トルコのワンとイスタンブール、5日間の旅行記です。まずはワンとアクダマル島の様子から。日程はこちら。
目次
ワン空港
ワンの空港についたのは夜の9時。
タクシーでホテルに行きましたが、英語が通じない運転手でした。仲間のタクシー運転手経由だったり、途中で別のホテルのフロント経由で行き先を説明したりして、ようやっと到着。
ロイヤル・ベルク・ホテル
ホテルは、ロイヤル・ベルク・ホテル。
冬にワン行きを計画したとき、アクダマル島の行き方やワンの天気などのやりとりに丁寧に対応してくれたホテルです。
ちなみに毎日デイツアーをやっているとのことでした。(前回は天候を見てワン行き自体をキャンセル。)
なので当然英語が通じると思ってたのですが・・・深夜担当のフロントデスクの英語は、かなり微妙でした。
デイツアーの情報を頼りにしてきたので、行き方は全然調べてません。とにかく、「アクダマル」という単語で、島に行きたいことをアピール。
すぐにわかってくれて、ノープロブレムと繰り返されました。そのあと、拙い英語とスマホの翻訳画面で、オトビュスで行ける、とのこと。(あれ、ツアーは?と思いましたが、行ければ何でもいい。)
明日9時にロビーに来れば良いと言うので、それを信じることにしました。
ホテルの部屋はちょっと古い。バスルームもなんか暗いけど、シャワーはたっぷり熱いお湯が出て、なかなか快適でした。ペラペラだけどスリッパもあります。
あと、日中はちゃんと英語が通じる、礼儀正しいスタッフがいます。
アクダマル島への行き方
翌日は日曜日。朝9時にロビーに降りて、これまた英語があんまり通じない若いホテルマンに付いて行きました。
オトビュスステーション
スイカのトラックなんかを通り過ぎて、3分くらい。連れてかれたのはオトビュスのステーションでした。
地図的にはここです。
ホテルマンが、たむろってるオトビュスの運転手ぽいおじさんたちに、私たちがアクダマル島に行きたいということを伝えてくれました。10:30と書かれた紙を見せられ、トルコ語で何か言って、OK?OK?と聞いてくる。OKするしかない。それで、乗れと言われたオトビュスに乗り込む。オトビュスの料金は1人3リラでした。
前の席の人が、少しだけ英語が話せました。アクダマル島に行きたいんだけど、と言うと降りる場所を教えてくれるという。良かった。
エドレミット(Edremit)の船着き場
しばらく走って、湖沿いの道路になったら、前の席の人がここだよ、と言うので降りました。
アクダマル島までのフェリー時刻表が出てました。
さっきの10:30が船の出る時間だと判明。1日3便しかないです。帰りは13時ので帰るのが良さそう。
ここで、ワンに来て初めて、英語で話しかけられました。フェリーのチケット売りのお兄さんでした。
フェリーの料金など説明してくれました。このボックスで買えます。
料金は往復12リラ。チケットはチャージ式のカードで、デポジットの6リラが余分にかかります。帰りはこれを見せろ、と紙のチケットを渡されました。チャージ式カードは、返却するとデポジット分返金される、とのこと。
カードの券面。ワン猫がかわいい。
なお「アクダマル島への行き方」で調べてみると、ゲワシュという街まで行くというのが一般的みたい。ですが、このエドレミットはその街よりもかなり手前にあります。そのため、船に乗ってる時間がちょっと長くなります。
それにしても、東洋人が珍しいみたいで、色んな人から一緒に写真撮ってくれって言われました。
フェリー
アクダマル島までは45分くらいでした。下の写真はガラガラだけど、出発時の船内はほぼ満席になりました。
天気の良い日曜日、家族連れも多いです。ちょっとした遠足っぽい。
ワン湖の湖上から見る景色。塩湖だと聞いてましたが、水はきれいです。
この船の中でも、やたら写真をせがまれました。
それから、謎に操舵席にも座らせてもらえました・・・。
ここまでくるとなんか珍獣扱いされてるような。
でも、大体初対面でヤポンヤ?と聞かれる。最近はどこ行ってもチーナ?とかニーハオ?とか言われまくるから、最初に日本人って認識されると、ちょっと嬉しい。
上陸!アクダマル島
入島料が一人15リラでした。
島は無人島とガイドブックに書いてありましたが、公衆トイレがあり、カフェとお土産屋もありました。
でっかい亀もいました。
Holy Cross Church
ついに、念願の教会とご対面・・・!
上から見たとき十字架型になっている教会です。中央にドームがあるので、バランスがすごく良い。それから、外壁のレリーフが大迫力なのです。写真や情報で知っていても、実際に建物の前に立って見上げると感動する。
こちら、アルメニアのバグラトゥニ朝のガギク1世という王によって、921年に建てられた教会です。
内部
中にも入れます。
わりと壁画が残っている。青い色が多用されていたみたいです。
この教会、外壁のレリーフばかりが目立つけれども、建物自体もちょっと凝っていて、ところどころにデザイン力を感じます。
十字架型の四つの角には、細長いスリットみたいな空間がつくられ、単純じゃない空間の感じが面白いです。
ほかにも、ただのっぺりした空間にするのではなく、段差やスリットが多く設けられてます。
壁画を拡大。
どの人物も目がぎょろっと大きい。別の場所で、この絵だけ見たら、稚拙だなあって思ったかもしれないけど・・・
この目のぎょろ感、髭の感じ、おでこの感じ、こっちで出会う住民にそっくり!昔の絵描きは、身近な人の顔を参考に描いたのに違いない。
外壁
十字架型の四つ角に作られたスリット部分は、外側から見るとこのように、多角形の柱みたいになって飛び出してくっついていて、これがまた教会全体のアクセントになってていい感じ。
下の写真の真ん中のボコッと出てるところもそうです。
東側の外壁にあるスリット(アルメニアやジョージアの教会でよく見られる)は、ただ三角にえぐってるだけじゃなくて、一段削って、さらに細いスリットを二つ作るなど、こだわりを感じます。
もちろん、レリーフも素晴らしかったです!
南側の面が、障害物がなくて見やすい。
鎧?の様子が丁寧に彫り込まれていて、見飽きません。
鳥。
入口のある西側には、見にくいけれど面白いレリーフがありました。
これです。下の方。
さらに拡大。この教会を建てた、アルメニアの王ガギク1世が、教会を捧げるの図。崩れちゃってるけど、教会だけやたらと立体的です。
ここは昔教会だけではなく、他にいろんな建物もあったそうです。
その痕跡。
ハチュカル(アルメニア正教の十字架)もありました。
堪能のアクダマル島はまだ続きます。
(続く)
≪ワンとイスタンブール旅行計画≫