【パレルモ旅行記】2:1日モザイク漬け。パレルモのパラティーナ礼拝堂、チェファルーとモンレアーレの大聖堂
パレルモ旅行記2日目です。もともと1日でチェファルーとモンレアーレに行って戻ってくる計画でしたが、この予定にパラティーナ礼拝堂とノルマン王宮を(やむを得ず)追加。朝8:30から観光して、1日で3ヵ所見てきました。
(前回の記事)
目次
朝はパラティーナ礼拝堂とノルマン王宮
2日目は朝8:30のオープン時間を目指して、ノルマン王宮へ。団体ツアーの人込みに紛れながら、チケットを購入し、中に入れました。
金ぴかです。すごい金ぴかです!
マルトラーナ教会のモザイクもなかなかでしたが、さすが王室礼拝堂です。気合が違います。
この礼拝堂の装飾は、ビザンティン風とアラブ風、あとノルマンがいい感じに混ざっていて、見ていて面白いです。
例えばモザイクに書かれている文字はラテン語とギリシャ語が混在してました。
天井はイスラム建築に特徴的なムカルナス。
ビザンティン教会ではあんまり見たことがないのですが、ここと、これから行くモンレアーレの大聖堂では、旧約聖書の天地創造の場面が、絢爛豪華なモザイクで描かれていました。
全知全能の神が7日間で世界を作るところから始まります。当時の王族のお気に入りテーマだったのでしょうか。
パラティーナ礼拝堂を出た後は王宮を簡単に見学。
ルッジェーロ二世の部屋の変な動物が面白かったです。
ノルマン王宮を後にして、パレルモ駅へ。徒歩25分くらいの距離です。
午前中はチェファルーへ行こう
パレルモ駅9:38発の電車で50分ほど。チェファルーには10:30に到着しました。
チェファルーはリゾートでした!夏のいい感じのゆったり感が伝わってきます。
チェファルーの大聖堂とキオストロ
世界遺産建築群のひとつ、チェファルーの大聖堂は街のはじっこの方に、山を背にして立っている巨大な建物でした。
内部です。主祭壇の向こう側だけモザイク装飾がありました。内部では結婚式の準備中のようです。
他はほとんど装飾もなく質素な大聖堂ですが、この奥の空間だけ豪華。
おなじみビザンティン風キリスト。
側面はなぜかバロックな装飾。これはこれで美しいです。
正面ファサード。2つの塔に挟まれた威圧感ある中に、アーチの形などがどことなくアラブ風で装飾的です。
結婚式の主役の二人が教会に入るところを見ました。
大聖堂の次は正面の左側にあるキオストロに入りました。こちらも世界遺産です。
ここは柱の柱頭彫刻がそれぞれ異なっていて、面白かったです。
変な動物っぽい彫刻がいくつもありました。面白い。
キオストロから見上げる大聖堂。
のんびり海岸リゾート
チェファルーの大聖堂を堪能した後は、帰りの電車の時間までチェファルーを街歩き。13:01の電車に乗る予定なので、ゆっくりランチ・・・というわけにはいかず、その辺のパン屋、カフェ、ジェラテリアなどで食べ歩きしました。
チェファルーの街はパレルモよりのんびりした雰囲気で、たくさんいる観光客も、みんなゆったりしてます。
ドゥオモ広場にでているカフェは人がぎっしり。
海は庶民のリゾートという感じ。
目抜き通り沿いに建つ雰囲気抜群の教会。このままのんびり過ごしたいところですが、午後はモンレアーレ観光という強行スケジュール。それもまた楽しい。
午後はモンレアーレを観光
14時ごろ、パレルモ駅へ戻ってきました。
駅前から出るAST社のモンレアーレ行きのバスは、14:30発です。
バス停は露店がびっしり出ている道沿いにありました。
そして、ここが終点モンレアーレ。
よくわからない駐車場ですが、とりあえず階段を登ると、大聖堂はこっち、という看板が出ているので迷いません。
モザイク率圧倒的1位!モンレアーレ大聖堂
モンレアーレの大聖堂です。
正面入り口。観光客はここからは入れません。
チケットを買って、団体観光客にもまれながら中に入ります。・・・広い!広いです。そして、建物内の広大な面積を、隙間なくびっしりと金ぴかのモザイクが覆っています。
パレルモの世界遺産の中で、間違いなく一番モザイク面積が多くて、ゴージャスです。見るところが多すぎて首が痛くなる。
左右の壁上部には、パラティーナ礼拝堂と同じように、創世記の天地創造からノアの箱舟とか、イサクの犠牲など、おなじみのテーマが描かれます。
それと、これもおなじみのキリストの生涯。下の写真は、教会で商売していた商人を追い出すキリストの図。
そして、この大聖堂をつくったグリエルモ2世です。まずはやはり、キリストが戴冠する図。
そして聖母マリアにこの大聖堂をささげる図。
キオストロと屋上
内部のモザイクをたっぷり堪能したら、次はキオストロです。
チェファルーのキオストロよりもかなり広いです。
2列になっている柱にはモザイクが埋め込まれていて、キラキラきれいでした。
時々、モザイクごと取り除かれたような柱があります。お金に困ったときに売られたのだろうか。
角の方にある噴水の空間。
柱頭彫刻も凝ってます。
屋上から見たキオストロ全景。
屋上に行く途中に、大聖堂後陣部のアラブな模様を見ることができます。
パレルモを一望。
帰る前にまたもや結婚式を目撃しました。12世紀の金ぴかモザイクの教会での結婚式ってすごく贅沢。
あと、観光客でごった返す大聖堂で、アパートメントのオーナーに出会いました。彼の本業はツアーガイドだったようです。意外に狭い街なのかも。
モンレアーレからパレルモまで、まさかの徒歩
モンレアーレの大聖堂見学後は、ちょうどいい時間に出るAMAT社の389番のバスで帰ろうと、バス停を探索。
モンレアーレの街からかなり坂を下ったところにありました。大聖堂の後陣部がよく見えます。
このバス停はFontana del Dragoと言うのですが、近くにあったこれのことかも。
パレルモに帰る観光客の長い列があるところに、ようやくバス到着です。ところがここでトラブル。バス内で切符が買えると思っていたら、それができないとのこと。
切符はカフェかバールで買ってこい、というのです。バールって。。。え、この坂また上ってドゥオモの近くまで戻らないといけないのか?!
行きのAST社のバスは運転手から切符が買えたので、すっかり同じだと思い込んでました。
バス内はあっという間に大混雑、ぎゅう詰め。とりあえず今乗れないということがわかったので、次のバス(1時間後)のために、あきらめて坂を登ることに。
登ったら少し疲れたので、とりあえずジェラートを食べました。
そして、1時間後のバスを待つのも面倒くさくなってしまって、パレルモまで歩いてみることにしました。グーグルマップによると1時間半歩けば到着するみたい。
実際に歩いてみると、確かに1時間半で目的地に着きました。
モンレアーレは小高い山の上にあるのですが、山を下りてからは幹線道路沿いをパレルモまで一直線です。
途中、何件か魚屋の前をとおりました。ヨーロッパの魚市場というのはだいたいどこもすんごい生臭いのですが、パレルモの魚屋さんはあまり匂いません。新鮮な魚やイカが並んでいて、美味しそうでした。
ただし・・・1日観光の後に8キロ歩くのは、あまりオススメしません!テンション高かったとは言え、さすがに疲れました。
(続く)
≪パレルモ旅行計画≫
- 半日でたどる、魅惑のパレルモ旧市街と世界遺産の教会めぐり
- 1日モザイク漬け。パレルモのパラティーナ礼拝堂、チェファルーとモンレアーレの大聖堂 ⇐今ココ
- 日曜のパレルモでのんびり美術館を観光
- 食べ物編。美味しかったレストラン、病みつきファストフード、のんびりできるカフェ