始まりだそうです。正面入り口の人頭装飾が素晴らしい。
モナスターボイス
聖パトリックの弟子が5世紀頃につくった修道院。ここもハイクロスが有名。
ダイサート・オディア
初期キリスト教修道院の跡に12世紀に建てられた教会。ダイサート・オデアキャッスルと隣接。
ロックオブキャッシェル
この地方の歴代の王が要塞として利用していた、ロックオブキャッシェル。今は廃墟ですが、ここの一部となっているコーマック礼拝堂は、ケルトらしい人頭装飾で飾られています。
4日で全部回るのは無理
しかし・・・これらの名所、アイルランド各地への点在っぷりがすごい。
ダブリンから割と近く、日帰りツアーも多そうなグレンダーロッホ、モナスターボイスの二つの教会遺跡であってすら、まず逆方向。
希望としては、グレンダーロッホとモナスターボイスの2か所を一気に見て帰りたいのですが、現地ツアーを調べてみても、
「モナスターボイスとどこどこで7時間」「グレンダーロッホとどこそこで8時間」
とか、必ず組合せになっているくせに、これら2つを1日で見るというツアーは出てきません。
ダイサート・オディアなんて、最寄りのエニスという駅まででも、ダブリンから電車で3~4時間、さらにそこからはタクシーじゃないと行けなさそう。これは日程的・体力的に少し厳しい。
・・・どうあがいても、この旅程でダブリン拠点では、これらの観光地を全部見るのは無理そう、と結論付けました。
(続く)
≪アイルランド旅行計画≫