2泊3日のパレルモ旅行記です。1日目は14時半頃からスタートして旧市街の世界遺産を観光。
(旅行計画はこちら)
【パレルモ】シチリアに行きたい!歴史が生み出した、文化混淆様式の建築群を見に行く。(丸2日と6時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To
【パレルモ】世界遺産を見る。2泊3日に収めるパレルモとその近郊の回り方(丸2日と6時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To
目次
- シチリアに上陸
- プレトーリア広場
- サン・カタルド教会
- クアトロカンティ
- マクエダ通り
- マルトラーナ教会
- ノルマン王宮・パラティーナ礼拝堂は翌日に持ち越し
- サン・ジョバンニ・デッリ・エレミティ教会
- パレルモ大聖堂
シチリアに上陸
シチリア島に着きました!空港からはこのバスでパレルモへ向かうのです。
パレルモ。
パレルモは大都会でした。アパートメントは看板が出てなくてわかりづらかったですが、ここの2階です。オーナーに連絡して、しばらく待つ。
バルコニーから。
プレトーリア広場
アパートメントの鍵を受け取って、ランチを済ませたら、さっそく観光開始。すでに14時半を過ぎてました。まず最初に見たのがプレトーリア広場です。
2~3年前に、どこかのファッションブランドがここでショーを行ったらしい。
中央が高くなっていてそこから四方に階段が出ていたり、これでもかとちりばめられる彫刻。おまけに水も出ていて、演出効果も抜群。ステージとしてはこれ以上ないほど申し分ないところです。
水が涼し気。
サン・カタルド教会
続いてすぐ近くのサン・カタルド教会です。12世紀のノルマン時代の建築だそうです。ここは昼休み後、15時から開いてます。左にちらっと見えるのがマルトラーナ教会。こちらは15時30分から。
事前に画像などで見ていたけれど、赤い丸いドームがすごく不思議。
この赤いの、材質は何なんでしょうか。色はどうやって出している?まさか12世紀からずっとこの色を保っている?!さすがに塗り直したり、してますよね・・・
材質を確かめたく間近でじっくり観察、というわけにも行かず、いまだにモヤモヤしたままです。ガイドツアーだと聞いたらすぐ教えてもらえるのかな。
後陣部。シンプルです。
中もすごくシンプル。赤い丸屋根の内側は他の壁の部分と同じ石材で覆われてました。
床モザイク。
クアトロカンティ
すぐ近くがクアトロカンティです。建物の角をそぎ落として美しく飾りつけしたみたいな、そんな交差点です。
写真を撮る観光客がたくさんいて、歩行者天国かと思いきやそうではないので、曲がってくる車に気を付ける必要あり。
マクエダ通り
まだマルトラーナ教会が開く時間ではないので、マクエダ通りを少し歩きました。
建物の壁の剥げかけた感じが南イタリアっぽい。
大通りは整然としてますが、ふと横を見ると田舎っぽい道が伸びてます。
マルトラーナ教会
マルトラーナ教会まで戻ってきました。15:30を5分ほど過ぎても開かないので、ドアの前には観光客の人だかり。そのうちドイツ人っぽい(イメージですが)男性がドアをどんどん叩いて、ようやく開きました。
中は素晴らしいモザイク。何度も改修されているみたいですが、モザイクだけ見るとほんとにビザンティンです。
なお、ビザンティン建築関係でいつも参照している愛読参考書によると、ここで見るべきは手前の壁に描かれた、ルッジェーロ二世とアンミラリオ海軍提督の姿です。
聖母マリアに跪く提督と、キリストから王冠を授けられるルッジェーロ二世。
この2つのモザイクは、今は取り壊されてしまったナルテックスにあったものだろう、とのこと。寄進者の姿を描くのはビザンティン教会でよく見る方式です。そして神から戴冠されるのは、王権を示すわかりやすい図です。
ちなみに提督のこの変な恰好、修復がまずくてこうなったそうです。亀?蓑虫??
マントの格子模様をつくるテッセラ、並びがガタガタです。もともと描かれたのを見てみたかったな。
あと、上の方に受胎告知。
マリア様が何かの作業中に驚いていらっしゃる様子。
この聖堂はアラブ様式もノルマン様式も影を潜め、かなりビザンティンを全面に出した教会とのこと。
例えばモザイクに描かれている文字はすべてギリシア語です。戴冠されるルッジェーロ二世の衣服もビザンティン風衣服なのだそうです。
ノルマン王宮・パラティーナ礼拝堂は翌日に持ち越し
16時頃に訪問したところ、
・今日の午後はパラティーナ礼拝堂と王宮はクローズしている。
・今から見られるのは特別企画展だけだ。
・明日は8:30から12:00までなら見学可能。それより後は特別企画展のみ。
ですって!!
我々だけでなく詰め寄る観光客に、何度も同じ英語セリフを繰り返す係員。19時まで開いてるって、調べてきたというのに。。。この事態です。
翌日は8:30の電車でチェファルーに行く予定だったけど、朝1番にここにきて、見学後、9:38の電車で行くことにしました。
ノルマン王宮の近くにあるPorta Nuova。
彫刻の人物像が独特で面白かったです。
ターバンで髭のおっさんがイヤーンって言って胸を隠しているみたいに見える。
かなりズームしてみたけど、やっぱり表情もイヤーンって感じでした。
サン・ジョバンニ・デッリ・エレミティ教会
気を取り直して残りの世界遺産を観光します。
アラブの宦官の帽子を模したという赤い丸屋根が見えてきます。・・・いい感じに廃墟です。
内部はがらんとしててほんとに廃墟。
装飾っぽいものはこれだけ。
この教会は中庭が素敵でした。
回廊の廃墟です。
雰囲気が良くて何枚も同じ写真を撮ってしまった場所でした。ただしここは蚊が多い!受付の人も蚊取り線香炊いてました。
パレルモ大聖堂
最後はパレルモ大聖堂に来ました。
ここは19時まで入れます。が、いくつかのセクションに分かれていて、屋根の上への入場は17時でおしまいとのこと。ちょうど17時頃行ったので、屋根の上はあきらめ、その他を見学することにしました。
まずは宝物庫。
そして地下クリプタ。
レリーフや彫刻のある石棺がたくさんありました。
大聖堂内部はいたって普通です。
後ろの方にあるのが、この大聖堂の必見ポイントでもある、皇帝の墓。
でもやっぱりこの大聖堂の一番の見どころは建物だと思います。まさにアラブ・ノルマン様式。ゴシックに混じるアラブな雰囲気が、エキゾチックで素敵です。
この辺の奥に見えるタイル模様がアラブっぽい。
すごくパレルモっぽい印象的な建物でした。
(続く)
≪パレルモ旅行計画≫
- 半日でたどる、魅惑のパレルモ旧市街と世界遺産の教会めぐり ⇐今ココ
- 1日モザイク漬け。パレルモのパラティーナ礼拝堂、チェファルーとモンレアーレの大聖堂
- 日曜のパレルモでのんびり美術館を観光
- 食べ物編。美味しかったレストラン、病みつきファストフード、のんびりできるカフェ