超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【ギリシャ旅行記】5:食べ物編。ヒオス島とアテネ市内で食べた、美味しかったもの

2017年、8月。ギリシャダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院旅行記、食べ物編。ヒオス島とアテネで食べたものをひたすら紹介。

(旅行計画)

【ギリシャ】ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ネア・モニ修道院に11世紀のモザイクを見にいく(丸4日と3時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

【ギリシャ】ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院の行き方(丸4日と3時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

  

目次

 

 

ヒオス島グルメ

 

マスティハ製品

ヒオス島のグルメ、というか特産品で食べなきゃならないのは、やっぱり謎の樹木・マスティハから獲れるマスティック・ガムでしょう!

世界でもヒオス島のピルギ村付近にしか生えないとのこと。

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港の道路沿いにあるマスティハショップ。

マスティハ入りキャンディやガムやクッキー、石鹸や歯磨き粉、とにかくマスティハグッズがたくさん。

この中から、昔からヒオス島の人がガムのように常用していたというマスティック・ガムを購入してみました。

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半透明のグミみたいなものですが、マスティハの樹液の固まったものなので、もちろん味はありません。松脂みたいな味です。そして、歯にくっつきます。

はっきり言って美味しいものではありません!数あるマスティハスイーツの中から、なぜこれを選んでしまったのか・・・。

でもヒオス島の人たちは昔からこれをもぐもぐやってたので、きっと健康には良いのだと思いたい。

 

他にも、そこらのスーパーで買ったマスティハソーダ

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これは炭酸にほんのりマスティハ風味で、美味しかったです!

そういえば、ヒオス島の空港の売店で炭酸水を買おうとして、英語で「ウォーターウィズガス」って何回言っても通じませんでした。隣にいたギリシャ人っぽい男性が、「ウォーターウィズガス?」と確認してくれてから、売店のおばちゃんに通訳してくれて、そしたらおばちゃん、「ああ、ソーダね。」と言いながら炭酸水を渡してくれました。

ギリシャの観光地で働く人は大体英語が通じるけれども、炭酸水が欲しいときはソーダって言ったらよいのかもしれない。

 

ケバブっぽいギロピタ

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ヒオスタウンのお店で買ったもの。これ美味しかったです!

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メニューを指さして注文。持ち帰りでお願いしたら、フライドポテトもピタパンの中に入ってました。まさに全部乗せ。

 

レストラン To Tsikoudo

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ランチで入った、港沿いのレストラン。

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マステッロという、ヒオス島のチーズのグリルが美味しかったですよ。アンチョビフリットは美味しいです!タコは・・・メニューにあると必ず頼んでしまうのですが、このお店のはうーん、まあまあ。

 

ギリシャのドーナツ、ルクマデス

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おやつで入ったカフェ。窓越しに大量のルクマデスが積まれていました。1個単位で注文できるのかと思いきや、一皿5個から。(結構大きい。)

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思ったよりもあっさりしているので、すぐ食べ終わりました。このお店は港に面したところにあります。

 

レストラン Ta Delfinia

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ここでも、マステッロチーズのグリルを注文。それと、以前テッサロニキで食べておいしかったFAVAという豆サラダ。何か野菜の揚げ物。

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全部美味しくて、さらに何となく足りなかったので、最後に肉を注文。このスブラキ(串焼き)が美味しかったです!

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ちなみに、港沿いのレストランでテラス席に座ると、こういう船を見ることができて、テンションあがります。

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かっこいいです。

 

アテネのグルメ

 

レストラン Atlantikos

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路地裏の細い道沿いにあるシーフードレストランです。席から厨房が見えて、美味しそう。 

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イカフリット。近年食べたイカフリットの中でも最高の水準です。生臭みが全くなくて、適度な塩加減とさくさくの食感。

ちなみに・・・ギリシャに限らず、ヨーロッパでシーフードを食べていると、彼らの味覚・嗅覚の中に「生臭み」を感知する受容体がないんじゃないか、と思うようになってきます。

それほど、美味しいと評判の店でも匂う魚介を出すお店は多いし、高級店でもそこに無頓着な料理が出ることがあるので。

たまに美味しいお店に当たるけど、それは「たまたま、超新鮮な素材を料理できた」ってことなのではないか、と疑いたくなるくらい。

この店の美味しさがたまたまかそうでないかはわからないけれど、でも、とにかくこの時のイカは絶品でした。

他にも、エビのから揚げとマグロのスブラキ。これらも本当に美味しかったです。 

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メニューにフィッシュバーガーとかあったので、今度食べてみたいなあ。

 

レストラン Tzitzikas kai Mermigas

シンタグマ広場近くの、賑やかなところにあります。

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すごく混んでました。でも食べ物が美味しいので納得。

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それに、なんかオシャレ!味付けもオシャレだし、盛り付けも。ボリュームもそれなりあるのでおなかいっぱいになりました。

 

レストラン Ta Karamanlidika tou Fani

ホテルの近くにあって、ガイドブックにも掲載されているギリシャ料理店。

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食料品店の併設レストランです。こういうところってだいたい美味しいんですよね。

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やっぱり美味しかった。イカのグリルサラダと、シシカバブっぽいソーセージが美味しかったです。

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カフェでフラッペ

キクラデス博物館を見たり、コロナキ地区を散歩中に入ったカフェです。

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ギリシャのアイスコーヒー、フラッペ。暑い時期はやっぱりこれが美味しいです。

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ギリシャの11世紀修道院旅行計画≫

  1. ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ネア・モニ修道院に11世紀のモザイクを見にいく 
  2. ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院の行き方 

ギリシャの11世紀修道院旅行記

  1. ヒオス島の世界遺産、11世紀のネア・モニ修道院に行ってみた 
  2. ヒオス島内のビザンティン教会と、ピルギ村・メスタ村の観光 
  3. ダフニ修道院とオシオス・ルカス修道院 
  4. アテネ市内のビザンティン教会いろいろ 
  5. 食べ物編。ヒオス島とアテネ市内で食べた、美味しかったもの ⇐今ココ

 

 

 

【ギリシャ旅行記】4:アテネ市内のビザンティン教会いろいろ

2017年8月、ギリシャダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院旅行記です。これらの観光の合間を縫って、アテネ市内のビザンティン教会を観光。

(旅行計画)

【ギリシャ】ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ネア・モニ修道院に11世紀のモザイクを見にいく(丸4日と3時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

【ギリシャ】ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院の行き方(丸4日と3時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

  

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アテネ市内のビザンティン教会

アテネ滞在中は街中のビザンティン教会を見て回ろうという計画でした。

手元のガイドブックには、教会の情報はほとんど載っていなかったので、ネットやビザンティン関連本から拾ってきた情報をもとに探索。

その後、旅行が終わってからこのような地図を発見しました。

こちらのサイトにあったものです。

https://www.thebyzantinelegacy.com/athens 

タイトルに「コピー」としたのは、自分が見たところだけピンの色を赤に変えたからです。

次にアテネに行くことがあれば、このマップを元に街歩きができます!便利です。


Church of Panagia Pantanassa (パナギア・パンタナッサ)

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モナスティラキ広場にある、古い教会。閉まっていたので中には入りませんでした。

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モナスティラキ広場というのは、ビザンティン教会があって、その奥にモスクがあって、そしてその向こうにハドリアヌスの図書館の、コリント式?の円柱を見ることができる場所。

西側ヨーロッパの文化である古代ローマ時代の建築と、ヨーロッパの中でも東側の文化であるビザンティン様式キリスト教教会、そしてオスマン帝国時代のイスラム教の建築が集まっている、現代のギリシャの要素を凝縮している気がして、個人的にエキサイティングゾーンでした。

・・・でも、町内のいちブロックに神社と寺と新興のキリスト教会があったりする日本も同じようなものかもしれない。

 

Hagioi Asomatoi(アギイ・アソマトン)

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訪問したときは管理人のような男性がいて、写真撮影は不可で、中を見せてもらえました。これも11世紀の建築だそう。

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ビザンティン教会によくある内接十字型です。

 

Church of Panagia Kapnikarea(パナギア・カプニカレア)

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繁華街のど真ん中にあり、写真を撮るのに苦労したカプニカレア教会。

閉まっていたので中は分かりませんが、後陣から見てみると、横(北側)にドームがもう一つ。f:id:tabikichi:20180511084032j:plain

正面はナルテックスの三角屋根の連なりが面白くて、良い外観です。
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真横から。f:id:tabikichi:20180511084227j:plain

横にある出入り口の控えめなモザイク。

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ミトロポリス大聖堂

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新しい教会なので上記地図には載っていませんが、一応。

隣の小さい教会に注目。

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Panagia Gorgoepikoos (Hagios Eleutherios)(アギオス・エレフテリオス

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ミトロポリス大聖堂のすぐ隣にある、小さいけれども美しいビザンティン教会。

壁のレリーフが珍しいです。

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多分、模様やモチーフから年代が分かったりするのでしょう。

この辺のデザインは面白くて見飽きません。

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内部では、奥のアプスに聖母子が見えました。

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Hagioi Theodoroi(アギイ・テオドロイ)

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エブリピドウ通り沿いにある、これも11世紀ビザンティン教会。

中を見せてもらうと、現役ばりばりのギリシャ正教会でした。小さい教会内にイコンの数がすごい。

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外を一周。

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この塀のようなものは鐘楼のようです。鐘は地面にありましたけれども。

鐘楼の彫刻。

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今回の旅行で見たのは以上です。アテネに行く機会があれば、もっと見てみたい!

 

アテネ市内のビザンティン教会について参考にしたのはこの本。 

ビザンティン (世界歴史の旅)

ビザンティン (世界歴史の旅)

 

 

(続く)

 

ギリシャの11世紀修道院旅行計画≫

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  2. ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院の行き方 

ギリシャの11世紀修道院旅行記

  1. ヒオス島の世界遺産、11世紀のネア・モニ修道院に行ってみた 
  2. ヒオス島内のビザンティン教会と、ピルギ村・メスタ村の観光 
  3. ダフニ修道院とオシオス・ルカス修道院 
  4. アテネ市内のビザンティン教会いろいろ ⇐今ココ
  5. 食べ物編。ヒオス島とアテネ市内で食べた、美味しかったもの

【ギリシャ旅行記】3:ダフニ修道院とオシオス・ルカス修道院

2017年8月、ギリシャダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院旅行記です。アテネからチャータータクシーを使って、ダフニ修道院とオシオス・ルカス修道院を一気に観光。

(旅行計画)

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チャータータクシーで出発

事前にメールで予約していたPK Travel社のチャータータクシーで、ホテルから車で出発。乗ってるだけで良いので楽です。

車内は清潔で、運転手も感じの良いギリシャ人。もちろん英語を話します。車内にはペットボトルの水がありました。

 

ダフニ修道院

入り口です。チャイムを鳴らしたら開けてもらえます。

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これがダフニ修道院です。

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大きいです。ネア・モニ修道院と比べるとかなりの大きさ。ちなみに平面図はこのようになってます。

f:id:tabikichi:20180511054819j:plainThe Byzantine Legacy

写真の入り口は、ちょうどこの平面図の真ん中下あたり。

正面外側。

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内部の中央聖堂(カトリコン)です。

ネア・モニ修道院では失われていたドーム部分に、キリストのパントクラトールが残っています。

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四隅のスクィンチにもモザイク。損傷しているとはいえ、当時の様子が伝わってきます。

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パントクラトールのキリストの顔です。迫力が凄い。

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スクィンチのモザイクです。受胎告知、降誕、洗礼、そして変容。

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左右の柱部分にも、印象的なモザイクがありました。磔刑と冥府降下です。

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すごく高いところにあるので写真に撮りにくい。。。

もし損傷がなかったとすれば、かなりのゴージャスな内装になっていたと思います。こんなに規模が大きいのに、この修道院の設立経緯などは不明らしい。

そのほかのモザイク。

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なお、これらのモザイクは、地震で被害を受けた後、1890年代に修復されています。全部が完全に11世紀のオリジナルというわけではないそう。

だとしても十分な見ごたえがありました。

いまだ修復途中で、実際に修道院や聖堂としては使われておらず、その辺がネア・モニ修道院やオシオス・ルカス修道院とは違います。

広場にはこのようなプレートがありました。

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f:id:tabikichi:20180510225924j:plainこの部分は、21世紀の建物ですよ~とのこと。

最後に後ろ姿です。アプスの裏側。

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オシオス・ルカス修道院

ダフニ修道院を出てから2時間ちょっと車を走らせたのち、ちょうどお昼頃にオシオス・ルカス修道院に到着しました。

ランチのためにどこか寄るか、と聞かれましたが、朝食をしっかり食べてきたので、どこも寄らずに観光メインでお願いしました。(運転手は私たちの観光中にお昼を済ませた模様。)

 

ここもけっこう山の中。景色が良いです。

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ありました。大きい!ダフニ修道院よりも大きい。

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門の上にあるモザイクは(これはたぶん最近のものっぽいけど)、聖ルカス。

この修道院は、奇跡を行ったり予言を行ったりした聖ルカス(10世紀没)の墓の上に建てられた修道院で、当時の巡礼の地になっていたそうです。建てられたのは11世紀。

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正面です。

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入ってすぐのナルテックスから、金ぴかモザイクに迎えられます。

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キリスト磔刑の図。

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骸骨だと思うんですが、下にいるゆるキャラみたいのがどうしても気になって、拡大して撮ってしまいました。

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ダフニ修道院のモザイクではちゃんと骸骨になっていたのに。モザイク職人、どうしてしまったのか。

当時、骸骨の描写はこういうデザインが一般的だったりしたのでしょうか・・・記号みたいな??

冥府降下。

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ネア・モニ修道院のものと比べてみると、こちらに描かれているソロモン王(キリストの左にいる冠の男)は確かにひげがありません。ひげ有りの老人:父王ダビデ、ひげ無しの若者:ソロモン王、と描かれるのが一般的なのだそう。

 

中央聖堂(カトリコン)です。

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天井が高い。一気に、実際に使われている宗教施設特有の、ある種の空気に変わります。

ここも正方形の四隅にスクィンチの様式です。モザイクも残っています。

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スクィンチに残るモザイクは、降誕、奉献、洗礼。ダフニ修道院とは選ぶモチーフが異なってます。

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一番奥のアプスには聖母子と、その上のドームにはペンテコステのモザイク。

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オシオス・ルカス修道院は聖ルカスのお墓の上に建てられた修道院です。

平面図はこんな感じ。下の大きな円があるところが、今見ているカトリコン。

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カトリコンの隣にもう一つ、パナギア聖堂という建物があります。この二つの建物は内部からも行き来できるようになっていて、二つの建物をつなぐところに、聖ルカスのお墓がありました。

パナギア聖堂の方が先にできたみたいです。内部装飾はほとんど残っていません。

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これらの建築について、皇帝からの援助があったことがある程度わかっているようです。(聖ルカスは、クレタ島がアラブ人から奪還されることを皇帝に予言した。)

はじめは小規模なパナギア聖堂でしたが、援助や寄進を受けて、今のカトリコンが建設されたのだろう、とのことでした。

 

この修道院にはクリプタもあります。

ここはモザイクではなく、フレスコ画で彩られていました。

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とにかく大きくて、見るところもたくさんある修道院でした。僧坊や発掘現場、その昔オリーブからオイルを作っていた作業場などもあります。

 

それにしても、きらびやかなモザイクも目が慣れるとみんな同じに見えてきます。これとか・・・全部同じ人に見えますが、違うのでしょうか。

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カトリコンとパナギア聖堂を後ろから見たところ。

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修道院の前の広場には売店があって、修道院でつくったオリーブオイルや蜂蜜などを販売していました。

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ここでギリシャのアイスコーヒー、フラッペを二つ注文したら、ケーキ付きで持ってきてくれました。嬉しい。

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ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院についてはこの本を参考にしました。

初期キリスト教美術・ビザンティン美術 (岩波 世界の美術)

初期キリスト教美術・ビザンティン美術 (岩波 世界の美術)

 

 

(続く)

ギリシャの11世紀修道院旅行計画≫

  1. ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ネア・モニ修道院に11世紀のモザイクを見にいく 
  2. ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院の行き方 

ギリシャの11世紀修道院旅行記

  1. ヒオス島の世界遺産、11世紀のネア・モニ修道院に行ってみた 
  2. ヒオス島内のビザンティン教会と、ピルギ村・メスタ村の観光 
  3. ダフニ修道院とオシオス・ルカス修道院 ⇐今ココ
  4. アテネ市内のビザンティン教会いろいろ
  5. 食べ物編。ヒオス島とアテネ市内で食べた、美味しかったもの