超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【ギリシャ旅行記】2:ヒオス島内のビザンティン教会と、ピルギ村・メスタ村の観光

2017年8月、ギリシャダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院旅行記です。ヒオス島のネア・モニ修道院を見た次の日は、ピルギ村・メスタ村を存分に観光。

(旅行計画)

【ギリシャ】ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ネア・モニ修道院に11世紀のモザイクを見にいく(丸4日と3時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

【ギリシャ】ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院の行き方(丸4日と3時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

  

目次

 

 

ヒオスタウンのビザンティン博物館

ネア・モニ修道院に行った次の日は、ヒオス島の有名観光地・ピルギ村とメスタ村に行ってみることにしました。その前に、ヒオスタウンのビザンティン博物館を見学。

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すごく小さな博物館でした。ここでもらったパンフレットに、ヒオス島のビザンティン教会の情報を発見。

一つはピルギ村にあるらしい。アギイ・アポストリ教会。

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もう一つはパナギア・クリナ教会。場所はわからないけれど、タクシーで案内してもらうことにします。

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ピルギ村とアギイ・アポストリ教会

 

タクシーでピルギ村へ

前日にヒオスタウンのバスターミナルでバスの時刻表を確認しましたが(窓口はすでに閉まっていた)、貼り出されている時刻表を見ても、日曜の運行情報が見つからなかったので、バスは諦め、再びタクシーにて移動することにします。

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バスターミナルの前はカフェになってました

タクシー乗り場にて看板の料金を確認し、運転手にも35ユーロだよね、と確認して出発。それなのにピルギ村に着いたところで45ユーロと言われました。看板の写真を見せて、ここに35ユーロって書いてあるし、さっき35ユーロって言ったでしょ、と突っぱねて下車。

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ピルギ村観光後にメスタ村に行ってもらおうと思ってたけど、不誠実な運転手とは早くお別れしたい。

 

ピルギ村・クシスタの風景

ちなみに下ろしてもらったのはピルギ村の入り口っぽいマスティハショップの前です。

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もうここからして、クシスタ模様がすごい!たくさん観光客がいました。

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全部の通りを歩いても1時間かからなさそうな小さな村ですが、ここだけこんな美しい装飾が施されているっていう、文化の不思議。

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アギイ・アポストリ教会

村の真ん中にある広場の近くに、アギイ・アポストリ教会の入り口を発見。

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トンネルの向こう側に教会、というなかなか素敵な立地です。

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ネア・モニ修道院を手本として建てられた、とのこと。内部は撮影禁止でしたが、フレスコ画で全面覆われていて、すごく良かったです。フレスコ自体は17世紀のもののようですが。

裏側に回ると広場に出て、建物全体を見ることができます。

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上に乗っているドーム部分。下から見上げる角度ではなかなかわかりづらいですが、じつはこれ、九角形なのだそう。ネア・モニ修道院も本来のドームは九角形で、それを忠実に手本にしたものだそう。(現在のネア・モニ修道院のドームは原型を無視した12角形のもの。)

正方形のカトリコンにスクィンチで角を取って八角形にしたその上に、九角形のドームを乗せるというのは、どう考えても簡単ではなさそうです。なので、9という数字は何等かの理由があったものだろう、例えば天使の9位階とか・・・というようなことが読んだ本に書いてありました。

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歴史や建築上の難しいことは置いておいても、「ビザンティン」って感じの外観はやはり心をくすぐります!

ネア・モニ修道院の継ぎはぎだらけの外観より、よっぽどこっちのほうが好みです。れんがの重なり具合がたまりません。

 

売店でタクシーを呼んでもらう

このまま次はメスタ村に行ってもらうため、最初にタクシーが止まったマスティハショップで買い物しつつ、新たなタクシーを呼んでもらいました。売店の人たちはみんなすごく親切でした。

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要塞の村、メスタ村

メスタ村に着きました。これは外側です。f:id:tabikichi:20180510050812j:plain

まずは村の中に入るための入り口を探すところからスタートしました。けっこう見つからない。・・・この矢印と、バイク乗り入れ禁止の看板が目印。

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ここも、ピルギ村とはまた別の、すっごく雰囲気あるところでした!

淡い色の石に生えるピンクの花とか・・・

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狭い道沿いにテーブルを出す食堂のいい匂いとか。

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村の中心の広場はやっぱりカフェ。

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本当に迷路っぽくて、そんな中にB&Bとかもあって、ここに一泊するのもなかなか楽しそうです。

真ん中付近には大きな教会があって、思いもよらず絢爛豪華な内装でした。

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なお、ピルギ村でもすれ違った何組かの観光客と遭遇しました。どうやらみんな似たようなルートで観光してるみたいです。

 

タクシーの待ち合わせ時間まで余裕だと思って散策していたら、残り5分というところでしっかり迷いました。

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このあたりが難易度高い

外への出口が分かりにくくて、一度入ったら出ていきにくいというのも、要塞村としての必要条件なのかも?メスタ恐るべしです。

 

パナギア・クリナ教会

メスタ村の入り口で待っててもらったタクシー運転手にパンフレットを見せて、パナギア・クリナ教会に寄ってもらうよう依頼しました。

ピルギ→メスタ→パナギア・クリナ教会→ホテル、で結局90ユーロくらい支払ったかもしれない。けっこう出費。

でも、パナギア・クリナ教会は、どんどん民家が少なくなってくる山道に入り込んでいって、何もない林の中に突然現れたので、バスでは絶対にたどり着けなかったであろう・・・。

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日曜だったせいか、入り口は閉まっていました。でもいいです!なぜなら外観が素敵だから。

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上のドームはもしかして時代が違うかも?レンガの感じが少し異なる。

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パンフレットによると、外ナルテックスは18世紀に足されたものだそう。おそらく手前の塀のようなところから、一つ目の小さなドームのある部分までが外ナルテックスだと思います。

窓から覗いてみるとフレスコ画がけっこう面白そう。パンフレットによると12世紀のものだとか。

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ネア・モニ修道院の九角形のドームについては、この本から。 

初期キリスト教美術・ビザンティン美術 (岩波 世界の美術)

初期キリスト教美術・ビザンティン美術 (岩波 世界の美術)

 

(続く)

ギリシャの11世紀修道院旅行計画≫

  1. ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ネア・モニ修道院に11世紀のモザイクを見にいく 
  2. ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院の行き方 

ギリシャの11世紀修道院旅行記

  1. ヒオス島の世界遺産、11世紀のネア・モニ修道院に行ってみた 
  2. ヒオス島内のビザンティン教会と、ピルギ村・メスタ村の観光 ⇐今ココ
  3. ダフニ修道院とオシオス・ルカス修道院
  4. アテネ市内のビザンティン教会いろいろ
  5. 食べ物編。ヒオス島とアテネ市内で食べた、美味しかったもの

 

【ギリシャ旅行記】1:ヒオス島の世界遺産、11世紀のネア・モニ修道院に行ってみた

2017年8月、ギリシャダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院旅行記です。まずはヒオス島に上陸し、ネア・モニ修道院を堪能。

(旅行計画)

【ギリシャ】ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ネア・モニ修道院に11世紀のモザイクを見にいく(丸4日と3時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

【ギリシャ】ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院の行き方(丸4日と3時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

 

目次

 

 

ヒオス島に上陸

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上陸しました。やっぱ島だなあ。いるだけで何となく開放感。

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ホテルへチェックイン

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ホテルは空港からタクシーで5分程度でした。バルコニー付き。

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夕方ごろドライフルーツの差し入れがあったり、なんかすっごくリゾート感満載の素敵なホテルでした。

www.booking.com

このホテルのフロントスタッフに、ネアモニ修道院の開いている時間を確かめてもらいました。(ウェブサイトによって、オープン時間がバラバラ。)

パソコンで確かめてくれたようで、16時から、と返事をいただきました。・・・ならば16時に合わせて行ってみよう。

 

ヒオスタウン

15時半頃までヒオスタウン中心部をぶらぶら。タクシー乗り場は複数ありますが、小さい街なので歩いていたらすぐ見つかると思います。

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観光客向けに料金案内の看板があります。ネア・モニ修道院までは18ユーロ。

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往復料金を尋ねてみると、待ち時間含め40ユーロということでした。

 

ネア・モニ修道院

 

案の定16時には開いていない

タクシーに乗ってネア・モニ修道院へ。そして入り口。

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閉まってます。時刻はちょうど16時。なんていうか・・・やっぱりね!!という感じ。教会のこういうインフォメーションは、本当にあてになりません。

ドアのところにギリシャ語の張り紙が張ってあって、読めたのはアラビア数字で「16:30」の文字のみ。

読めないけど16:30になったら開くんじゃない?と思い、とりあえずそこらをうろうろしながら30分待つことにしました。

ネア・モニ修道院はけっこうな山の中にあります。

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山と山の間に海が見える

 

ネア・モニ修道院内部のモザイク

16時半、ドアが開きました。

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ネア・モニ修道院の平面図はこのようになっています。左側上部の真ん中あたりにある隙間が入り口です。

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http://www.neamoni.gr/

一番右の正方形っぽい四角い部屋が中央聖堂、カトリコンです。スクィンチ様式がわかりやすい図がWikipediaにありました。

NeaMoniPlan.jpg
GFDL, Link

カトリコンとその左隣の部屋に、モザイク装飾を見ることができます。

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キリストによる洗足。

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ユダにキスされるキリストの図。

 

カトリコンは再建された天井ドームから光が差し込む、明るい空間でした。

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今も使われているのでしょう・・・それが生々しい。モザイクは天井近く、かなり高いところにありました。

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剥がれ落ちて現存しないものもありますが、残されているものは金色のテッセラが神々しい、非常に美しいモザイクです。

 

洗礼。

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変容。

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磔刑

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十字架から降ろす。

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冥府降下。

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この冥府降下のモザイクは、正教の、ビザンティン美術では一般的なテーマです。ネア・モニ修道院のこのモザイクの珍しいところは、キリストの左にいる王冠を被っている2人の男。このうちキリストに近い方の髭の男性が、この修道院パトロンでもあった皇帝コンスタンティヌス9世の姿ではないか、と言われているそうです。

この2人は右がソロモン王、左がその父ダビデ王で、普通ソロモン王は父王ダビデとの区別するため、髭のない青年として描かれるらしい。

しかしここでは一目見てわかる、立派な髭の中年男性です。それ故に皇帝の肖像ではないか、と言われているというわけ。

 

カトリコンの奥にあるアプス部分は、低い天井とカーテンのせいで、暗くてよく見えません。

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カメラをズームすると、このような写真が撮れました。神の母、マリア。

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再建された外観 
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このドームとその下の部分の、ちぐはぐ感がすごいです。再建されたドーム部分もオリジナルとは全く異なるデザインになっているそうです。

 

ひげのあるソロモン王(コンスタンティヌス9世)についてはこの本から。 

初期キリスト教美術・ビザンティン美術 (岩波 世界の美術)

初期キリスト教美術・ビザンティン美術 (岩波 世界の美術)

 

キリストの冥府降下に関する、カトリックと正教の考え方の違いを解説。

(続く)

ギリシャの11世紀修道院旅行計画≫

  1. ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ネア・モニ修道院に11世紀のモザイクを見にいく 
  2. ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院の行き方 

ギリシャの11世紀修道院旅行記

  1. ヒオス島の世界遺産、11世紀のネア・モニ修道院に行ってみた ⇐今ココ
  2. ヒオス島内のビザンティン教会と、ピルギ村・メスタ村の観光
  3. ダフニ修道院とオシオス・ルカス修道院
  4. アテネ市内のビザンティン教会いろいろ
  5. 食べ物編。ヒオス島とアテネ市内で食べた、美味しかったもの

 

【ギリシャ】ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ネア・モニ修道院に11世紀のモザイクを見にいく(丸4日と3時間)

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2017年8月。中期ビザンティン時代のビザンティン建築と、内部のモザイク装飾を見に、ギリシャに行きます。

目次

 

 

ビザンティン時代中期、11世紀の修道院建築

2017年8月。ギリシャと言えば、西洋の文化の源、古代ギリシャギリシャ神話というイメージが大きいですが、自分にとってはもっぱら、ビザンティン帝国の末裔であり、ヨーロッパ世界でも東側、東方正教会ギリシャ正教)の2000年の歴史を残すキリスト教国です。

この年の6月、テッサロニキ世界遺産となっている初期キリスト教建築、そして中期~後期ビザンティン建築を堪能してきたところですが、同じビザンティン時代の建築として、11世紀のモザイクが有名な「ネア・モニ修道院ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院」という世界遺産群があるらしい。

これら3つの修道院の共通点は、ビザンティン時代中期(11世紀)につくられたことと、同様式(ドームを支える部分にスクィンチと呼ばれる土台を使って8角形になっている)で作られたところ、11世紀につくられたモザイクが現存しているというところだそうです。

スクィンチ。四角形の上に丸いドームを載せるために、4つの角のところに造られる土台・・・みたいなものです。下の写真でいうと、四隅の扇形っぽく見えるところ。

f:id:tabikichi:20180508110535j:plain https://de.wikipedia.org/wiki/Trompe

読んだ本によると、この様式はアルメニアからコンスタンティノープルを経由して、ビザンティン帝国内に広まったと思われる、と書いてありました。これを知ったとき、以前アルメニア旅行に行ったときにもスクィンチを見ていたことを思い出しました。

大きいアーチの間に小さいアーチがあるの分かりますでしょうか。これがスクィンチ。

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上記はアルメニアの7世紀の建築・聖フリプシメ教会の内部です。ちなみに外側はこのような外観。アルメニアの教会建築もビザンティン建築ということになってますが・・・かなり個性的な外観が大好きです。

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ギリシャの話に戻ります。11世紀に建造され、さらにモザイク装飾が施されているもので、ギリシャに現存しているのは「ネア・モニ修道院ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院」の3つの修道院だけで、大変貴重なのだそうです。

それじゃあ、ということでこれらを見に行くことにしました!

 

ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ネア・モニ修道院

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世界遺産の3つの修道院は、ギリシャ国内に散らばっています。ダフニ修道院アテネから車で30~40分、オシオス・ルカス修道院アテネから車で2~3時間、ネア・モニ修道院はほとんどトルコっていうくらい東側にあるヒオス島内で、この島はアテネから飛行機で1時間です。

 

ダフニ修道院

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その建築の大きさにもかかわらず、設立に関する文書が失われているため、どのような経緯で建てられたか不明の修道院。建築様式から11世紀後半のものと言われているようです。地震被害のため、内部のモザイクも含めかなり損傷が激しく、長期間にわたって修復中。(見学は可能。)

Ministry of Culture and Sports | Monastery of Daphni

火曜と金曜の8時から15時まで。
1月1日、3月25日、12月25日、12月26日は休み。

 

オシオス・ルカス修道院

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アテネからデルフィ神殿に行く途中、少し外れたところにある修道院。9世紀、修道士ルカスという人物が、病気を治癒したりなどの奇跡を行っていたことから、彼の死後、その墓が巡礼地となり、その上に建てられたのがこの修道院ということです。建築は11世紀。当時のモザイクがきれいに残っているようで、楽しみです。

Ministry of Culture and Sports | Monastery of Osios Loukas at Steiri Boiotia
冬は8時から15時まで、夏は10時から17時まで。

http://www.osiosloukas.gr/site/
こちらのサイトによると毎日10時から17時まで。

 

ネア・モニ修道院

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11世紀、2人の修道士が、当時ヒオス島近くに追放されていた貴族コンスタンティン・モノマコスに対し、のちの皇帝になると予言。実際にコンスタンティヌス9世となったモノマコスは、予言した修道士らに免税や建物の寄進などを行いました。このような皇帝の庇護のもと、ネア・モニ修道院も建てられたものだそう。なお、ネア・モニとは「New Monastery」の意味。

ドームは地震などで壊れており、今あるものは新たに再建されたもの。内部にはモザイクが残っています。

http://www.neamoni.gr/
修道院:毎日夜明けから日没まで、ただし13時から16時を除く。
修道院博物館:火曜から日曜の8時から13時まで。月曜休み。

Ministry of Culture and Sports | Nea Moni at Chios
毎日8時から15時まで。

出ました~サイトによって開館時間が全然違う、の巻。修道院のホームページっぽく思える上のURLの情報を信じることにしますが、これも信用ならないので、訪問前に問い合わせようと思います。

 

3つの修道院の観光日程と宿泊地

このバラバラな地域の世界遺産をまとめて見るため、全体で4泊5日、ヒオス島に2泊、アテネに2泊ということで行ってくることにしました。
1日目の12:00から5日目の15時頃まで、所要丸4日と3時間です。

 1日目(土)12:10ヒオス島空港着
 2日目(日)ネア・モニ修道院
 3日目(月)12:35ヒオス島空港発 13:25アテネ空港着
 4日目(火)ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院
 5日目(水)17:30アテネ空港発

ここで注意しておくのは、ダフニ修道院。火曜と金曜しかオープンしていないので、4日目の火曜日は何が何でもダフニ修道院に行かなければなりません。

 

ヒオス島のホテルはここにしました。空港とヒオスタウンの間にあって、リゾート感もあってよさげ。
Grecian Castle Chios

www.booking.com

アテネ市内のホテルは、ダフニ修道院までのバスが出るエレフテリオス広場のバス停に近い、というだけの理由で以下のホテルを取りました。
Evripides Hotel

www.booking.com

 

アルメニア建築とスクィンチはこの本が分かりやすいです。

旅行人157号インド最奥部グジャラート

旅行人157号インド最奥部グジャラート

 

アルメニアから伝わったらしい、というのはこの本から。

Byzantine Architecture (History of World Architecture)

Byzantine Architecture (History of World Architecture)

 
ビザンティン建築 (図説 世界建築史)

ビザンティン建築 (図説 世界建築史)

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(続く)

ギリシャの11世紀修道院旅行計画≫

  1. ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ネア・モニ修道院に11世紀のモザイクを見にいく ⇐今ココ
  2. ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院の行き方

ギリシャの11世紀修道院旅行記

  1. ヒオス島の世界遺産、11世紀のネア・モニ修道院に行ってみた
  2. ヒオス島内のビザンティン教会と、ピルギ村・メスタ村の観光
  3. ダフニ修道院とオシオス・ルカス修道院
  4. アテネ市内のビザンティン教会いろいろ
  5. 食べ物編。ヒオス島とアテネ市内で食べた、美味しかったもの