2017年8月、ギリシャのダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院の旅行記です。まずはヒオス島に上陸し、ネア・モニ修道院を堪能。
(旅行計画)
【ギリシャ】ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ネア・モニ修道院に11世紀のモザイクを見にいく(丸4日と3時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To
【ギリシャ】ダフニ修道院、オシオス・ルカス修道院、ヒオス島のネア・モニ修道院の行き方(丸4日と3時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To
目次
ヒオス島に上陸
上陸しました。やっぱ島だなあ。いるだけで何となく開放感。
ホテルへチェックイン
ホテルは空港からタクシーで5分程度でした。バルコニー付き。
夕方ごろドライフルーツの差し入れがあったり、なんかすっごくリゾート感満載の素敵なホテルでした。
このホテルのフロントスタッフに、ネアモニ修道院の開いている時間を確かめてもらいました。(ウェブサイトによって、オープン時間がバラバラ。)
パソコンで確かめてくれたようで、16時から、と返事をいただきました。・・・ならば16時に合わせて行ってみよう。
ヒオスタウン
15時半頃までヒオスタウン中心部をぶらぶら。タクシー乗り場は複数ありますが、小さい街なので歩いていたらすぐ見つかると思います。
観光客向けに料金案内の看板があります。ネア・モニ修道院までは18ユーロ。
往復料金を尋ねてみると、待ち時間含め40ユーロということでした。
ネア・モニ修道院
案の定16時には開いていない
タクシーに乗ってネア・モニ修道院へ。そして入り口。
閉まってます。時刻はちょうど16時。なんていうか・・・やっぱりね!!という感じ。教会のこういうインフォメーションは、本当にあてになりません。
ドアのところにギリシャ語の張り紙が張ってあって、読めたのはアラビア数字で「16:30」の文字のみ。
読めないけど16:30になったら開くんじゃない?と思い、とりあえずそこらをうろうろしながら30分待つことにしました。
ネア・モニ修道院はけっこうな山の中にあります。
ネア・モニ修道院内部のモザイク
16時半、ドアが開きました。
ネア・モニ修道院の平面図はこのようになっています。左側上部の真ん中あたりにある隙間が入り口です。
一番右の正方形っぽい四角い部屋が中央聖堂、カトリコンです。スクィンチ様式がわかりやすい図がWikipediaにありました。
カトリコンとその左隣の部屋に、モザイク装飾を見ることができます。
キリストによる洗足。
ユダにキスされるキリストの図。
カトリコンは再建された天井ドームから光が差し込む、明るい空間でした。
今も使われているのでしょう・・・それが生々しい。モザイクは天井近く、かなり高いところにありました。
剥がれ落ちて現存しないものもありますが、残されているものは金色のテッセラが神々しい、非常に美しいモザイクです。
洗礼。
変容。
磔刑。
十字架から降ろす。
冥府降下。
この冥府降下のモザイクは、正教の、ビザンティン美術では一般的なテーマです。ネア・モニ修道院のこのモザイクの珍しいところは、キリストの左にいる王冠を被っている2人の男。このうちキリストに近い方の髭の男性が、この修道院のパトロンでもあった皇帝コンスタンティヌス9世の姿ではないか、と言われているそうです。
この2人は右がソロモン王、左がその父ダビデ王で、普通ソロモン王は父王ダビデとの区別するため、髭のない青年として描かれるらしい。
しかしここでは一目見てわかる、立派な髭の中年男性です。それ故に皇帝の肖像ではないか、と言われているというわけ。
カトリコンの奥にあるアプス部分は、低い天井とカーテンのせいで、暗くてよく見えません。
カメラをズームすると、このような写真が撮れました。神の母、マリア。
再建された外観
このドームとその下の部分の、ちぐはぐ感がすごいです。再建されたドーム部分もオリジナルとは全く異なるデザインになっているそうです。
ひげのあるソロモン王(コンスタンティヌス9世)についてはこの本から。
キリストの冥府降下に関する、カトリックと正教の考え方の違いを解説。
(続く)
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