超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【グリーンランド】厳しい自然は美しいに違いない。北極圏グリーンランドに行ってみる(9日間)

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2018年8月。あんまり暑いので、グリーンランドに行ってみることにしました。行く前に調べた、グリーンランドの街や観光情報。

目次

 

 

夏は涼しいところに行こう

夏は涼しいところに行きたい。ということで、涼しさで言うとこれ以上涼しいところはない、と思われるグリーンランドに行ってくることにしました。フェロー諸島と同じく、デンマーク王国を構成するデンマーク自治領です。

場所はお馴染み。世界地図で、上の端の方にでっかく表示される、真っ白の世界最大の島です。 

一般的に使われる世界地図の描き方、メルカトル図法だと、グリーンランドは上の端っこにあって、実際の縮尺よりも巨大に引き延ばされます。

でも実際は、グリーンランドはそんなに大きくありません。(オーストラリア大陸の3分の1以下。)上のGoogleマップメルカトル図法になってます。パソコンで見る場合、地図を拡大すると本来の縮尺の地図になるはず。

 

人が住める場所はちょっとだけ。グリーンランドの主な街

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そんな世界最大の島・グリーンランドですが、人が住んでいるところ=旅行で行けるところはほんの少し。沿岸部だけ。真ん中は氷床と呼ばれる氷に覆われており、人はいません。

調べてみると、グリーンランドのほぼ全ての街で、氷山ツアー、鯨ウォッチング、オーロラ鑑賞、それからウィンタースポーツやハイキングなどのアクティビティが可能のようです。場所によっては犬ぞり体験というものも。(これは冬限定の模様。)

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これらのアクティビティの拠点となる、主な街をピックアップしてみました。

 

ヌーク(Nuuk)

グリーンランドの首都です。

f:id:tabikichi:20190215075221j:plainNuuk - Greenland’s largest city and capital - [Visit Greenland!]

グリーンランドで最も大きな街。f:id:tabikichi:20190215075740j:plainNuuk in Greenland | Find your tour to Nuuk

この街にあるグリーンランド国立博物館が有名らしい。もちろんセイリングや鯨ウォッチング、ハイキングなどの、グリーンランドで一般的なアクティビティも可。

 

イルリサット(ilulissat)

f:id:tabikichi:20190215120746j:plainIlulissat in Greenland | Facts about Ilulissat in Greenland

グリーンランドと言えば氷山!

ほとんどの街で氷山を見ることができるみたいですが、世界遺産になっている氷山は、ここイルリサットだけです。

f:id:tabikichi:20190215120854j:plainIlulissat in Greenland | Facts about Ilulissat in Greenland

グリーンランドで一番人気の観光地っぽいです。氷山を眺めるために、船、ハイキング、ヘリコプター、ジェット機など、様々なツアーが、いろんな会社から出ています。

イルリサットという名前は、グリーンランドに住むイヌイット(カラーリット)の言葉、カラーリット語で「氷の山」という意味なのだそう。そのままです。

 

カンゲルルススアーク(Kangerlussaq)

グリーンランドの玄関口とも言える、最も主要な空港がある街。180キロのフィヨルドの奥に位置します。

f:id:tabikichi:20190218235416j:plainKangerlussuaq in Greenland | Facts about Kangerlussuaq

ここは空港の街というだけではなく、Ice Capと呼ばれる氷の塊に簡単にアクセスできるところなのだそう。3キロメートルにも及ぶ厚さの氷の壁まで行って観察したり、そのほかキャンプやバーベキューなどもできたりするそうです。

f:id:tabikichi:20190218235912j:plainKangerlussuaq in Greenland | Facts about Kangerlussuaq

 

ナルサルスアク(Narsarsuaq)

f:id:tabikichi:20190218234934j:plainNarsarsuaq in Greenland | Facts about Narsarsuaq

グリーンランドの玄関的な街。歴史の古い街で、ヴァイキングの住居跡や遺跡がグリーンランドで2つ目の世界遺産になりました。

9世紀、ヨーロッパで初めてグリーンランドに入植した赤毛のエイリークという冒険家がいますが、彼が村を築いたのが、この街の近くのカッシアースック。

ナルサルスアクを拠点に、船やハイキングなどでカッシアースック(Qassiarsuk)、イガリク(Igaliku)などの遺跡の街をめぐるのがおすすめアクティビティのようです。

 

タシーラク/アンマサリク(Tasiilaq/Angmagssaliq)

f:id:tabikichi:20190218233700j:plainTasiilaq in Greenland | Facts about Tasiilaq in Greenland

古い名前がアンマサリク、新しい名称はタシーラクというらしいです。

f:id:tabikichi:20190218233809j:plainTasiilaq in Greenland | Facts about Tasiilaq in Greenland

グリーンランドに位置する主要な街で、 山と山の間にある、グリーンランドでも変わった立地の街です。

 

グリーンランドへの行き方

グリーンランドへ行くのにもっとも本数が多そうなのは、デンマークコペンハーゲンからカンゲルルススアーク路線です。このカンゲルルススアークから、グリーンランドの各都市へ向かう路線が就航しています。

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主要な航空会社はエアグリーンランド

また、アイスランドから行く方法もあります。レイキャビクとアークレイリからは、カンゲルルススアークのほかにも、東部のタシーラクや南部のナルサルスアクへも航空便が出ています。

f:id:tabikichi:20190215081959p:plainPlan your trip and accommodation in Greenland - [Visit Greenland!]

なお、グリーンランドは険しいフィヨルドがあるため、各都市をつなぐ陸路はありません。(先住民は船か犬ぞりで移動していたってこと?)

なので、小さな街にも空港があり、都市間の移動は飛行機オンリーなのだそうです。

街をつなぐ陸路がない。これだけで、秘境感がすごいです。

www.airgreenland.com

 

とにかく上陸してみたいグリーンランド

そんなグリーンランドを見てみたい。

ということで、たぶん最もポピュラーと思われるイルリサットと、それから欲張って首都ヌークの2カ所に行ってみることにしました。 

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詳しい旅行計画や現地ツアー情報などは次の記事で。

 

(続く)

グリーンランド旅行計画≫

  1. 厳しい自然は美しいに違いない。北極圏グリーンランドに行ってみる ⇐今ココ
  2. 首都ヌークと、世界遺産の街イルリサットの行き方と観光計画

グリーンランド旅行記

  1. 首都ヌークの街並みと、絶景廃墟ツアー
  2. ヌークの街で、先住民族の綺麗なミイラを見たり、先住民族の料理を食べる
  3. イルリサットは氷山の美しい、風光明媚な街
  4. 雨の日は博物館、晴れた日は鯨を見る。
  5. イルリサットで食べたものと帰路 

 

Tips★ミラノのアンティークマーケット

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ミラノに行くなら、月末の最終日曜日を旅程に入れておくと楽しいかも?! 

 

目次

 

 

ミラノのアンティークマーケット

ミラノのナヴィリオ運河沿いでは、毎月最終週の日曜日に、大規模なアンティークマーケットが開かれます。雑貨から服から家具まで、かなりの数の店が参加。商品のクオリティも高く、アンティーク好きにはたまりません!

 

公式情報はこちら

ナヴィリオ運河の公式サイトです。(イタリア語。)

www.navigliogrande.mi.it

Mercatone dell’Antiquariato というのが、アンティークマーケットのことです。

英語のガイドはこちら。

www.inyourpocket.com

自分が行ったときは雨が降ってましたが、やってました。場所は、トラムかメトロのPorta Genovaで降りると、そこからもう始まってます。

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朝10時。雨です

 

実際に行ってきて感じた、アンティークマーケットTips

自身の体験をもとに、ちょっとしたTipsを列挙してみました!

野外だし、広い

ナヴィリオ運河沿いだけじゃなく、Porta Genova の駅前の道路にもお店が並んでました。たくさんお店があるのは嬉しいけど、長時間外を歩くことになるので、それ用の装備で行くのが大事。

夏はサングラス・帽子にペットボトルのドリンクとか、冬は足元から冷えるので、底の厚い靴にホッカイロを持っていきましょう。

トイレ

おトイレに行きたくなったら、ナヴィリオ運河沿いのバールに入って、カフェを注文しつつ、トイレを借りましょう。

時間帯

公式には「朝9時から18時」のようですが、お店に商品が並び終わるのは10時過ぎぐらい。

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人込みがすごくなるのは11時半頃から。

終わりの時間までいたことはないのですが、イタリアの他の街のアンティーク市を見るに、暑すぎるときだと、早いときは14時過ぎくらいには店じまいする感じ。ミラノはどうかわからないけど、18時ギリギリまでお店が開いている、とは思わない方が良いかも。

食器類はセット売りが基本

ぐっとくるアンティークのコーヒーカップとか、ロココなデザインのティーセットを見かけても、10客セットとか6客セットでしか売ってなかったりします。交渉してもバラでは売ってもらえないことが多かったです。

バラ売りのお店を見つけるのに苦労しましたが、すごく小さいお店でデザイン違いを1セットずつ購入できたので、探せば全く売ってないってことはないです。

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昼前になって、晴れてきた様子

 

ランチ場所は混みます

アンティークマーケットは日曜日。日曜は閉まってるレストランの方が多いので、運河沿いのお店は混みます。

空いてるレストランを見つけて、ここのエリア見てからランチにしよう、と思って、戻ってみたら満席なんてことも。入れるかも、と思ったときが入り時。

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CREA Traveller Summer 2019 (ダ・ヴィンチの愛したイタリア)

【コペンハーゲン旅行記】2:とっておきティータイムと街歩き、日帰りロスキレの後は洗練ラーメン。

2018年8月。3度目のコペンハーゲン旅行記、その2です。2日目は王室御用達のティールームでまったり。3日目はロスキレに行って、その帰りに人気のラーメン屋に行ってみました。

目次

 

 

A.C.perch'sのティールーム

2日目は優雅にアフタヌーンティーからスタート。

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A.C.パークスという老舗の紅茶ショップです。

道路に面しているのは店舗で、横から入るとティールームの入口があります。事前にネットで予約していきました。

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目立たないティールームの入口。

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入るとフレーバーティーのふわっと良い香り。これは幸せ。

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奥の方に金色に輝く紅茶缶が並んでいて、カウンターで店員さんが紅茶を淹れているのを見ることができます。

アフタヌーンティーセットを注文してみました。

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上からスコーン、ケーキ、サンドイッチ。添えられているのはクリーム、イチゴジャム、レモンカードです。

このスコーンがけっこうボリュームがあって、そうは見えないのにすっごいお腹いっぱいになりました。

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紅茶も美味しい。クイーンズブレンドというお茶が美味しかったです。お会計するところに紅茶缶やティーパックなんかが売っているので、ついついお土産を買ってしまいます。観光客と地元マダムみたいな人たちで混雑してたので、予約していくのが安心かも。

最近カストルップ空港にも店舗ができたようです。

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ティールームではなくショップのみですが、お土産を買うのに便利そうです。

 

デンマークデザインミュージアム

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行ってみたかった博物館、デザインミュージアムに来ました。建物の前を工事してますが、普通に入れます。

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デンマークや世界のデザイン製品の展示。

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日本のものも置いてあります。

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有名な椅子の展示ゾーンは不思議な空間でした。

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食器などの展示もあります。

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それから、なんか日本のデザインゾーンがけっこう広いです。

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デンマークデザインって日本のものと親和性が高いのかも。こんなに日本ゾーンが広いとは思いませんでした。いち日本人としてはちょっと嬉しい。

ここのミュージアムショップも良かったですよ。

 

街歩き&カフェ

デザインミュージアムを出た後、アンティークショップなんかを見ながら、コペンハーゲンを街歩き。

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そのままローゼンボー城の後ろにある庭園を散歩。

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ローゼンボー城をゴールに走るお父さん&子供4人。

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歩き疲れて、交差点の角にあるカフェで休憩。

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グリーンが多くて、花屋兼カフェみたいです。ここもおしゃれだなあ。カフェラテ美味しかった。

 

ロスキレ大聖堂

3日目はロスキレに遠征しました。コペンハーゲンから電車で30分くらいの場所にあります。

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こちら、ロスキレ大聖堂世界遺産です。

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入場料がかかりました。

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歴代王族の石棺が置いてあります。

下の写真は現デンマーク女王、マルグレーテ2世がデンマークのデザイナーに作らせている、自分用の棺なのだそうです。

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3つの足で支えているデザインですが、それぞれ、フェロー諸島のBasalt(玄武岩)、グリーンランドのMarble(大理石)、デンマークボーンホルム島のGranite(花崗岩)を使っているらしい。ほほう~

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フェロー諸島グリーンランドのどちらも、それぞれ独立したがってると聞いたことがあります。けど、この棺からは「自分はフェロー諸島グリーンランドデンマーク本土を統べる女王である」という強い意思を感じる。

このコペンハーゲン旅行のあと、フェロー諸島グリーンランドに行くので、興味深いです。

カトリックや正教の国みたいな仰々しさはないけれど、豪華で歴史のある大聖堂でした。

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デンマーク王国の歴史とか、王族のエピソードなんかに詳しいと、もっと楽しめそうなところです。

 

ロスキレのヴァイキング博物館

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北欧各国に必ずあるヴァイキング博物館。デンマークではロスキレにあります。

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この博物館の面白いところは、ただ展示しているだけじゃなくて、ヴァイキング船をいくつも作っているところ。

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・・・手作業?伝統工法かな。ヴァイキング船に乗ることもできるみたい。

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親子向けの木工細工みたいなのもやってて、ファミリー向けの博物館でした。長髪&髭の北欧の男性を見ると、ヴァイキングの末裔だなーって思います。

 

ラーメン屋 Slurp Ramen Joint

ロスキレから帰ったら、Nørreport駅で下車。ここから5分くらいのところにある、ラーメンショップSlurp Ramen Jointに行きました。わりと最近できた新しいラーメン屋らしい。前日に見かけたときに行列ができてたので気になってたお店です。

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開店時間を狙って入店。メニューです。

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SHOYUラーメンとSHIOラーメン。

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美味しかったです!

海外のラーメン屋で、ちゃんと醤油スープがおいしいラーメンって珍しい。西洋人が作る洗練された和食のお店っぽい、そんな味。麺はお店で製麺してるようでした。

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出てみたら行列。

調べてみると、ここのオーナーは世界のベストレストランとして有名な、NOMAの厨房にもいたことがある人なのだそう。

slurpというのは、ラーメンを啜る音を表したらしい。啜って食べないと、ラーメンを100%美味しく味わえない、というのが店主のメッセージだそうです。

それなら!ヨーロッパだから、とか遠慮せずに啜らせていただきますよ~

店内のカウンターから調理してる様子が見えるのですが、おかしなところのない、ちゃんとしたラーメンの作り方をやってました。日本に来て勉強したっぽい。

美味しかった~。全種類食べてみたいです。

 

今回も楽しかった、コペンハーゲン

3日間のコペンハーゲン滞在はあっという間に終了。

ほかにも行ってないエリアや、話題のカフェとか、ベタに運河クルーズとかしたことないし、ルイジアナ現代美術館にも行けなかったから、また季節の良いときに再訪したいです。

フィガロ ヴォヤージュ Vol.36 北欧で探す、幸せな暮らし。(コペンハーゲン/ストックホルム/ヘルシンキ)【北欧・旅行ガイドブック】 (FIGARO japon voyage)

 

≪3度目のコペンハーゲン旅行計画≫

≪3度目のコペンハーゲン旅行記

  1. 蚤の市とローゼンボー城、贅沢ハンバーガー
  2. とっておきティータイムと街歩き、日帰りロスキレの後は洗練ラーメン。 ⇐今ココ