2017年9月。食べ物がおいしくて、ルネッサンス時代の美しい街がたくさん残る北イタリア。この中から、ミラノから1時間のベルガモへ行くことを決めました。
目次
ベルガモの主な見どころ
ベルガモはチッタ・アルタ(高いところ)が旧市街、チッタ・バッサ(低いところ)が新市街と分かれていて、観光のハイライトはチッタ・アルタ、旧市街です。
新市街から旧市街へは、フニコラーレと呼ばれるケーブルカーで登ります。
旧市街の目玉は、ガイドブックでも大きく紹介されているコッレオーニ礼拝堂とサンタマリア・マッジョーレ教会。ファサードの装飾が素敵!
少し離れたところにある、アカデミア・カッラーラ(カッラーラ絵画館)
ドニゼッティが住んでいたところでもあるようで、ドニゼッティ博物館、ドニゼッティの生家、などもありました。
ヴェネツィア派の画家、ロレンツォ・ロットが滞在した街
ベルガモの主要観光どころを調べていたところ、検索でヒットした現地のガイドマップに、「Lorenzo Lotto」という名前がやたら出てくるのに気が付きました。この方はヴェネツィア派の画家で、ベルガモに何年か住んでいたみたいです。ガイドマップで紹介されていたのはチッタ・バッサに点在している教会。どうも祭壇画などを描いているみたいですね。
気になってロレンツォ・ロットで調べてみると、不思議な構図の「受胎告知」にヒットしました。これは見たい!残念ながら、「受胎告知」はイタリアのレカナーティという(これまた行きにくそうな)街の市立絵画館にあり、ベルガモにはありません。でもこんな不思議な構図の絵を描くロレンツォ・ロットの祭壇画がベルガモにあるのなら、見ておきたい。
さらにインターネット検索を勧めていくと、イタリアルネッサンス期に発展した木象嵌(もくぞうがん)(箱根の寄木細工をもっと芸術的にしたような、木製のはめ込み絵画)においても、ロレンツォ・ロットが下絵を描いたものが、ベルガモの教会に残っているとのこと。これもぜひ見に行きたいと思います。
この寄木細工でできた絵画、イタリア語ではtarsia ligneaと言うようで、日本語で「木象嵌(もくぞうがん)」と訳されていたり、「タルシア」と言ったりしますが、ネットで紹介されているものを見るとすごく精巧で、すごく立体感があるんです。ルネッサンス時期にたくさん作られていたようです。
ベルガモの観光時間と宿泊地
ベルガモへは、ミラノから電車で1時間。観光開始はベルガモの駅から。
観光できる自由時間は土曜の11時~日曜の15時まで、丸1日と5時間です。
宿泊は「チッタ・アルタに泊りたい」と思っていたのと、かつ、ちょっと費用を抑えめにしたかったので、ホテルではなく、アパートメントホテルのこちらを予約。
Crisalide
Vicolo San Lorenzo 27, 24129 ベルガモ
チッタアルタの中心というすごくアクセスの良いところにあって、なおかつお手頃価格です。予約サイトの写真にある室内も雰囲気がよさそうでした。
(続く)
≪ベルガモ旅行計画≫
- 新市街のSan Bartolomeo教会とチッタ・アルタ
- チッタ・アルタの一番高いところとSan Michele教会
- Santo Spirito教会とドニゼッティの家~アルタとバッサを行ったり来たり
- カッラーラ絵画館とベルガモで見た日本語、Adriano Bernareggi博物館