パリオペラ座は、セーヌ川の北側、パリの中心地にある劇場で、パレ・ガルニエ、ガルニエ宮とも呼ばれている劇場です。
1875年の建築で、ガルニエというのは設計者の名前をとったもの。パリ国立オペラやオペラ座バレエ団の公演場所のひとつです。
内部の装飾はネオ・バロック様式といわれ、彫刻や装飾がふんだんに施された、豪華な劇場です。毎日行われている館内の見学は、パリの人気観光のひとつで、週末には行列ができるほど。
実際にチケットを取って、行って観てきた感想です。
1.場所
パリオペラ座は、セーヌ川の北側、パリ9区にあり、有名な百貨店、ギャラリー・ラファイエットのすぐ近くにあります。メトロならオペラ駅が最寄り駅。シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内への直通バス、ロワジービュスの終点も、ここオペラ座です。
2.チケット購入
パリオペラ座のホームページをチェック。英語に切り替え可能です。
https://www.operadeparis.fr/en
演目とスケジュールは、上部の Programme and Tickets から確認できます。
下に出てくるワードで、フィルターをかけられます。ガルニエ宮で公演を見たいときには、右から2番目の「PALAIS GARNIER」を選べばOKです。(「Opéra BASTILLE」はオペラ・バスチーユという、かなり近代的な外観の劇場です。)
フィルター後、バレエやオペラの演目と、それぞれの上演期間が表示されます。
購入可能なチケットの場合、下の方に黒い帯が出て、「BOOK」と表示があります。「DISCOVER」は、現時点で空きチケットがない場合のようです。
シーズンが先だったり、まだチケットが買えない場合は、下の方の白い枠の中に、チケット売り出し日時が表示されます。
購入可能なチケットを購入する
観たい演目の下にある、黒い帯の「BOOK」をクリック。演目の説明や、出演者などの情報が出てきます。スクロールしていくと、公演スケジュールが表示されるので、行きたい日にちの「BOOK」をクリック。
このタイミングで会員登録が必要。会員登録が終わると、座席表が出てきます。
その下に、購入可能なカテゴリが出てくるので、購入枚数を選んで「Add to Cart」をクリック。カテゴリは、Optima、cat.1、cat.2、cat.3、・・・の順に、良い席(高い席)となってます。なお、座席番号は選べません。
また、余っている座席が多い場合は、カテゴリの中でも、座るエリアを選べるようになっています。
Automaticは自動割り振り。1st Circle Front Boxeは、座席表で言うと1階部分、正面にある「1res Loges de Face(プルミエ ロージュ ドゥ ファス)」のところ。2nd Circle Side Boxeは、左右のどっちかは不明ですが、2階部分、「2es Loges de Côté(ドゥーズィエム ロージュ ドゥ コテ)」のところ。Balcony、Orchestraはそれぞれ「Balcon(バルコン)」、「Orchestre(オーケストル)」のところになります。(詳しい座席は下の「3座席」を見てください。)なお、やっぱり座席番号は選べません。
座席のカテゴリと好きな場所を選んで進むと、このように自動的に割り振られた座席番号が表示されます。
左側の写真をクリックすると、ステージビューを確認できます。下の「Book」をクリックして、次へ。デリバリー方法が選べます。4ユーロで、自宅配送も可能。印刷していくチケットだと、お金はかかりません。
「Continue」で決済手続きです。内容がよくわかりませんが、保険を付けますか?というウィンドウが出てきます。Add Insurance か、No Thankyou のどちらかをクリックして、クレジットカード決済へ。
売り切れチケットのアラートを登録する
売り切れているチケットの場合でも、「CREATE AN ALERT」というのが付いている場合、アラートを登録しておくと、チケットに空きが出たときに連絡が来ます。
ここをクリックしたところで、会員登録が必要です。 すでに会員登録している場合は、クリックすると「DEACTIVATE THE ALERT」となり、確認メールが送付されます。
Subscriptionで優先予約する(4公演以上)
チケットの売り出し日前に、座席カテゴリと枚数をあらかじめ予約しておけるシステムです。
https://www.operadeparis.fr/en/ticketing/subscriptions
優先予約は4公演以上でないと利用できないため、どっちかというと業者向けかもしれませんが、「次のシーズンはオペラ座に4回以上通う!」という場合は個人でも利用できます。(ただし、選んだ全ての公演で同じカテゴリのチケットしか予約できません。)
こんな風に、バレエ4公演とか、オペラ2公演+バレエ2公演とか、パッケージが色々ありました。
3.座席
購入手続きまで行かずに歌劇場内の座席を見る場合は、Visit and Explore → On-Site Services → Useful information → Seating Plan and Prices で確認できます。
Seating plans and prices - Practical informations - Opéra national de Paris
左上のボックスで、「Palais Garnier」を選択。ステージから見た座席表です。座席番号は表示されず、カテゴリーのみの座席マップです。
Loge de Face、つまり正面のボックス席では、最前列が1番高いOptima、2列目がCat.1、3列目がCat.2、というように分かれています。Loge de Côté、つまりサイドのボックス席でも、最前列と奥の座席ではカテゴリが違います。
座席用語
Orchestre 平土間席
Balcon バルコニー席
Baignoires 地上階サイドのボックス席
Loges de Face 正面ボックス席
Loges de Côté サイドボックス席
Amphithéâtre 最上階席
Stalles 両脇席
実際の座席
ステージ側から見上げてみた写真です。
手前に並んでいるのがOrchestre(オーケストル)、その少し上がBalcon(バルコン) です。その奥に見える、赤いボックス席が1er Loge de Face(プルミエ ロージュ ドゥ ファス)、1階正面ボックス席。その上に2階、3階、最上階のAmphithéâtre(アンフィテアトル)のところまで見えます。
少し低めのところを撮ったものです。Orchestreの奥に見えるのがBaignoires(ベニョワール)、地上階サイドボックス席です。
この日は2階席のLoge de Face、正面ボックス席にいました。横を見るとこのような感じ。
Loges de Côté (ロージュ ドゥ コテ)は4階までは見えるのですが、5階は見えませんでした。
4.字幕
字幕は幕が上がったところにあったので、上演中の字幕の様子は撮れませんでした。
終演後のカーテンコールの様子。
ここの上部黒い部分の真ん中に、フランス語字幕と英語字幕が上下で表示されてました。英語字幕は文字色がオレンジ色っぽくて、見にくかったです。
5.チケットとパンフレット
チケットとパンフレットです。パンフレットはホワイエやロビーに立っている係の人から、現金で買いました。
6.クローク
Loge(ロージュ。ボックス席)には中にコート掛けがあるので利用しませんでしたが、こんな風なクロークが右と左の両サイドにありました。ハンガーマークが分かりやすい。
7.休憩時間
オペラガルニエの豪華な吹き抜け空間を背に、バーカウンターが出てました。
オペラ通り側には、思わず声が出るようなゴージャスな空間がありました。
8.その他
Loge de Faceでは3つのドアの向こう側が一つの空間になってました。開演時間が近づくと、係の人が順にドアの鍵を開けていくのですが、このとき、3つのドアのうち端の1つしか開けないので、どのドアから入ったら自分の座席があるのか?初めてだと非常にわかりにくい。
でも係の人にチケットを見せると、そこのドアから入れ、あのドアから入れ、というように教えてもらえます。
劇場に入る前にセキュリティチェックがありました。
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