マントヴァの旅行記の最後です。アルコ宮とテアトロ・ビビエーナの見学記録です。
(旅行計画はこちら)
【マントヴァ】イザベッラ・デステの時代のフレスコ画を見に行く、北イタリアのマントヴァ(丸1日と5時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To
【マントヴァ】芸術をめぐるマントヴァ1泊2日観光ルート(丸1日と5時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To
(前回の記事)
目次
アルコ宮
サンジョルジョ城の見学を終えて、まだ朝の10時くらい。まず、前日行けなかったテアトロ・ビビエーナ(学術劇場)に行きましたが、イベントをやっていて、観光できるのは午後から、と言われました。そこで、反対方向のアルコ宮に行くことにしました。
次のガイドツアーまでちょうど20分くらい。ガイドツアーはイタリア語ですが、英語・フランス語・ドイツ語のパンフレットがカウンターにあったので、英語版を読みながらついて行くことにします。
最初にファルコネットの十二宮の間に案内されました。
12星座についての神話や伝説を用いて、当時の古典的な逸話みたいなものが描かれているとのことです。
気になった絵はこれら。かに座。
後ろに描かれているのはローマのコロッセオなのだそう。
かに座の下の方にこんな人。キリスト教だと、鍵を持ってる老人=一番弟子のペトロ、とほぼ決まってるのですがこれもそうなのでしょうか。
獅子座。
真ん中にある謎の女性像。
ふたご座。後ろにあるのはラヴェンナのサン・ヴィターレ教会(断面図)とのこと。
おとめ座。後ろにあるのはこれもラヴェンナの、テオドリック王の霊廟。なんか燃えてるけど・・・
十二宮の間を出て、最初の部屋は、この屋敷の一族の肖像画がずらっと取り囲む肖像画の間でした。
応接室。テーブル上の陶器はどうやら全部リチャード・ジノリのアンティークっぽいです。実際に使われてたのでしょうね。さすが貴族。うらやましい。
噴水の部屋と、音楽の部屋。
ロレンツォ・ロットの絵もイーゼルに立てかけた状態で展示されてます。
図書室です!図書室なのにティーセットが展示してあって、ブックカフェみたいな素敵な空間になってました。
ちなみにこちらの陶器をアップにするとこのような柄。
天井の三角形が素敵な部屋。
応接室。
ここのお部屋のお茶セットはこちらの柄になっております。
最後は宮殿のキッチン。調理器具は必ずサイズ違いで何種類かそろっているようです。壁にはサイズやデザイン違いのケーキ型が所せましとかけられていて、昔の料理が少し想像できて興味深かったです。
あんまり期待しないで入ったわりに、かなり面白い宮殿でした。ジノリのアンティークをたっぷり見れたのも嬉しいです。
ランチでTortelli di zucca 初体験
近くにあって適当に入ったランチのお店。
マントヴァ郷土料理であるTortelli di zucca (右)をここで初めて食べました。カボチャの詰め物パスタです。・・・が、これ本当にごはん?と思うくらい甘い。お菓子かっていうくらい甘くて、チーズかけてなんとか食べれる感じでした。
たまたまこの適当なお店のがアレだったのかもと思って、後日、マントヴァ料理を出す別のレストランで同じものを食べたのですが、やっぱり甘かった。二度試したくなるくらいの、びっくりの甘さ。でも、つまりそういう料理なんだと思います。
テアトロ・ビビエーナ(学術劇場)
マントヴァ最後の観光はテアトロ・ビビエーナです。
そんなに大きくない劇場ですが、中は素晴らしく、優美な曲線とボックス席の連なるアーチにうっとり。
この劇場では、1770年に14歳のモーツァルトも演奏しています。(この時の演奏が大層話題になり、北イタリア中にモーツァルトの名前が広がったそうです。)
少年モーツァルトのイタリア演奏旅行をプロモートしていたモーツァルト父は、マントヴァから自分の妻にあてて、「今まで見た中で最も美しい劇場だ」と手紙に綴って送ったとのこと。
なんと偶然にも、自分も同じ感想です!
4階建てのボックス席が並ぶさま。何度見てもベル型のラインが素敵です。
ステージは低いのですが、奥も抜かりなく、彫像などが置いてあり、雰囲気を壊しません。
2階ボックス席から座席を眺めるとこんな感じ。
いつかここで行われるコンサートを聴きに行ってみたいです。
マントヴァの感想
これでマントヴァ観光はおしまいです。ドゥカーレ宮殿やテ離宮などのフレスコ画は本当に素晴らしいし、街中の古い建築物も面白い街でした。
心残りっぽくもあるのは、パンフレットやガイドブックに掲載されているマントヴァの景色が見られなかったということ。
こういうやつです。これってどこから見たらこういう風に見えるのでしょうか。車?もしくは湖に出て船上から見るべきなのでしょうか?いつかこんな角度のマントヴァの街を見てみたいです。
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