超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【ヴェネツィアの島旅行記】ムラーノ、ブラーノ、トルチェッロ島の1日島めぐり

ビザンティン教会目当てに、ヴェネツィアの島をめぐる旅行記です。

 

目次

 

 

ヴェネツィア到着。まずムラーノ島

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ヴェネツィア空港の到着口から、歩いて10分くらい。水上バス乗り場へ来ました。潮の香りとねっとりべたつく湿気。ヴェネツィアに来たことを実感する瞬間です。

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夜9時過ぎにムラーノ島へ到着です。運河沿いのお店は閉まっていて、ひっそりとした雰囲気。

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ホテルまでの道の途中に、開いているレストランを見つけたので、夕食にしました。ムラーノ島は夜遅くまでやってるレストランが少なくて、ここは開いててラッキーでした。

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予約したホテルについたときは真っ暗でした。

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翌朝。夜は真っ暗で分かんなかったけど、ホテルはこういう外観の建物でした。

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素朴な下町感があふれてます。

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ホテルからすぐ近くの水上バス停留所。ここで水上バスの1日乗車券を購入。

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隣には立派な灯台

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トルチェッロ島

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船でトルチェッロ島につきました。船を降りたら、水路に沿って歩く。

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ディアボロの橋。

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水路には小さい魚がうようよしてました。

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人も少なくて、すごく田舎感。

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水路に沿って真っすぐ歩くと、広場に突き当たります。ここに二つ並んで建つのが、サンタ・フォスカ教会とサンタ・マリア・アッスンタ教会です。

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サンタ・フォスカ教会

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この教会はギリシャ十字(上下と左右の長さが等しい十字架)型を採用しているビザンティン様式の教会です。周りにロッジアが付いていて、整った美しい形にほれぼれする外観です。

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横から見ても美しいです。

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ただし内部はがらんとしたむき出しのレンガのみで、装飾は何も残っていません。

後陣部のリズミカルなレンガ模様と、さらに奥から見てみたところ。

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ヤモリ?がいっぱいいました。

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サンタ・マリア・アッスンタ教会

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サンタ・フォスカ教会の隣にあるバシリカ式の教会です。これがヴェネツィアで最古の教会で、7世紀までさかのぼるもの。

この時代、イタリア本土へのロンゴバルド族の侵攻から逃れるために、ラヴェンナ(当時ビザンティン帝国領)の主教座をトルチェッロに移したときに建てられた教会が起源なのだそうです。

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この教会は内部のモザイクが非常に有名です。入場料がかかりました。モザイクは12~13世紀の作と言われています。

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出展:http://www.thebyzantinelegacy.com/torcello

特に壁一面に描かれたキリストの最後の審判のモザイクが素晴らしかったです。モザイクは色あせず、今も輝きを保ったまま。天国ゾーンにいる人、地獄ゾーンにいる人それぞれ特徴的に描かれていて、ずっと見ていても見飽きません。なお、内部の写真撮影は禁止でした。

このあと、鐘楼に登りました。

鐘楼から見るトルチェッロ島と周りの景色。すぐ横のサンタ・フォスカ教会は、上から見てもやっぱり美しい外観。

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ヴェネツィア本島のにぎやかさと比べると、本当に田舎です。

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それにしても、陸なのか海なのかわかんないようなこんな土地に、よく住もうと思ったな・・・。蛮族の攻撃から逃げて逃げて、この地に住むところをつくった、ということらしいけれど、昔のイタリア人の開拓力に感心します。

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アッティラ王の椅子、ほか

なんてことない石の椅子らしきものが、サンタ・フォスカ教会の前にあります。子供とかが座ったりして遊んでました。これはアッティラ王の椅子というのですが、フン族の王であるアッティラヴェネツィアのここまで攻め込んできたという事実はないのだそうです。

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いつ頃からそう呼ばれるようになったのかはわかりませんが、ヴェネツィア人にとっても、フン族侵攻が恐るべき脅威の記憶として残っていた名残なのかもしれない。

サンタ・フォスカ教会の向かいには、ちょっとした博物館らしきものもありました。中まで入っていないけれど、外から見たらこんな感じ。

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それから、トルチェッロ島の水上バス乗り場に巣を作っていた燕。

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ブラーノ島

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水上バスでトルチェッロ島から5分くらい。トルチェッロ島と比べると、遠目から見ても人&建物がたくさんあって、都会感にあふれてます。

 

ランチ:RivaRosa Ristorante

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上陸してすぐ、予約していたお店に行きました。

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お店の人の対応が素晴らしかったです。そして料理も美味しかった。さらに、テラス席ではブラーノ島の特徴であるカラフルな建物の間近で、それも良かったです。

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街歩き

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ブラーノ島で見るところと言えば、このカラフルな街並みのほかに、メルレットと呼ばれる伝統製法のレースの博物館があります。

が、お腹いっぱいで天気も良くて、 なんとなくじっくり何かを見る気分ではなかったため、ただただ街を散歩しました。

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洗濯物は家の前に堂々と干す。

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この辺の家がカラフルなのは、漁師が暗くなってから帰ってきたときに自分の家をわかりやすくするため、と何かで読みました。そのため、隣同士で同じ色にするのは禁止されている、というのもどっかで聞きました。

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それにしてもこの日は暑くて湿気もありました。ブラーノ島の家では、ドアのところに壁と同系色のストライプの布をかけているのが涼しそうで、真似したい。でも防犯的にどうなのかというのと、蚊が入ってきそうでもある。

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ブラーノ島の真ん中にある教会と、少し傾いた鐘楼。

傾き具合・・・これでわかるかしら。

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ちなみにこの教会のある広場の反対側が、レース(メルレット)博物館でした。

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再びムラーノ島

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水上バスに乗ってムラーノ島に戻ってきました。昼過ぎに入れるサンティ・マリア・エ・ドナート教会を見るためです。

ムラーノ島ブラーノ島に比べると、地味です。

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でもそんな地味な街並みも、下町の雰囲気があって素敵。

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サンティ・マリア・エ・ドナート教会

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水上バス停留所・Murano Faroから10分くらい歩くと、この教会につきます。

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正面は3廊式のバシリカ型。

運河の橋を渡ると、すばらしい後陣部を見ることができます。

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この教会もヴェネツィアの中でも古いものの一つ。ただし、今の建物は、12世紀にビザンティン様式に再建されたときの姿だそうです。

後陣部をほぼ真正面から見たところ。美しいです。こういう、アーチで囲まれた通路付きの後陣部を見るといつも思うのですが、あそこの柱廊の内側を歩いてみたいものです。

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内部です。

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モザイクはアプスにいる立像のマリアのみ。

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マリア様の顔。

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床のモザイクもビザンティン様式のものだそう。鶏とか、鳥モチーフが多くて面白いです。ただし見えるところは限定的でした。

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横の部屋のシャンデリア。ガイドブックに「ヴェネツィアングラスのシャンデリア」とあるので撮ってみました。

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カフェ:Osteria Al Duomo

サンティ・マリア・エ・ドナート教会の後陣部の真向かいくらいにある、オステリア。奥にはちゃんとしたレストランゾーンがあります。中庭もありました。

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ここで一休み。時間、余るかなーと思っていたらやっぱり余る。この時点で15時半。すぐ近くにムラーノグラスの博物館もあるのですが、やっぱり、屋内でじっくり見るという気分じゃないので、ガラスのお土産屋を覗きつつ、ヴェネツィア本島に行ってみることにしました。

ガラス博物館前のMuseoという停留所から乗ります。

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ヴェネツィア本島

ムラーノ島からヴェネツィア本島に行くとき、本島北側のフォンダメンタ・ヌオヴェで降りるとすぐです。が、サンマルコ広場近辺まで乗って行くとかなり時間がかかりました。

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一気に、喧噪のヴェネツィアです。

ビザンティン様式の教会を見てきたので、最後に大物をもう一度見たかった。ということで、サン・マルコ寺院を目指します。

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日曜の夕方で、中には入れませんでした。やっぱりこのファサードは特徴的です。

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ヴェネツィアの代表、サン・マルコのシンボル。

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ここで観光は終了です。

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街中の細い道をたどりながら、フォンダメンタ・ヌオヴェまで行き、そこから空港行きのアリラグーナ社の水上バスに乗りました。

ムラーノ島ブラーノ島・トルチェッロ島の3島だけなら、4時間もあれば十分な感じ。一番観光客の多そうなブラーノ島でも、かなりのんびりゆったりした雰囲気でした。大観光地ヴェネツィア本島の、人込みと都会っぷりとのギャップが楽しかったです。 

 

ヴェネツィアの島≫

  1. 水の都の下町。ヴェネツィアの島めぐりに行ってみる 
  2. ムラーノ島・ブラーノ島・トルチェッロ島をめぐる、1日観光ルート 

ヴェネツィアの島旅行記