2018年5月。ゼンパーオーパー(ザクセン州立歌劇場)にオペラを観に行ったときの、1泊2日のドレスデン旅行記です。
目次
ホテル
ゼンパーオーパーは、ドレスデン観光地のど真ん中。この歌劇場に一番近そうと思われる、ビジネスホテルっぽいAmedia Plaza Dresdenを予約しました。
広い部屋と広いバスルームが使いやすかったです。
公演前の過ごし方
公演日当日の昼にドレスデンに到着。とりあえずお昼を食べに出かけます。
ランチ
まずはランチです。Altmarktにあったビアハウスで食べました。美味しかったです!
ゆるーく観光を兼ねた街歩き
食べたら、とりあえずドレスデンの街歩き。フラウエン教会の前の広場はたくさんの人で賑わってました。
君主の行列の壁画。ガイドツアーの団体がたくさんいます。
ちょっと歩くとこんな感じ。こんな重厚な建物が徒歩圏内に集まっていて、どこを歩いても格好良い。
Theater Platzに来ました。ドーン。ゼンパーオーパーとご対面。この広場と空間が贅沢です!道路沿いに建っている歌劇場よりも貫禄が出てます。
振り返るとこのような景色。
カフェとシンケル
Theater Platzの手前にあるシンケルヴァッヘというチケットオフィスで、予約したチケットを無事引き取りました。そして、その横にあるCafé Schinkelwache にてケーキとお茶の時間にしました。
ケーキはドレスデンのケーキ、とお薦めされていた Eierschecke と、このカフェのお薦めらしい Porzellantorte にしました。
Eierschecke は卵ケーキ。Porzellantorte は、表面にかぶさった白い分厚いマジパンがPorzellan(陶器)を模していると思われます。
シンケルヴァッヘのシンケルとは、ベルリンの建築家の名前です。その辺の説明がメニューに詳しく書いてあったので、思わず撮影。
このシンケルという人の建築の特徴は、古代ローマ・ギリシャの建築様式リスペクトという点です。分かりやすいのは、建物の全面に柱が並んでいるというところ。例えばこの建物だとこれ。
自分が西洋建築と聞いてイメージするのはだいたいこのタイプです。ちなみにイタリア人のパッラーディオという建築家も、古代ローマ・ギリシャリスペクトの建築様式(パッラーディオ様式)を流行らせてます。アメリカのホワイトハウスもパッラーディオ様式らしいです。
シンケルが活躍したベルリンは、この人の設計した建物だらけ。こういうのを見慣れすぎると、ギリシャに行ったときなんかに、うっかり「はいはい、またシンケルね。」とか「あ~、パッラーディオ様式ね」とか思いそうになるので注意。
お昼寝
ランチに加えケーキまで食べて、お腹いっぱいになったところで、ホテルに戻ってお昼寝です。
オペラ フィガロの結婚
もう5月で暖かく、服装も軽めのサマードレスをちらほら見かけました。
貴族の気取った、身のないおしゃべりをずっと聴かされてるようなオペラでした・・・。モーツァルトの音楽ってそんなにぐっときたことないのですが、超有名な序曲が聴けたのは嬉しいです。
あと、このオペラでもう一つ有名なのが、メゾソプラノ(劇中では少年役)の歌うケルビーノの歌。ケルビーノの歌なんて、全然好きじゃなかったのですが、オペラ内で聴くとわりと名曲に聴こえてくる、劇場効果。不思議。
長々と聴かされたおしゃべりも、最後の最後でとりあえずみんな丸く収まって良かったね、という感じのラストでした。モーツァルトも世界に浸ってみればそれほど悪くないのかも。
客席と、舞台上部にあったかっこいい時計。5分毎に動くものでした。
公演日翌日
翌日もドレスデンを観光。
緑の円天井
緑の円天井という名前ですが、入ってみたら、緑でも円天井でもなかった、ツヴィンガー宮殿の宝物庫。時間ごとの入場者数が制限されているというので、ネットで予約して行きました。
入り口の場所がわからなくて少し迷いました。
完全に空調管理された室内は写真撮影禁止。宝石とかそういうものを見ることができます。思っていたより見るところは少なくって拍子抜け。
2日目の昼もハンバーガー
緑の円天井を見たあとは、ノイマルクトに面していたハンバーガーのお店でお昼にしました。
ハンバーガーは大きいけど、手でもって食べられる大きさで美味しかったです。たくさん種類のある自家製レモネードも美味しかった。
アルテマイスター美術館でクラナッハ三昧
ザクセン王国の絵画コレクションを見に、アルテマイスター美術館へ。今回の旅行で、かなり(もしかしたらモーツァルトよりも)楽しみにしていた美術館です!
何と言っても宮廷画家だったクラナッハのコレクションが充実してます。
ダビデとバトシェバ。
アダムとイブ。
聖カタリナと聖バルバラ。
聖カタリナの生涯。
キリスト。
とりあえず撮ったものはこれくらいですが、もっとたくさんありました。クラナッハ息子のものも多かったです。
もちろんクラナッハ以外の作品も充実してます。
フェルメール。この日見ることができたのはこの1点のみでした。
あまりピンと来ない絵なのですが、デルフト焼き(?)が気になって、拡大。
その他にぐっと来た絵。
あと、たぶんこの美術館で一番有名な、ラファエロのシスティーナの聖母。
何が有名ってここです。
数々の美術館のミュージアムショップで、この天使の絵柄を使ったグッズを見かけるけど、本来的にそれを販売して良いのは、この絵を所蔵しているアルテマイスター美術館だけなのでは?と心の狭いことを思ったり。皆さん、ここが本家ですよ~!本家。
それから、これもこの美術館の一押し絵画。リオタールのチョコレートを運ぶ娘。
これは凄く良かったです。まじまじと長時間見てしまいました。
細かいところまで描き込みがリアルで、え、これ油絵・・・?と思ったら、パステルで描かれたものとのこと。自分の知っているパステルというのは、すごく硬くて粉っぽいやつなのですが、どうもそれと同じものではないみたいですね。
とても繊細で精緻で、シャープさとふんわりした雰囲気が両立していて、油彩では見たことのない感じ。画材と描き方が想像つかないところが何とももやもやするのですが、ともかく素敵な絵でした。この画家の絵が当時の貴族たちに人気だったというのも納得できるところ。
そして恒例の生ガキも無事ゲット。映り込みが激しくて、変な角度で、さらに部分でしか撮れませんでした。
冷たいチョコレートドリンク
美術館をたっぷり堪能したら、近くにあるチョコレートショップの併設カフェでアイスショコラーデを飲みました。さすがチョコレート専門店だけあって美味しかったです。店舗の横ではアイスも売ってました。暑かったのでかなりの人だかり。
このあと、適当にトラムに乗って、ドレスデン・ミッテの駅まで行ったら、そこから空港へ。ドレスデンは観光名所のほとんどが余裕で歩ける地域に集まっていて、1泊2日でもすごく雰囲気を楽しめる、素敵な街でした。
ゼンパーオーパー・旅行マップ
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