マントヴァの旅行記、1日目の続きです。エルベ広場の教会群、その他街歩きの記録と、翌日のサンジョルジョ城の見学記録です。
(旅行計画はこちら)
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(前回の記事)
目次
マントヴァ観光の中心、エルベ広場
エルベ広場にきました。
サンロレンツォ教会
マントヴァで最も古い教会。内部は昔の装飾の跡っぽいものが見えました。
時計塔とロッジア
時計塔は修理中。
サンタンドレア教会
サンタンドレア教会です。内部はかなり華やかでした。
見えるところの全ての角に、柱っぽいレリーフ柄が描かれてます。
この下にキリストの血があるらしい。
早速見に行こうとするも、地下のクリプタはガイドツアーでないと行けないそうです。次のガイドツアー開始時間は40分後、さらに英語の説明はないとのこと。それを聞いて、けっこう疲労がたまってきてたので、参加するのを諦めました。
この教会入ってすぐのところにある、マンテーニャの墓。覗きこむように見学。
そのほか、この教会で気になった絵もろもろ。復活のキリストがバスタブから湯上がりみたいでおもしろい。
ドゥオーモ
マントヴァのドゥオーモです。
内部はすごく特徴があるって感じではないですが、奥に礼拝堂があります。そこに、おそらく歴代のマントヴァ司教の遺体がミイラ化されて、何体もありがたそうに展示されています。1400とか1500年代のものもあって、古さに驚く。写真は・・・何かおそれ多くてシャッター押せませんでした。
それと、じつはファサードはこんなハリボテな感じ。建物全体を見ても、年代ごとに増築したのでしょうか?正面、側面、鐘楼と建築材が全部違うみたい。
マントヴァ街歩き
Chiesa della Madonna del Terremoto
駅の方向に歩いていたらこんな広場に出ました。この右手に、ぽつんと建っている小さな教会がありました。
グーグルマップで調べると、Chiesa della Madonna del Terremotoというらしいです。Terremotoというのは地震の意味。入れなかったのですが、格子越しにのぞくと、奥に聖母子像がありました。
カノッサ宮殿
この広場の左手にある、地味だけど雰囲気ある建物。歴史的建造物らしく、案内の看板が立ってました。カノッサ宮殿というらしいです。
サンフランチェスコ教会
さらに駅の方に行くとあった、簡素なファサードの教会。内部も同じくらい簡素ですが、損傷の激しいフレスコ画がいくつかありました。
ちょうど土曜のミサの始まる時間。この日はこれで、体力的にも時間的にも終了です。1回ホテルに戻ってから、晩御飯を食べます。
ディナー:Antica Osteria ai Ranari
ディナーはマントヴァの伝統料理を出すというこちらに来ました。
マントヴァ風のリゾット、Risotto alla pilota。汁気がなくてチャーハンみたいでした。それと、ウナギのグリル、カエルのフリット。カエルは骨が多くて食べるところが意外に少ないです!味は美味しいのだけど。
サンジョルジョ城と「結婚の間」、コルテヌオーヴァ
2日目です!天気はどんよりしてますが、意気揚々と朝9時にドゥカーレ宮殿に来ました。この日は日曜日。マントヴァを離れる14時まで、たっぷりとドゥカーレ宮殿観光に費やす予定だったのですが・・・
受付で、ドゥカーレ宮殿・Corte Vecchiaは日曜午前中はクローズ、午後1時半オープンであるとの非情な事実を告げられました。(サンジョルジョ城とCorte Nuovaは午前中から入れるとのこと。)
何ということでしょう。ちゃんとオープン時間を確認してこなかった不注意を悔やむ・・・!
でも、悔やんでても無理なものは無理なので、気を取り直してサンジョルジョ城から見学開始。
なお後日リベンジ訪問しました。その様子はこちら。
結婚の間
来ました。マントヴァで一番有名な、マンテーニャの結婚の間です。有名な天井画は、これ。
拡大すると、これです。天窓効果がおしゃれ~。覗かれてる。
それから、こっち側の壁にこの絵。
もう一方の壁は暖炉の上にこんな感じ。
この2面を除く他の壁にはフレスコ画はありません。
この部屋のマンテーニャのフレスコ画は、人物の顔が特徴的で、モデルがいればすぐ誰だかわかりそうです。この真ん中の人物はのちに枢機卿になるフランチェスコ・ゴンザーガであると、インターネットか何かで見かけました。
顔拡大。リアルです。お髭濃かったんですね・・・
マンテーニャをマントヴァの宮廷画家として招いたのは、ルドヴィーコ3世・ゴンザーガです。左から2番目の椅子に座っている人物。
これは家族とのだんらん中に、自分の息子が枢機卿に選ばれたという知らせを聞くルドヴィーコの絵だそうです。ほほう。
顔を拡大。皺の感じがまたリアルです。
赤い帽子に同じような服を着た3人の人たちもそれぞれ顔が違う・・・全員モデルがいたんだろうなあ。
馬が自慢のマントヴァらしく、立派な馬の絵もありました。
結婚の間はこれでおしまい。リアル人物像が面白い部屋でした。塩野七生によるとイザベッラ・デステはマンテーニャのリアルな画風を嫌っていて、肖像画を描かせなかったらしい。しかし、この人の筆によるイザベッラさんを見てみたかった。
Corte Nuova
続くコルテヌオーヴァも豪華な特徴的な部屋が続きます。まず、肖像画。
豪華な部屋シリーズ。
テ離宮みたいな神話モチーフもけっこうありました。
電を抱える神。
ルシフェルがミカエルによって地上に落とされるの図。これは聖書モチーフだったか。
最後の部屋。
トロイアの部屋、とのこと。
これが木馬かな。
ドゥカーレ宮殿のCorte Vecchiaは見れなくて残念だったけど、結婚の間はとても面白かったし、それ以外の部屋も見ごたえがありました。
(続く)
≪マントヴァ旅行計画≫