超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【ラヴェンナ旅行記】3:サン・ヴィターレ教会、サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂 他

ラヴェンナ旅行記の2日目後半です。ラヴェンナのハイライト、サンヴィターレ教会とガッラ・プラチーディアの廟をみた後、最後の世界遺産、サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂へ遠征。

(旅行計画)

【ラヴェンナ】イタリア・ラヴェンナにビザンティン帝国のモザイクを堪能しに行こう(丸2日と2時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

【ラヴェンナ】そこら中モザイクの街、ラヴェンナの観光ルート。ついでにボローニャでボロネーゼも(丸2日と2時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

 

目次

 

 

サン・ヴィターレ教会

ラヴェンナで必ずこれだけは見ておかなければ。ここからラヴェンナ観光ハイライトです。

ユスティニアヌス帝とテオドラ皇妃のモザイクで有名なサン・ヴィターレ教会。建物は八角形?の地味な外観。

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しかし・・・中に入ってみて圧倒されます。写真技術が拙いため、感動が伝わらないのでぜひリアルで見てほしい。

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ビザンツ帝国を最も繁栄させたユスティニアヌス帝とその皇妃テオドラ。ユスティニアヌス帝は農民の子という出自がすごい。皇妃テオドラも踊り子?娼婦?の立場から皇妃まで上り詰めたところがすごい。

このモザイクは超有名です。

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2人ともものすごく意志の強そうな(人の言うことを聞かなそうな?)顔で描かれています。

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これだけじゃなくて周りのモザイク画・フレスコ画もすごいのです。

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この時代のビザンティン帝国(=東ローマ帝国)の国力がどれほどだったか、思いを馳せずにはいられません。f:id:tabikichi:20180202232351j:plain

 

ガッラ・プラチーディアの廟

サン・ヴィターレ教会のすぐ側にある小ぶりな、地味な建物がガッラ・プラチーディアの廟です。これも、外観からは何のすごさもわからないのですが。

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一歩中に入ると、天井全面に散りばめられたモザイク画に圧倒されます。

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中央部分は紛れもなく星空。

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そして、半円状の壁面に動物などのモザイク。

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これはなんでしょう。殉教した聖人を示しているのかも。

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霊廟、つまりお墓です。

こことサン・ヴィターレ教会で相当のインパクトがありました。この二つの見学はラヴェンナの最後に持って行ったらいいかもしれません。なぜならこれらの圧倒的なモザイク装飾を見てしまうと、他の箇所のモザイクがどれも色あせて見えてしまうので。

 

国立博物館

サン・ヴィターレ教会のほど近くにあるラヴェンナ国立博物館に入ってみました。ここは結構広いです。展示数も多い。

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・・・でも、サン・ヴィターレ教会とガッラ・プラチーディアの廟を見た後では、モザイクのインパクトが強すぎて、全く持ってピンときません。 

普段なら面白いんだろうなあ、と思ってイコンのコレクションなど眺めてました。

 

Palazzo della Provincia(Cripta Rasponi e Giardini Pensili)

サンフランチェスコ広場にある宮殿です。英語名でいうと、Rasponi Crypt and Roof Gardens of "Provincia" Palaceとなるようです。f:id:tabikichi:20180203043635j:plain

貴族の宮殿のようで、地下のクリプタと塔のある屋上庭園が見どころ。中庭の噴水の形が優雅で素敵でした。 

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塔を登って屋上庭園、下ってクリプタです。地下のクリプタの床面がモザイクでした。光が足りなくてうまく写真が撮れなかったので、明度を上げています。中央にいる鳥が面白いです。でも、それだけ。見るところの少ない観光地でした。

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この広場にあるサンフランチェスコ教会のクリプタにもモザイクがあるのですが、教会は昼休み中でした。そこで、先にサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂まで遠征します。

 

サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂

4番のバスに乗りに、駅前へ。混んでます。

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ラヴェンナのすごいところは、日曜なのに駅の中にあるバス会社の窓口が開いていることです。バスの時刻表とバス乗り場を教えてもらえました。 さすが観光地。

そして、これがクラッセ聖堂前のバス停。ここまで乗って来ているのはほぼ全員観光客でした。

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サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂。

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内部です。

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モザイクのきらびやかな主祭壇はこのようになっています。

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 アプス部分を拡大。

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中央にいるのが、サンタポリナーレ(聖アポリナリス)さんでしょう。ラヴェンナの初代司教で、このクラッセ聖堂に墓所があるそうです。

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アプスの上の帯部分にいるキリストと、アプス内の十字架中央にいるキリスト。

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聖人が羊の姿で描かれているのですが、羊・・・?という感じがします。ぱっと見なんの動物かわからないのですが、可愛い。

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帰りのバス停はクラッセ聖堂を出て、右に進み、道路を渡ったところにあります。

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日曜のバスの便は1時間に1本とかそれくらいでした。近くにキオスクみたいなカフェがあったので、そこでコーラを買って時間をつぶしてました。

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San Francesco教会

ラヴェンナ市内に戻ってきました。モザイク巡りの最後は、ダンテの墓のあるサンフランチェスコ広場に面しているSan Francesco教会を見学します。

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こちらでは地下クリプタにモザイクがあるのです。この階段を降りたところの窓から覗けます。照明は1ユーロコインが必要。

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灯りを付けました。魚が泳いでる。

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水の底のモザイクを眺めるとか、なんか風流~

f:id:tabikichi:20180203062410j:plain魚がかわいい。

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ところどころ剥がれていて、なんの模様かはわからず。。。一応ここのモザイクは5世紀頃のもの?ということでよいのだろうか。

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ここでようやく、ラヴェンナのモザイク巡り終了です。見たかったところを全部見れました。

ところで何故こんなにもモザイク装飾に心惹かれるのでしょう。同じ教会装飾でも、モザイクは壁画よりも特別感がすごいです。やはり、光る!しかも金!というところ、それと圧倒的手間暇とその上での完成度の高さが魅力なのかも。

それとこれは個人的な理由ですが、自分の場合、ファミリーコンピータ時代の8bit絵を見ると心がぎゅっと摑まれるという嗜好を持ってます。モザイクも大きさの揃ったテッセラで作られるというところに、同じ何かを感じる。

モザイクを見るときは、テッセラの一枚一枚をズームで確認して味わって、それから絵画としての全体を見て堪能するという楽しみ方ができます。1度で2度おいしい。そんなところも魅力です。

 

ローマ帝国衰亡史〈6〉第39‐44章―ユスティニアヌスとビザンティン帝国 (ちくま学芸文庫)

(続く)

ラヴェンナ旅行計画≫

  1. イタリア・ラヴェンナにビザンティン帝国のモザイクを堪能しに行こう
  2. ラヴェンナ、ボローニャの観光ルート 

ラヴェンナ旅行記

  1. 1日目:モザイク巡りはネオニアーノ洗礼堂からスタート 
  2. 2日目前半:アリアーニ洗礼堂、サンタポリナーレヌオヴォ聖堂 他 
  3. 2日目後半:サン・ヴィターレ教会、サンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂 他 ⇐今ココ
  4. 番外編:ラヴェンナのレストランとボローニャのボロネーゼ

≪二度目のラヴェンナ