超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【ラヴェンナ旅行記】2:アリアーニ洗礼堂、サンタポリナーレヌオヴォ聖堂 他

ラヴェンナ旅行記の2日目前半です。ホテルに近いところから回り始めました。アリアーニ礼拝堂、サンタポリナーレヌオヴォ聖堂、サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会、テオドリックの廟、Sant'Eufemia教会 です。

(旅行計画)

【ラヴェンナ】イタリア・ラヴェンナにビザンティン帝国のモザイクを堪能しに行こう(丸2日と2時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

【ラヴェンナ】そこら中モザイクの街、ラヴェンナの観光ルート。ついでにボローニャでボロネーゼも(丸2日と2時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

 

目次

 

 

2日目はホテルから最も近い、アリアーニ洗礼堂から。

2日目はまずアリアーニ洗礼堂へ。すぐ近くのサント・スピリト教会は日曜礼拝の真っ最中で中には入れませんでした。

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こちらがアリアーニ洗礼堂。半地下?になってます。

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おおー!またしても!すごい!

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ネオニアーノ洗礼堂の絵柄とよく似た、キリスト洗礼の絵です。こちらは天井のモザイク以外の装飾は剥がれて無くなってました。

キリスト洗礼の図、アップ。

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キリスト洗礼の三者をそれぞれ拡大。ヨルダン川。 

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ヨハネ

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青年キリスト。ふくよかな体が珍しい。

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ちなみに、このアリアーニという名前は初期キリスト教時代に異端とされたアリウス派の洗礼堂ってところから来てます。

なぜそんな異端の礼拝堂が残っているのかと言うと、東ローマ帝国がイタリアを獲得するためにラヴェンナに送り込んだ東ゴートの王テオドリックが、アリウス派だったから。

アリウス派キリスト教の世界で正式に異端と宣言されているのですが、その前も、そして後でも非常に大きな勢力を持っており、ローマの外、ゲルマン諸地域にはキリスト教アリウス派として広まっていました。

ローマの外からやってきた東ゴートの王、テオドリックアリウス派キリスト教徒としてこの地にやってきて、アリウス派の洗礼堂を建てさせたということです。

 

・・・アリウス派ラヴェンナとモザイクが気になって、ラヴェンナを再訪したときにじっくり見学しました。ぜひこちらもどうぞ。

tabikichi.hatenadiary.com

 

 

サンタポリナーレヌオヴォ聖堂 

続いて、これもホテルのすぐ近く。サンタポリナーレヌオヴォ聖堂に行きます。横に塔がそびえ立つ、バジリカ式の聖堂です。

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これも6世紀にテオドリック王が建てさせたものだとか。

内部です。両脇の壁の上部が、びっしりモザイクなのです。金色のモザイクがきらびやか。

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左右のモザイクはこんな感じ。

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いずれもずらっと聖人が行列してきているのですが、その先頭はそれぞれこちら。

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幼子キリストに向かう行列の先頭に、東方の三賢者。服装が豪華、そしてどことなくオリエンタル。

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顔を拡大。顔の感じも東方っぽいです。

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他にも天井付近には聖書の各場面がモザイクで丁寧に描かれていました。

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斜めにしか撮れなかったけど、お気に入りの絵柄、最後の晩餐。みんなで魚を囲っています。

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サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会

この日3つ目は、駅の方にある大きな教会です。

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塔の上の三角形がかわいいです。そして、門構えは重厚。

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こちらの教会では、素朴なモザイク画を展示しています。建物自体は5~6世紀のものだそうですが、展示されているモザイクは13世紀?のものなのでしょうか。公式サイトには第4回十字軍の様子、と書かれています。

今まで見てきたモザイクとの違いを見よ!まるで子供の落書き。でもそれが面白い。

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ところどころ空想上の生き物が出てくるのがおもしろいです。ほんと、どうしてこのレベルで教会を装飾しようと思ったのかな・・・というレベル。素材もキラキラしてないし。

ビザンツ帝国の技術と国力と財力がいかに強大なものだったか。つくづく実感しました。

 

駅の向こう側にある世界遺産テオドリックの廟

計画時の地図には入れていませんでしたが、駅の向こう側に「テオドリックの廟」なる世界遺産があるとのこと。けっこう時間に余裕があるので、せっかくの世界遺産だし・・・と足を延ばすことにしました。駅から歩いて30分くらいかかります。
歩いて行くと途中、城塞跡地の横を通り過ぎました。

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ここも見学できるようでしたが、6月のイタリアはくそ暑いのです。日陰がないところの長時間観光は季節が良くない。

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車通りの多い道を横切ったりして、大きな公園の中に入ります。

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大型観光バスが何台か止まっていました。街の中心部から離れているので、たしかにツアーバスは効率が良さそう。
そして、これがその世界遺産テオドリックの廟です。

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反対側は何もない、広い土地。

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ちなみに中は・・・このバスタブみたいなものの他、何もありません。

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これを興味深く見学できるのは、かなり歴史の上級者にならないと難しいかも。

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ガイドツアー付きだとまた違ったのかもしれません。

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Sant’Eufemia教会(Domus dei Tappeti di Pietra)

駅まで戻って、ランチの後に訪問。ここは普通のカトリックの教会なのですが、地下から発掘されたモザイクが有名となったところです。なので教会内部は無料ですが、地下の見学は有料です。

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地下に降りると、これを見ることが出来ます。インパクト大です。古代ローマ時代の邸宅の床だったのかな。

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床面のモザイクはレプリカにて再現されていました。

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鹿・・・、山羊・・・いや、羊?

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ローマ時代のモザイクと言う雰囲気で、面白かったです。ラヴェンナで、キリスト教と関係ないモチーフの素朴なモザイクを見るのもなかなか新鮮でした。

 

朝から歩きまわって相当体力使ってますが、モザイク巡りはまだまだ続きます。

 

 

(続く)

ラヴェンナ旅行計画≫

  1. イタリア・ラヴェンナにビザンティン帝国のモザイクを堪能しに行こう
  2. ラヴェンナ、ボローニャの観光ルート 

ラヴェンナ旅行記

  1. 1日目:モザイク巡りはネオニアーノ洗礼堂からスタート 
  2. 2日目前半:アリアーニ洗礼堂、サンタポリナーレヌオヴォ聖堂 他 ⇐今ココ 
  3. 2日目後半:サン・ヴィターレ教会、サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂 他
  4. 番外編:ラヴェンナのレストランとボローニャのボロネーゼ

≪二度目のラヴェンナ