超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【パドヴァ旅行記】1:思わずため息が出る、スクロヴェーニ礼拝堂のフレスコ画

ジョットのフレスコ画が有名なスクロヴェーニ礼拝堂を見るために、パドヴァに来ました。

(旅行計画はこちら)

【パドヴァ】スクロヴェーニ礼拝堂のフレスコ画を見に、パドヴァに行く(丸1日と8時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

【パドヴァ】スクロヴェーニ礼拝堂の予約方法と、パドヴァ想定観光ルート(丸1日と8時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

目次

 

 

スクロヴェーニ礼拝堂

パドヴァ観光は、駅からスタート。最初の観光はパドヴァ最大の観光スポットでもある、スクロヴェーニ礼拝堂から。

 

スクロヴェーニ礼拝堂は駅から14分

10時半の予約時間に合わせ、パドヴァ駅を降りたところ。

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「スクロヴェーニ礼拝堂まで14分」の看板。駅を降りたのが10時すぎ。あれ、ちょっと時間ぎりぎりかも・・・

 

予約したパドヴァカードはエレミターニ博物館でピックアップ

エレミターニ博物館(市立博物館)の入り口カウンターで、事前に予約していたパドヴァカード(スクロヴェーニ礼拝堂の予約込み)をピックアップします。

引き換えには、予約時に送られてきた引換証とパスポートの提示が必要。

この日は早足で歩いて、到着したのは予約時間の10分前でした。カードの引き換えカウンターは結構混雑していて、自分の時も少し並んだので、焦りました。

余裕を持つなら、パドヴァ駅には、スクロヴェーニ礼拝堂予約時間の45分~1時間前ぐらいに到着しておいた方が良いかもしれません。

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博物館入り口と、中庭

 

まずはビデオ上映

スクロヴェーニ礼拝堂はこっちに行って、と示され、同じ時間帯の予約者グループで、近代的なスペースに案内されます。

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ここで15分ほど、スクロヴェーニ礼拝堂の歴史に関するビデオを鑑賞します。音声はイタリア語で、英語・ドイツ語字幕がありました。

見終わったら、やっと礼拝堂の中に入れます。

 

・・・青い!息をのむ礼拝堂内部

誘導係員から、見学時間は15分、フラッシュ禁止、三脚禁止、との説明があり、中に入れました。

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これは写真の明度と彩度を上げてみたものです・・・が、目で見た色は完全に再現できていません。

ジョットの描いた、鮮やかかつ透き通ったような青さを写真に残すのはかなり難しい。一眼レフとか、高性能なカメラだと色も綺麗に撮れたのかも。

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ジョットの描く聖書の各場面(特に洗礼)
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礼拝堂の側面に描かれた聖書の各場面です。どれもすごく良いです。

聖書の場面なのかよくわかりませんが、こういうのもありました。かわいい。

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有名なユダの接吻はアップで。

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受胎告知を受けるマリア様は、真面目な顔つき。

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好きな場面は、洗礼です。

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ジョットの時代は、ルネッサンス黎明期の1300年代ですが、この洗礼の絵はビザンツ美術のモザイクや、中世の教会装飾でよく見る構図を踏襲しています。キリストの全身像と、半分くらいまで浸かったヨルダン川の描写、両岸の人々を平面的に一枚の絵に収めている構図。

ちなみに、自分の持っている洗礼コレクションはこんな感じ。

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アリアーニ洗礼堂(ラヴェンナ)、オシオス・ルカス修道院ギリシャ

ラヴェンナのモザイクは5~6世紀、オシオス・ルカス修道院のモザイクは11世紀のもの。

他にも、イタリア国内ではこんなものも。

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国立絵画館(シエナ)、パルマ洗礼堂(パルマ

シエナの国立絵画館の板絵は、クレジットの写真を撮っていなかったので時代がわかりませんが、ジョットより前のものだと思います。パルマ洗礼堂の内部のフレスコ画は12世紀のもの。

そして、ジョットより後の時代の洗礼では、超有名なこちら。

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ウフィツィ美術館フィレンツェ

左下の天使をレオナルド・ダヴィンチが描いたというので有名なヴェロッキオの絵。これが1470年代ごろ。背景も川の様子も、一気にリアルです。不自然なところがありません。

並べてみた。

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ジョットも、左右の岸の岩の感じに立体感を出したりして、少しはリアル感を出しています。時代のはざま感があっておもしろい。

最後の審判

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並んだ聖人や地獄の描写が賑やかです。

f:id:tabikichi:20180529101441j:plainこれがよくわからなかったのですが、Wikipediaによると、この礼拝堂を建てたスクロヴェーニの肖像画らしいです。

 

大満足の15分を終えて、スクロヴェーニ礼拝堂を後にしました。

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エレミターニ博物館(絵画館)

礼拝堂を出てすぐ、エレミターニ博物館の2階の絵画館に向かいます。

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思っていたよりかなり広かったです。

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一番下の絵はプラート・デッラ・ヴァッレというパドヴァの広場を描いたものだそうです。

エレミターニ教会

美術館を見たら、隣のエレミターニ教会へ。

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広い、一身廊式のバシリカでした。戦後に修復されたものだそうです。

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マンテーニャのフレスコ画があるというので見に行きました。

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ボロボロですが、よく見ると色がきれい。背景の建物とかも、丁寧に書き込まれていて、人物の表情とかもわかります。

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ちゃんと完成された状態で見てみたい!と思わせる、フレスコ画でした。 

 

サン・ロッコ礼拝堂

パドヴァの中心部へ行く前に、パドヴァカードで入れるというサン・ロッコ礼拝堂に寄ってみました。 

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1階はカード関係なく、誰でも入れます。見るべきところは2階のようですが、工事中か何なのか、クローズしていて見れませんでした。

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無料部分?の1階だけでも、壁面はフレスコ画で覆われていて、豪華です。

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実際の窓がフレスコ画の中でも窓っぽく描かれていて調和してます。

隣の教会はずいぶん新しそうな教会でした。

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(続く)

パドヴァ旅行計画≫

  1. スクロヴェーニ礼拝堂のフレスコ画を見に、パドヴァに行く 
  2. スクロヴェーニ礼拝堂の予約方法と、パドヴァ想定観光ルート

パドヴァ旅行記

  1. 思わずため息が出る、スクロヴェーニ礼拝堂のフレスコ画 ⇐今ココ
  2. パドヴァ観光初日は、巨大でゴージャスなサンタントニオ聖堂が終点。
  3. 日曜のパドヴァはアンティーク市から。植物園とサンタントニオ聖堂付属博物館
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