2018年2月。ウィーン国立歌劇場にオペラを見に行った時の旅行記です。
目次
ブリューゲルを見るために、ハプスブルク家の都へ
以前、ブリューゲルの絵を見ようと、ベルギー旅行に行きました。
・・・が、旅行の計画中に、ブリューゲル作品が一番揃っているのは、ウィーンの美術史美術館であることを知りました。
そういうわけで、今度こそブリューゲルを堪能するために、一泊旅行でウィーンへGo。さらに、夜は国立歌劇場でドニゼッティのオペラチケットを予約。
カフェ、絵画鑑賞、オペラ座、他にもウィーングルメなどを堪能した、1泊2日の凝縮ウィーン旅行記です。
ホテル
ウィーン国立歌劇場に一番近そうなホテル、Das Opernring Hotel。
オペラが終わったあとは、電車とか乗らずに歩いてさっさと帰って寝たいので、なるべく近くのホテルを予約するようにしています。
ホテルの窓から歌劇場が見える近さです。
公演前の過ごし方
公演日当日の午前中にウィーンに到着。
王室御用達、カフェデメル
以前ウィーンに来た時に、カフェザッハーでザッハトルテを食べました。そこで、次はデメルのザッハトルテを食べよう!と思い、午前中のうちから、カフェデメルに直行。
12時前だったので、Frühstück(朝食)メニューがありました。
せっかくなので、ウィーン風、という名前のウィーナーフリューシュトゥックをいただきます。写真には写ってませんが、これにゆで卵がつきます。
そしてそのあと、ケーキです。
ザッハトルテと、一番人気だというアンナトルテと、1つずつ注文。
ザッハトルテは・・・ザッハーのものより美味しかったです!じつはザッハーは1人一個食べきるのがきついと思うくらい、甘かった思い出がありました。
でも、ここのはぺろりといけます。また食べたいくらい。
アンナトルテは・・・ちょっとヘーゼルナッツ感が強すぎて、ザッハトルテほど感動しませんでした。
ウィーン美術史美術館
徒歩でホテルチェックイン後、そのまま歩いて美術史美術館へ。
ギャラリーに入る手前にある美術館のカフェが、すごくウィーンっぽい雰囲気でした。
圧巻のブリューゲル
一部屋まるごとブリューゲル(父)作品という、すごい部屋があります。
謝肉祭。
子供の遊び。
ゴルゴタの丘への行進。
雪中の狩人。
サウロ(パウロ)の回心。
暗い日。
農民の婚礼の宴。
農民の踊り。
一度にこんなにブリューゲル(父)作品が見られるなんてすごく幸せです。どれも有名作品ばかり。贅沢!
そのほかの絵画もいろいろすごい
ブリューゲルの部屋を出てからも、メムリンク、ティツィアーノ、ボッシュ、フェルメール、ラファエロ、デューラーなど、先々で名画に遭遇する、充実の美術館でした。
イザベッラ・デステの肖像
フィッシュマーケットの絵。テーブルの下に生ガキ。
肖像画が他の絵の中にある様子。
ロレンツォ・ロットの部屋もありました。
若い男の肖像。微妙な表情が心をくすぐる。
三人の男。話し合っているわけでもなさそうな、謎配置が気になる。
美術の教科書に載っているベラスケス。
フィレンツェにもある「ユリウス二世の肖像」とほとんど同じ構図。模写かな?
お昼寝
絵画を堪能して疲れたら、一旦ホテルに戻って昼寝。公演を100%楽しむために、夜に劇場に行く前は必ず昼寝しています。
ウィーンでラーメン
オペラの前に軽くご飯を済ませようと、16時頃、地下鉄に乗ってVorgartenstraße 駅で下車。目的地はMochi Ramen Barです。
ウィーンで日本食屋を経営するレストランが、最近オープンしたラーメン屋とのこと。日本人の経営ではなく、現地のオーストリア人がやっているようです。オペラの前なので、混雑するディナー時間も外せて一石二鳥です。
店構え。
店内。カウンターと照明を落とした雰囲気がおしゃれ。
カルピスソーダ。・・・オシャレ!
わんたん醤油ラーメン。美味しい!全粒粉っぽいものが練り込んである細麺に醤油味がよく合う~。
ちなみに、ヨーロッパ人にとってラーメンとはスープ料理なのだそうです。なので、他の席の食べ終わった後のラーメンどんぶりは、当然のように空です。
さすがにそれは真似しようとしても、できない。お腹がかなりタプタプになるし、何より塩分が気になる・・・。
いつも、ラーメンスープって飲み干すものじゃないよ!という気持ちと、申し訳ない、という気持ちと半々で、スープを残してお店を後にしています。
オペラ
ウィーン国立歌劇場で、イタリアオペラを見ました。演目はドニゼッティの「愛の妙薬」です。
この歌劇場では、座席のモニターで日本語字幕を選べるので、会話部分もすいすい頭に入ってきてとても楽しめました。
愛の妙薬。青年が恋する人を振り向かせようと、行商人(じつは詐欺師)から惚れ薬(じつはただのワイン)を買う、とかいう話です。
事前にあらすじを読んできたのですが、そのときは本当にくっだらない話だなあ、と思ってました・・・。
でもオペラで見ると、それなりに納得するし、なんか説得力が増します!
ソプラノのアリアはすごく可憐だし、頭が良いしで、モテモテなのもわかる。
テノールの最後の方のソロで「彼女は僕を好きなんだ」と歌うところは、恋する相手への思いと、感極まったみたいな色んな感情が出てて、けっこうぐっとくるものがありました。
イタリアオペラってしょうもない恋とか愛とか、ご都合主義みたいな話が多いけれど、歌が入った途端になんかすごく感動が増す気がします。ディズニー映画と同じような感じかしら。
ところで、歌劇場訪問記の記事にも書いたのですが、この日の天井桟敷の観客のマナーは本当に悪かったです。
(立ち見席から移動してきて通路に座りこむ、スマホで録画する、注意されてもまたやる、など。)
天井近い席ではいつものことなのでしょうか。たまたまですか?ウィーン国立歌劇場に来たのは初めてだったので、何ともわかりません。
公演翌日はウィーン名物を食べる
ウィーンのグルメと言えば、ウィーナーシュニッツェル。これまでの訪問でいつも満席で入れなかった有名店、Figlmüller に来ました。
今回はネットで予約してみたらスムーズに入れました。
さすが有名店。ウィーナーシュニッツェル、すごく美味しかったです。
ウィーン国立歌劇場でオペラ鑑賞・旅行マップ
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