ミラノ滞在中の、日帰りブレーシャ旅行記です。世界遺産のサンタ・ジュリア博物館を観光してきました。
(旅行計画)
目次
ブレーシャ駅
ブレーシャ駅に到着。
街の中心部までは1キロくらいです。歩きましたが、メトロもあります。ブレーシャの街の様子。
この広場の真ん中にあるのが地下鉄Vttoria駅の出入り口。ブレーシャ駅から一駅でここまでこれます。
ドゥオーモ(新ドゥオーモ)
ドゥオーモです。白い、威容を誇る大聖堂です。マニエリスム建築というらしい。
隣にある旧ドゥオーモ(ロトンダ)との大きさの比較。新ドゥオーモの大きさがわかりますでしょうか。
ムゼイ通り
新ドゥオーモを出たらロトンダは昼休みの時間に入ってしまいました。次に見学できるのは15時から。ということで、サンタ・ジュリア博物館を目指します。
Via dei Musei。ムゼイ通りです。この通り沿いにカピトリーニ神殿がありました。
ここは博物館の後で見学する予定。
こういう壁が見えてきたら、サンタ・ジュリア博物館の入り口はもうすぐです。
サンタ・ジュリア博物館
到着!サンタ・ジュリア博物館。もとはサンタ・ジュリア修道院だった建物です。ここはとにかく広かったです。さらに、建物の構造が複雑・・・。その理由は見学しているうちに判明します。
チケットを購入したら、まず最初の展示物は考古学発掘品シリーズです。
この勝利の女神のブロンズ像はガイドブックにも載っていました。
ローマ時代の邸宅跡地
奥に行くと、広い空間にローマ時代の邸宅の遺構が現れました。
建物がいびつな形をしていると思ったら、これらの遺構がそのまま館内に収まっているのです。発掘品を館内に持ち込むのではない、発想の転換。
この時代のモザイクタイルはいつ見ても飽きません。
モザイクタイルの素材の展示も。
サン・サルヴァトーレ教会
ここが博物館の必見ポイントです。
ロンゴバルド国王となるデシデリオが公爵時代(8世紀)に創建した教会です。内部のアーチや柱に施された彫刻が、ロンゴバルド時代で残っているものの中でも、保存状態が良く重要なものだそうです。また、アーチの上部に描かれているフレスコ画は、損傷が激しいですが、カロリング時代のもの。
これも博物館内にそのまま収められてました。展示通路を歩いて行くといきなりこの部屋に入るので驚きます。
これが柱の柱頭部分の装飾は、ラヴェンナ風とのこと。博物館のパンフレットでも紹介されていました。
これも8世紀の、孔雀のレリーフが展示されていました。
クリプタもありました。
色鮮やかな美しいフレスコ画は、16世紀のもの。
合唱隊席
サン・サルヴァトーレ教会を見下ろす二階部分にあります。
15~16世紀の建築だそうです。フレスコ画が圧巻です。
ここにあるマルティネンゴの霊廟というのも、ロンバルディア芸術の中では重要なものらしい。
サンタ・マリア・イン・ソライオ礼拝堂
こちらも必見ポイント。もともとムゼイ通りに面していた、12世紀の礼拝堂だそうです。今は通りの入り口は閉じられ、サン・サルヴァトーレ教会と同じように博物館の内部から見学できるようになっています。一面の星が幻想的。
中央に展示されているのが、9世紀のロンゴバルドのデジデリオ王の十字架。これも必見ポイントのようです。
拡大したもの。宝石の他にも肖像画やカメオなどが貼り付けてあって面白いです。
伝説によると、ロンゴバルドのデジデリオ王と王妃から、サン・サルヴァトーレ教会への贈り物だったのだそうです。
必見ポイントを重点的に見ていっても、全部見終わるのに2時間くらいかかりました。詳しい人が見始めたら3~4時間かかりそうな博物館でした。
中庭の回廊の感じが、修道院だったころの雰囲気が出ています。
一つの博物館の建物の中に、ローマ時代の家の遺跡、8世紀のサン・サルヴァトーレ教会、12世紀のサンタ・マリア・イン・ソライオ礼拝堂、15~16世紀の合唱隊席と、異なる時代の建築がそのまま取り込まれていて、非常に見ごたえのある博物館でした。
特にサン・サルヴァトーレ教会とサンタ・マリア・イン・ソライオ礼拝堂、合唱隊席は見れてよかったです。
古い教会の内部装飾やフレスコの壁などは、取り外されて別の博物館に綺麗に展示されている場合も多いですが、やはり当時の建築の中で、そこにあった状態で見るのが一番感動します。
(続く)
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≪ブレーシャ旅行記≫