車無しでは、何度も乗り継ぎ・乗り換えを経なければ到着できないアマルフィ。しかし、もっと簡単な方法がありました。
(旅行計画)
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【アマルフィ】アマルフィ旅行プラン。旅行日数と観光ルート(2泊3日、丸2日と4時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To
目次
綿密な乗り換え計画をあっさり放棄
アマルフィ旅行当日。
ナポリ空港→ナポリ中央駅、ナポリ中央駅→サレルノ、サレルノ→アマルフィという3つの行程に入る前、飛行機が若干遅れるという事態が発生。
乗りたい電車に間に合わせるため、空港からナポリ中央駅までタクシーを使おう!と乗ったタクシーの中の会話。
運転手:ナポリ駅まで?それで、最終目的地は駅なの?ホテルはどこ?
私たち:いや、駅から電車でサレルノに行って、そこからアマルフィに行く予定。
運転手:アマルフィ?!ナポリ駅までタクシーで行って、電車でサレルノ?また乗り換えてアマルフィ?!(オーマイガーみたいなリアクション)
そして差し出されたこれ。
運転手:アマルフィまで2時間半で連れてってあげられるよ。
なんと!?130ユーロと書いてある。公共交通機関の予定だと、アマルフィに着くのは16時を過ぎる予定だったけど、15時に到着するならそれは・・・けっこういいかも。何より、楽だし。
ということで事前の計画はあっさり放棄し、一直線にアマルフィを目指すことにしました。
なお、やり手の運転手からは続けざまに帰りの足の営業が。
その中で、「アマルフィからポンペイ・エルコラーノによって、観光後、ナポリまで送る」という提案があって、全部で200ユーロとのこと。
200ユーロの価格について、しばし悩んだ結果、ポンペイとエルコラーノ遺跡見学とセットで、アマルフィからナポリまでの帰りも、この運転手にお願いすることにしました。
車でもそれなりに遠い
タクシーの窓から見えるヴェスヴィオス山。近い。
アマルフィ往きのバスはすごく揺れてしんどかった、という口コミやブログを事前に読んでましたが、そこはタクシーになっても変わらず。ようやっと海が見えてきた!と思ったら、すごく景色の良い、うねうねの道がずっと続きます。
たまに車を停めてもらって、写真を撮らせてもらいました。
やっと見えてきました!
到着。
15時前に着きました。この時間なら、まだけっこう観光できます!
高台にあるホテル
アマルフィ大聖堂の前の一番賑わっている広場。
大聖堂のモザイクがキンキラでまぶしい。
ここからホテルへは、一本道の坂を登っていきます。
観光客もほとんどいなくなった、かなり登ったところに、入り口がありました。
道路沿いの入口からエレベーターでフロントまで行きます。フロントに備え付けのテラスから、アマルフィの街と海を見下ろす。
朝ごはんはこんな景色を見ながら頂けます!
部屋はこんな感じ。バスルームの赤いタイルがかわいい。
アマルフィ紙博物館
タクシーのおかげで、予定より早く着いたアマルフィ。さっそく、崖と崖の隙間みたいな狭い街の探検開始です。
アマルフィ紙博物館は、ホテルからほんの少し登ったところにありました。
全然知らなかったのですが、アマルフィ紙という手すきの紙が有名なのだそうです。中世イタリアでは、公式な文書には必ずこのアマルフィ紙を使うことになっていたとか。
ミュージアムショップの様子。
博物館、といってもガイドツアーのみの見学のようで、30分ほど待つ、と言われてしまいました。なので、適当にショップを見て、退散しました。
ちなみにアマルフィ紙は柔らかな色合いの、分厚くて丈夫な紙でした。
アマルフィ大聖堂
アマルフィ観光のハイライトです。アマルフィで観光っぽいものはこれしかないので、ゆっくりじっくり見学しました。
モザイク部分の照り返しがピカー。
入口(コンスタンティノープルで作られたブロンズの扉)
そしてこれが、当時大繁栄していたアマルフィがコンスタンティノープルに造らせ、取り寄せたというブロンズの扉です。
11世紀~12世紀にかけて、イタリアではビザンティン風のブロンズ扉が大流行したのだそう。
イタリアのどこだかの修道院の院長が、アマルフィのこの扉を見て大変気に入り、さっそくコンスタンティノープルに注文した、というエピソードがあるらしい。
イタリアの他の教会などでも良く見る、このタイプの扉。ヴェネツィアのサン・マルコ寺院にもやっぱり似たような扉があるそうです。
正面からしか写真を撮らなかったのですが、正直そこまで良い??という感想・・・。
それよりも、階段を登ったこの空間がなかなか素敵。
キオストロ(天国の回廊)
どことなくイスラミックな雰囲気のある、小ぢんまりした回廊は、アーチの連なりが美しい空間でした。
回廊に沿って、彫刻などが展示されてます。ビザンティン風のモザイクと男性がライオンに拳を振り下ろす彫刻。
外壁に描かれたフレスコ画もありました。
上を見上げたところ。狭いけど静かで美しい場所でした。
十字架上のキリストの聖堂(博物館)
見学ルートで、天国の回廊の次に当たる部屋です。ここは宝物館でした。
壁が崩れかけている礼拝堂のようなスペースがあって、味のあるフレスコ画が良かったです。
クリプタ(地下礼拝堂)
クリプタは、それまでの雰囲気と一変してゴージャス。
ここには聖アンドレアの遺骸が運ばれたところだそうで、祭壇の下には遺骨があるとのこと。堂々たる聖アンドレアの彫像。
この空間、ヴォールト天井の隙間にお馴染みの聖書の場面などの絵が隙間なく描かれています。その中で見つけた、美味しそうな魚を囲む最後の晩餐の図。
大聖堂
最後に大聖堂内部。
祭壇画の聖アンドレアが良かったです。磔にされているのに躍動感がすごい。
たっぷり見学したアマルフィ大聖堂はこれで終わり。面白かった。
大聖堂広場には、噴水になった聖アンドレアが・・・。夜になったらライトアップされるのかな。
港と海岸
海の方に出てみました。
ビーチです。4月はまだ少し寒いです。
埠頭の先の方まで行って、振り返ったところ。見事に山と崖に囲まれた地形です。
マヨルカ焼きのタイルで覆われた鐘楼。大聖堂のファサードのモザイク部分は、張りぼて式だった。
海が透明。リゾートで人気になるのもわかります。
アマルフィで買い物
大聖堂広場を中心に、お土産屋がたくさんあるのですが、港のすぐ近くにアマルフィ紙の素敵なお店を発見しました。
アマルフィ紙で作ったカードセットやレターセットなどを中心に、素敵なものがたくさんあって、非常に楽しいお店でした。エンボス加工や切り抜きやワンポイントマークのあるものなど、いろいろあっておしゃれなのです。
ショーウィンドウには大量のアマルフィ紙が詰まれていました。
もう一つ、マリングッズ的なお店を発見。
海洋国家グッズがいろいろあります。中でも船乗りにはマストな知識と思われる、各種ロープの結び方。
上の写真は額に入ったものですが、この結び目ひとつひとつがキーホルダーになったものがあって、可愛くて思わず購入。
アマルフィでディナー:L'Abside
この日はタクシーに切り替えたとはいえ、移動でやっぱり少しくたびれたので、早めにご飯食べよう・・・と思い、レストラン探し。ほとんどが19時半とか20時開店の中で、ここは18時開店だったので、迷わず入店。
アマルフィに来たら絶対食べたかった、レモンリゾット。そしてフルッティ・ディ・マーレのパスタ。美味しい!魚介が美味しいと幸せです。南イタリアに来たことを実感。レモンリゾットは美味しくて、色んなお店で試したくなる味でした。
デザートにはこれもアマルフィ名物だというレモンケーキで、アマルフィ満喫の一日を終了。
(続く)
≪アマルフィ旅行計画≫