アッシジの旅行記、2日目は午前中のうちにローマに戻って、テルミニ駅周辺を観光しました。
【アッシジ】清貧の聖地にジョットの絵を見に行こう(丸1日と6時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To
【アッシジ】ローマからの行き方、アッシジの想定観光ルート、テルミニ駅周辺の観光地(丸1日と6時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To
(前回の記事)
目次
日曜午前中のアッシジ
この日は朝から雨。雨が余計に音を消すというか、日曜の朝のアッシジは、ほとんど静まり返ってました。
前日に通っていない道を歩きたくて、あえて知らない道を歩きました。本当に人がいません。
でも、教会の前に行くと大合唱が聞こえてきます。この辺の人たちは朝早くから家を出てそれぞれの教会にいるのかもしれません。
サンタ・キアーラ教会
前日に観光しそこなったサンタ・キアーラ教会。ここはそこまで大規模なミサは行われていなかったので、こっそり入って、こっそり中を見せてもらいました。
サン・フランチェスコ聖堂とは異なり、内部はシンプルかつ装飾も少なめ。質素な女子修道院そのものという感じでした。まさに清貧。
サン・フランチェスコ聖堂の素晴らしい絵画作品の価値は置いておいて、聖人のための大聖堂ということならこれくらいの質素さが妥当な感じがする。
ところで、建物の横から伸びているこれが気になってしょうがなくて、写真を撮ってしまいました。
ガイドブックによると、1970年代の地震で被害を受けたとあるので、耐震構造的な何かなのかもしれない。
さよならアッシジ
ということで午前中のアッシジを一回りして、天気も悪いことだし、ローマに戻ることにしました。
ちなみに・・・計画段階からスルーしてましたが、少し離れたところにサン・ダミアーノ教会、カルチェリの庵、という巡礼地があります。
どちらも森の中にあるみたいなので、もう少し暖かい季節で、天気も良ければ、フランシスコ会派の如く巡礼してみるのも楽しそうだな、とちらっと思いました。
でもとりあえず今回はジョットの絵が目的だったので、これで終わりにします。
アッシジ駅の中のカフェは日曜でも営業してました。
そこで買ったのがこれ。
電車の中で食べました。フルーツケーキみたいな感じで美味しかったです。
テルミニ駅周辺の観光(約4時間半)
ローマにもどると、すっきりと晴れ。14時です。18時半発の空港行き電車に乗るまで、約4時間半のローマ観光です。
サンタ・プデンツァーナ教会
ガイドブックによると、4世紀に創建された、ローマで最も古い教会のひとつとのことで、けっこう楽しみにしてました。
期待の膨らむ、古そうな外観。
しかし、何かのイベントが行われているみたいで、内部は子供と保護者と、食べ物の用意されているテーブルなどで混雑していたので見学はできませんでした。
サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂
大きな教会です。
入り口で勧誘を行っていたので、英語による簡単なツアーに参加してみました。30分くらいの簡単なもので、ツアーでしか行けないところに案内してくれるそう。
2階に上がって、正面からも見えるファサードのテラス部分からスタート。これらのモザイクは13世紀のものだそうです。
顔がどことなく東方風の雰囲気。
続いて法王の間。
最後はベルニーニの設計したらせん階段。この、中央の支柱がない螺旋階段というのが画期的だったらしいです。
ツアー解散後、聖堂内部を見学しました。ツアーの説明によると、この重たそうな天井は、スペインがアメリカ大陸から初めて持って帰ってきた金を使って作られたそうな。
それと、聖遺物。イエスの生まれた飼葉桶の木片の一部だそうです。やっぱりこういうのがないと盛り上がりません。
それにしても、この豪華さ。こういうのが街のあちこちにあるのが、やっぱりさすがローマです。
主身廊の窓の下にあるモザイクは5世紀のものということで、アプスやファサードのモザイクよりもこっちの方を興味深く見学しました。
サンタ・プラッセーデ教会
地味な外観のここは、9世紀のモザイクが有名な教会だそうです。
内部は装飾が可愛らしいバシリカ型のシンプルな教会です。
床のタイルも素敵。
主祭壇うしろアプスのモザイクが9世紀のもの。見ごたえがあります。
主身廊の横には小さな礼拝堂があって、そこの天井が金ぴかのモザイクで一面装飾されていて、圧巻でした。
ガイドブックによると「天井の園」と称賛されたらしいです。
一面金ピカでまぶしい。
一部を拡大するとこんな感じ。聖人たちの顔、表情。
奥に、「キリストが鞭打ちされたときに縛り付けられた柱」という聖遺物(?)がありました。
そして、その下にそれが本物であること証明するかのような絵が!!
マッシモ宮(国立博物館)
最後、軽くご飯を食べても1時間半くらい時間が余ったので、駅前のマッシモ宮に行ってみました。
紀元前時代からのローマの彫刻、モザイク、壁画などが展示されています。どれも保存状態が良く(修復したものもあるかもしれませんが)、何より作品自体のクオリティが高くて、作品数も多くて、やっぱりローマってすごいなあと思いました。
動物のモザイク。
発掘された宮殿の壁画だそうです。色がきれい。
描かれているモチーフも興味深い。紀元前のものだそうです。
庭や床にあったと思われる大型のモザイク画。人物の表情、微妙な陰影。先ほどサンタ・マリア・マッジョーレ教会で見た13世紀のモザイクより、サンタ・プラッセーデ教会で見た9世紀のモザイクより、上手い・・・と思う。
「考古学博物館」という名前で、ローマ時代の発掘品を展示する博物館は、イタリアの各都市にありますが、やっぱ本場ローマはモノが違うな、と思いました。(もしかしたらイタリア中から集めてきてるのかもしれないけど)
≪アッシジ旅行計画≫