超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【イスタンブール旅行記】3:夏向け宮殿を冬に見る。涼感タイルの鮮やかなトプカプ宮殿

イスタンブール旅行記その3です。観光3日目はトプカプ宮殿と、同じ敷地内にあるアヤイリニ聖堂を観光。

目次

 

 

朝のカフェ

この日も小雨でした。寒い。

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朝から営業している喫茶店で暖まります。

予定では、イズニクへの日帰り観光の日でした。でも、明日から行く予定だったワン2泊の予定をキャンセルしてしまったので、残りの4日間ずっとイスタンブールにいることが確定。 

雨の日(予報ではイズニクも雨。)にわざわざ行かなくてもいいじゃないか、となったので、本日はゆっくりのんびり、トプカプ宮殿を見ることにします。

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雰囲気のいい素敵な店内。

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トルココーヒーを注文しました。この卵型のカップ&ソーサー、すごくかわいい!

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トースト。

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朝からほっこりするカフェでした。

 

トプカプ宮殿

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観光客でにぎわうトプカプ宮殿に来ました。

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どっちに行けば良いのか、いまいちわからない。ので、人込みの流れに任せて観光しました。

 

涼しげな装飾、冬の効果は・・・

下の写真は図書室だったかな。

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人形がいると、ちょっと面白いです。

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人がすごい。

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天井や壁の青を基調とするタイル模様がすごく素敵です。

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ただし、この季節(12月)に見るとちょっと寒々しい。

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グラナダに行った時も思ったけれども、イスラムの豪華な宮殿って、夏仕様なんですよね。

宗教の発祥地が砂漠中心の地域ってのもあるかもしれませんが、それにしてもトルコの冬はちゃんと寒いのに、どうしてたんだろう。

離宮

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この辺からはマルマラ海が見えます。

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すごく美しい、けれど寒い・・・。

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うっとりする見事なタイル模様。

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室内には暖炉っぽいものもありますが、もちろん実際には使われてません。

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なので、どの部屋に入っても、外気温と変わらず。かなり冷え込みます。

スルタンの部屋。

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豪華です!

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ハレム

ハレムへの入口にはチケット売り場があって、普通にトプカプ宮殿の入場券を買った人は、別に購入が必要みたいでした。ミュージアムカードを持っていればそれで入れます。

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中です。

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ここで女性たちが暮らしてた、みたいなイラストがありました。なんか雑魚寝っぽいし。。。あまりいい環境ではなさそう。

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ここにも等身大の宦官の人形がいました。

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タバコ部屋。

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廊下とかが美しいタイルで装飾されてます。

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やっぱり青や緑が中心。

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ムラト3世の間。豪華です!

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天井が高くて明るい。

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これで一通り見て、トプカプ宮殿は終了。

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宝物館は中の宝物ごと、工事中でクローズしてました。

なんか全体的に、思ったほど圧倒的な豪華さではなかった・・・という印象の宮殿でした。

一つ一つの部屋やタイルの壁とかは美しいんですけど、たぶん、冬に見たからだと思う。部屋はゴージャスで素敵でしたが、その部屋に行くまでに、寒い冬空の下に出なきゃいけないのが・・・それに、宝物館も見られなかったし。夏に見たらすごい素敵なんだろうと思います。

 

アヤイリニ聖堂

トプカプ宮殿と同じ敷地内にあるアヤイリニ聖堂に行きます。

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モスクとしてではなく、倉庫として使われていたらしい。

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ビザンティン様式の美しい外観の教会です。正直、アヤソフィアよりも外観は好きです。

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ここも入場料がかかります。ミュージアムカードを持ってるのでフリーパス。ミュージアムカード、高かったけどけっこう便利です。

天井に鳩のフン対策っぽいネットがかかってました。

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アプスには十字架が残ってます。これはずいぶんはっきりと見えますが、モザイクなのかな。カメラのズームで拡大してみてもわからなかったです。

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アプスを取り囲む端のほうに、装飾が残ってました。

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何かギリシャ語が書いてあります。

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細い柱が不安になる。

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後ろから見た教会も美しかったです。

 

ランチ

ずっと観光していて、もう15時。通しで営業しているレストランに入りました。

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トルコ名物っぽい、素焼きの壺に入った料理。

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このレストランで食べたエビが美味しかった。つぼ焼き料理は美味しくて、でも量が多かったです。

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冷え切った体があったまって、お腹いっぱい。明日はガラタ塔に行ってみようと思います。

フィガロ ヴォヤージュ Vol.31 イスタンブールとトルコのリゾートへ。 (FIGARO japon voyage) [ムック]

(続く)

イスタンブール旅行計画≫

  1. 古代から中世まで、キリスト教の痕跡が残るトルコ・イスタンブールへ 
  2. イスタンブールのビザンティン教会建築と観光ルート 

イスタンブール旅行記

  1. イスラム教の街の中を、教会跡地をめぐって歩き回りまくり 
  2. アヤソフィアとか考古学博物館とか、1日博物館めぐり 
  3. 夏向け宮殿を冬に見る。涼感タイルの鮮やかなトプカプ宮殿 ⇐今ココ
  4. ボスポラス海峡を挟んで新旧市街をうろうろ。ガラタ塔とか、グランドバザールとか
  5. 都会を離れてひと息。イズニク日帰り旅行
  6. 歩いてわかる、この街の奥深さ。ちょっと変わった博物館、カフェ、現役キリスト教会

【イスタンブール旅行記】2:アヤソフィアとか考古学博物館とか、1日博物館めぐり

イスタンブール旅行記その2です。観光2日目はアヤソフィアから始めて考古学博物館、モザイク博物館、トルコ・イスラム美術博物館、の王道観光。火曜日だったため、トプカプ宮殿はクローズで、観光してません。

目次

 

 

朝のカフェ

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観光2日目の朝は喫茶店で、トルコっぽい味のソーセージを挟んだホットサンドを食べました。

 

アヤソフィア

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雨です。かなり冷え込みました。

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中に入りました!工事中なのが残念です。すごく大きな空間。

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天井がひたすら高いです。

ビザンティン教会建築の中でも、アヤソフィアはすごく独特なんだそうです。できた当時はギリシャ正教の総本山ですから、この聖堂を真似た建築が増えてもおかしくないのに。

たしかに、小さいサイズでもこんなドーム型の教会、トルコ以外では見たことありません。

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アヤソフィアフォロワーが現れなかったビザンティン教会建築とは対照的に、コンスタンティノープルを陥落したトルコは、アヤソフィアの形に倣ったモスクをたくさん作ったのだそうです。

そういえば有名なモスクって全部これに似てる形してます。

入口のモザイク。

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2階にあるモザイク。

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工事中のため、見られるモザイクは少なかったけど、見ごたえがありました。

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モザイクを見ると、テッセラ(モザイクを作る材料)の1片1片を視認しないと気が済まないのです。

2階にある有名なモザイクは、遠くからの見学。

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ズームはこれが限界・・・

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もうひとつ。

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最後、出るところの廊下にあるモザイク。

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モザイクも良かったけれど、やっぱり空間そのものがとても美しい建築でした。教会として使われていたときはどんな内装だったのか、気になる。

ところで、ガイドブックかネットか何かで、初めてアヤソフィアの写真を見たとき、特に内部に掲げられている巨大なカリグラフィーの黒い円板を見たときは、大げさですが、胸が潰れるような、言い知れないショックを受けました。(そんなショックを受けたという事実がまた面白かったのですが。)

まるで自分が敬虔なキリスト教徒だったかのように、異教徒に聖地を穢された、的な。

このときキリスト教、特に東方正教についていろいろ読み漁っていたので、その影響です。

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実際に見てみると、思った以上にモスクっぽい建物で(というかモスクだったし)、カリグラフィーもその空間にすごくマッチしてました。

物の見方がキリスト教寄りになってしまうのは、近代化した日本が見習った社会がキリスト教社会だし、習った世界史もキリスト教側の世界史だし、趣味的にもキリスト教の建築を色々見たり読んだりしてるので、仕方ない・・・。どうしたってイスラム教よりキリスト教の方が身近なのです。

イスラム美術はすごく美しいけど、信仰としてのイスラム教に親近感を持つには、知識が少なすぎて、自分にはまだよくわかりません。

ということで、東ローマ帝国のことや、キリスト教ギリシャ正教の歴史なんかをちょっと勉強してからここに来ると、征服された側の何だか切ない郷愁も味わえます。

 

国立考古学博物館

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雨の中、次は考古学博物館へ。けっこう大規模に改修中で、見れるものは少なかったですが、それなりに面白かったです。

まず入ってすぐ手前にある建物へ行きました。古代東方博物館というらしい。

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イシュタル門。・・・っぽい装飾。

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イシュタル門ってどこにあるんだろう。この絵柄を見ると、イシュタル門を再現して展示しているベルリンのペルガモン博物館の方を思い出します。

この建物に展示されている巨大な石像やレリーフは、迫力があってとても見ごたえがありました。

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たぶんヒッタイトとかその辺の時代の出土品だと思いますが、力強いオリエント感がすごく良かったです。

次は奥の大きな建物。こちらは大部分が修復中でした。

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中には、ギリシャ時代っぽい彫刻を施された石棺がたくさん展示してありました。

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次です。タイル博物館。

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建物がすごく素敵だけど、展示物はそんなに多くなかったです。

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入口。ここはとても豪華。

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扇形の額縁にタイル。

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一通り見たけれど、少し物足りない感じ。タイル装飾を見るなら、現役のモスクやトプカプ宮殿を見るのが一番良いんだと思います。

 

ランチ

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アヤソフィアに近いところのレストランにて。口コミの評価が高かったので行ってみました。

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美味しかったです!駅前とか広場の客引きは本当にひどいけれど、ちゃんとしたお店のスタッフさんは礼儀正しく親切でした。デザートとチャイはお店からのサービス。

 

モザイク博物館

午後も、ミュージアムカードを持って観光を続けます。

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モザイク博物館。ビザンティン帝国の大宮殿で使われていた床モザイクが見れます。

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動物や人間の素朴な姿が面白い。

大宮殿はこんな感じだったらしい。奥に見えるのが競馬場、右奥がアヤソフィアですね。

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床モザイクだからか、それとも宮殿という世俗建築だからか、教会のモザイクと違って金色のテッセラは使われず、素朴です。

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モザイク好きなので、楽しいです。動物の描写はなんかちょっとファンタジー風味。

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すごく面白かったです!

 

トルコ・イスラム美術博物館

もと競馬場だったヒッポドローム広場を抜けて、トルコ・イスラム博物館へ来ました。

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イスラム美術は好きなので楽しめました。むかーし、教科書で見たような王朝の名前(ウマイヤ朝とかそういうの)ごとに、その時代の美術品や工芸品を展示しています。

イスラム美術と言えばカリグラフィー。美しい。

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手鏡など。

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地図と方位磁石かな。カッコいいです。

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彫刻のドアと、蓋つきの壺みたいなもの。

イスラム教の聖遺物コーナーには、ムハンマドの髭というものが大量にありました。

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ムハンマドはいろんな人に自分の髭を与えていたらしい。確かに、髭はすぐ伸びるし・・・

下は、棺桶?の一部。ここで、横の説明を何気に見てたら、ダヴィッドザムリング in コペンハーゲンという名前が出てきてびっくりしました。そこ行ったことある!みたいな。(ザムリングはコレクションの意味。)

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装飾付きの棺桶は、1911年にもともとあった霊廟から盗難され、一部はなんだかんだで博物館に来たけれど、一部はコペンハーゲンダヴィッドコレクションにあるのが分かったらしい。90年代から返還について協議をしているが、ダヴィッドコレクションの厳しい方針により、返還にはいまだ至らず、ということのようです。

他にも同じような説明が2~3ヵ所ありました。今もあるのかわからないけれど、違法な美術マーケット、裏市場から流れるんでしょうね。

 

絨毯や調度品の部屋。

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カラフルな絵。

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この日はこれで観光は終了です。なかなか盛りだくさんの1日でした。

適当なカフェでチャイを飲んで帰りました。

 

(続く)

オーソドックスとカトリック―どのように違うのか歴史と多様性を知る

イスタンブール旅行計画≫

  1. 古代から中世まで、キリスト教の痕跡が残るトルコ・イスタンブールへ 
  2. イスタンブールのビザンティン教会建築と観光ルート 

イスタンブール旅行記

  1. イスラム教の街の中を、教会跡地をめぐって歩き回りまくり 
  2. アヤソフィアとか考古学博物館とか、1日博物館めぐり ⇐今ココ
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【イスタンブール旅行記】1:イスラム教の街の中を、教会跡地をめぐって歩き回りまくり

イスタンブール旅行記です。初日の夜に到着して、観光1日目は市内のビザンティン教会を求めて、イスタンブールの街を練り歩きました。

目次

 

コーラ修道院(カーリエ・ジャーミィ)

初日の朝、コーラ修道院まではホテルからタクシーで行きました。

親切なホテルの人が、コーラミュージアムはレストレーションの最中だ、と声をかけてくれました。修復中でも中に入れるということまでは確認済み。でもこういう気づかいされると嬉しい。

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タクシーで降りるとこんな感じ。

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ここでイスタンブールミュージアムカードを買いました。高いけれど、行列をパス出来たりするらしいし、全部回れば結果的にお得ということもあります。

内部です。

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主聖堂にはほとんど装飾がないですが、入ってすぐのナルテックスの豪華モザイクがすごいです。金ぴかでまぶしい・・・

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ナルテックスのドーム。

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主聖堂の入口上付近のモザイク。跪いて聖堂をキリストに捧げているのは、この修道院の復旧と、今も見られる内装を手掛けた、パレオロゴス朝の宰相テオドロス・メトキティス。

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右側に金ぴかの余白が残っているけど、将来さらに修復を加えたときのために、その人物を描く余地を残したのかな。

それにしてもこのターバン姿がすごくオリエンタル。ビザンティンって感じです。

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コーラ修道院の内装は、この宰相によって、ビザンティン末期である1300年代に完成したものです。

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時代的にはパレオロゴス朝ルネッサンス真っ最中。成熟したビザンティン末期芸術をたっぷり鑑賞できます。

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ギリシャのミストラ遺跡で見た、遠近感のある建物や背景、動きのある人物像がカラフルに細かく描き込まれたフレスコ画を、そのままモザイクにしたような。

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建物や、人間っぽい動きのモザイクが珍しくておもしろいです。

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聖書に出てくる嬰児虐殺のシーン。

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フレスコ装飾の部屋もあります。

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有名なのがキリストの冥府降下。アダムとエヴァを助けているところなのだそう。

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この絵はすごく良かったです。助けだされるアダムとエヴァの躍動感?が良い。

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反対側には最後の審判が描かれてます。

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大満足のコーラ修道院でした。修復工事中の割には、わりとたくさん見れたような気がします。

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テオドシウス城壁

コーラ修道院イスタンブールでも奥の方、テオドシウス城壁に近いところなので、ちょっと見に行ってみました。

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これかな?なんか低い。

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廃墟感漂う城壁です。このあたりは道路が舗装されてますが、この道に出るまでが、身の危険を感じるほど荒廃した住宅街でした。

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宮殿みたいなものがあったのですが、閉鎖?してました。すごくビザンティン時代の何かっぽい。入ってみたかった。

 

キリスト・パントクラトール修道院(ファティエ・ジャーミィ)

身の危険を感じるほどの荒廃エリアを抜けて、少し商店街でにぎわった通りに出ると、キリスト・パントクラトール修道院があります。

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こっちの方は事前に調べずに行ったのですが、絶賛工事中でした。敷地をぐるっとフェンスが取り囲んでいて、外観を見るのもままならないです。

ぐるっと一周して、フェンスの隙間から見たこの景色だけ、記念に撮影。

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トルコの街はトルコ

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実際に行ってみるまで、イスタンブールってもっとヨーロッパっぽい、民族色のあまりない国だと思ってました。

何ででしょう?国際的な都市というイメージがあったからかもしれません。

実際は中東の街でした。女性は特に。普通の服の人もいますが、スカーフ、全身を覆うマントみたいなイスラムの服の人が多いです。

カジュアルに頭髪だけスカーフの人や、それに加えて足首までのコートの人が半分くらいいます。少数ですが、目のところしか出てない真っ黒のやつを着ている気合いの入った人も、わりと見かけます。

男性もトルコ帽っぽいのをかぶっている人が普通に街を歩いてました。

イスラム教の国なんだから当然といえば当然なのですが。全身を覆う系の女性は、同じような服装の女性(必ず女性)と連れ立って歩く姿が目立ちます。集団でいると、見慣れないのもあって、ちょっと怖いです。

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あと、噂には聞いていたけども、懐っこい猫が多い。嬉しい。

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街のバクラバ屋さん。小腹が空いて、ショーウインドウを見てたら、手招きされて中に入りました。

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チャイが美味しい~。バクラバはギリシャでも食べたことありますが、ひたすら甘いです。

 

ファティフ・ジャーミィ

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巨大な敷地にあるモスク。

昔は聖使徒聖堂だったということですが、綺麗に整備されすぎててもうよくわかりません。

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コンスタンティノープルが陥落した後、征服者(ファティフ)の名前をとったモスクが、聖使徒聖堂の場所に建設されたのだそうです。戦争に勝った記念的な事業だったのだそう。

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大きくてなかなか全部が写真に入りません。重厚で綺麗なモスクです。

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コンスタンティノス・リプス修道院(ファナリ・イサ・ジャーミィ)

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賑やかな商店街を通って、大通り沿いのコンスタンティノス・リプス修道院まで来ました。

なんか・・・新築みたいになっている。

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修復が済んだばかりのようで、中には入れないみたいでした。この壁の色は洗浄したのかな。

ドームの部分は明らかに、石積みじゃなくてコンクリートみたいになってます。でも二つの聖堂が寄り添って建っている姿はよく見えます。

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ヴァレンス水道橋

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再び賑やかな大通りを抜けると、ヴァレンス水道橋の立派な姿。

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歩道でもくぐれます。

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裏側には素敵なモスクと公園と猫。


パントクラトール修道院(ゼイレック・ジャーミィ)

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ガイドブック地球の歩き方にも載っていて、楽しみにしていたゼイレック・ジャーミィですが、見てみるとなんかのっぺりしている。

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中には入れませんでした・・・。美しい外観は中庭から見えるらしいのですが。これが世界遺産

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猫。

このエリア一帯が世界遺産区域となっています。木造の家が残ってました。

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ゼイレック・シスタンという貯水施設があるようです。

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商店街

トルコの商店街を通って、観光地の方に戻ります。

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途中に買い食い。

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小さく見えてすごいボリューミーでした。2つも食べたのでお腹いっぱい。

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さらに、おやつ。広場で売っていた焼き栗を買いました。


地下宮殿

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スルタンアフメット地区は観光客がたくさん。この日アヤ・ソフィアは閉まってました。アヤソフィア広場では、日本語をしゃべるしつこいトルコ人の客引きを避けるのが大変。

トプカプ宮殿に入る予定でしたが、あとちょっとで閉館時間だったので断念。代わりに近くの貯水施設、地下宮殿に行ってみました。

ミュージアムカードが使えないところで、現金オンリーです。

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・・・水がない!

ラングドン教授シリーズの映画「インフェルノ」ではここの水中で戦ってたじゃないですかー、貯水施設だっていうし、常に水が張ってあると思ってました。

 
これはすごく残念でした。 
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メデューサの柱。

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やっぱり水がない。。

この日はこれで観光終了。

しょっぱなからイスタンブールの普通の街をたくさん歩きましたが、観光の中心地とは違ってローカルなトルコな感じがびしびし伝わってきました。

翌日はアヤソフィアなどを見に行きます。

 

(続く)

フィガロ ヴォヤージュ Vol.31 イスタンブールとトルコのリゾートへ。 (FIGARO japon voyage) [ムック]

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  2. イスタンブールのビザンティン教会建築と観光ルート 

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  1. イスラム教の街の中を、教会跡地をめぐって歩き回りまくり ⇐今ココ
  2. アヤソフィアとか考古学博物館とか、1日博物館めぐり
  3. 夏向け宮殿を冬に見る。涼感タイルの鮮やかなトプカプ宮殿
  4. ボスポラス海峡を挟んで新旧市街をうろうろ。ガラタ塔とか、グランドバザールとか
  5. 都会を離れてひと息。イズニク日帰り旅行
  6. 歩いてわかる、この街の奥深さ。ちょっと変わった博物館、カフェ、現役キリスト教会