超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【コソヴォ旅行記】1:緑深い渓谷に映える、真っ赤なペーチ総主教修道院

2015年5月、コソヴォ旅行の記録です。

 

目次

 

コソヴォ到着@プリシュティナ

深夜便でコソヴォに到着。タクシーでプリシュティナに行き、ホテルにチェックイン。

フロントやロビーは普通の綺麗目ホテルですが、部屋は昔ながらの部屋、という雰囲気でした。

清潔だけど妙に古い家具、微妙に使いにくいジャクジー付きバスタブなど。こういう感じをバルカンスタイルと勝手に呼んでます。

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移動→ペヤ(ペーチ)へ

プリシュティナからペーチ総主教修道院のあるペヤ(Peja)まではバスで移動しました。

バスの車窓。

1時間半ほどで、ペヤのバスターミナルに到着です。9時発、10時半着でした。

そのままこの日宿泊するホテルへ直行。

真正面にドーンとアルバニアの国旗が掲げてある。コソヴォは戦争で、セルビア勢が負けてアルバニア勢によるイスラム教国となったわけですが、それにしても露骨です。

なお、街なかの道路標識はアルバニア語とセルビア語で併記されているんですが、プリシュティナではセルビア語表記のみスプレーで黒く塗りつぶされてるのを見かけました。

なんてことない街なかで、ヘイト感情が身近に存在する肌感覚・・・2015年の話なので今は違うかもしれませんが。

ちなみにホテルはすごくきれいで西洋風で、バルカンスタイルではない、コンチネンタルタイプの過ごしやすいホテルでした。

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ペーチ総主教修道院

ホテルに頼んで手配してもらったタクシーチャーターで、まずペーチ総主教修道院へ行きます。

山に近い。たっぷり流れる川。

ビジターパス

入口です。そして下の写真がビジターパス。

KFORというのは国連だと思ってたんですが、調べたらNATO主導のコソヴォ治安維持部隊のことでした。これから訪れる各地のセルビア正教修道院は、ほぼ全部この治安維持部隊が駐留してました。

赤い!ペーチ総主教修道院

建物とご対面。赤い!

赤いです。緑の背景に映えるなあ。セルビアのジチャ修道院と同じ色にしてるみたいです。

外壁に色あせたフレスコ画の跡。たしか内部にもフレスコ画があったけど、中の撮影は禁止だったと思います。

かつての総主教座だっただけあって、敷地も広いです。

バラ窓がない代わりにバラ窓模様が描かれている。

可愛いです。今でも現役修道院なのか、修道女の方が出てきて英語で説明をしてくれました。(内容覚えてない。)

他に観光客がちらほら。

敷地内には中世の何か建造物の跡みたいなものも残ってました。

赤が印象的な修道院でした。

 

お昼ご飯はケバブ

前日深夜にコソヴォに到着してから、寝て起きて、すぐペヤまで移動して、そのまま観光。ろくに食事をしてなかったのでおなかぺこぺこでした。

肉を焼くいい匂いの煙につられて、ケバブを食べました。

めちゃくちゃ美味しかったです!

グーグルマップで探してみたらまだありました。

maps.app.goo.gl

 

お昼で一息ついた後は、タクシーでヴィソキ・デチャニ修道院に行きます。

 

(続く) 

【コソヴォ】バルカン半島内陸のコソヴォに、世界遺産のセルビア正教建築を見に行く(3日間)

2015年5月、バルカン半島コソヴォの教会めぐり旅行の記録です。

 

目次

 

 

コソヴォに行こう

2015年の古い旅行について、備忘録がてら書きます。

長いこと紛争地だったコソヴォですが、2008年に独立して、2015年当時ではどうやらけっこう安全らしいと聞いたので、コソヴォにある世界遺産の教会建築を見に行くことにしました。どれも中世セルビア王国時代、13世紀~の教会建築です。

このブログ筆者はビザンティン教会大好き人間ですが、当時はキリスト教や初期キリスト教史に興味があるというだけで、教会建築の違いもあんまりわかっていなければ、セルビア正教がどういうものかもよく知りませんでした。

しかしこの旅行で見たグラチャニツァ修道院の姿に強い感動を覚えてから、ビザンティン教会建築に取り憑かれたので、今となっては記念すべき旅行です。

 

コソヴォの中世教会建築群

かつての中世セルビア王国の領土だったことから、中世セルビア正教の素晴らしい教会建築群が世界遺産になっているコソヴォ世界遺産の教会は以下です。

 

ペーチ総主教修道院

かつて中世セルビアの総主教座のあった街、ペーチ。赤い色はキリストが磔刑で流した血の色を信者がいつも思い出すため、とかそんな理由だった気がします。

 

デチャニ修道院

セルビア王国を繁栄させた、ステファン・ウロシュ3世デチャンスキが建てた、セルビア正教建築(ラシュカ様式)の後期の最高傑作です。

(参考)セルビア正教建築分類についてはこちら。

tabikichi.hatenadiary.com

 

リェヴィシャの生神女教会

コソヴォの古都、オスマン帝国時代の街並みが残るプリズレンにあります。セルビアビザンティン様式セルビア正教会建築です。

 

グラチャニツァ修道院

首都プリシュティナの郊外にあるグラチャニツァ修道院。こちらも中世セルビア王国を大繁栄させたときの王、ステファン・ウロシュ2世ミルティンが建てたもの。内部のフレスコ画とともに、セルビアビザンティン様式の最高傑作だと思っています。

 

コソヴォ滞在日程と3日間の観光ルート

コソヴォ自体は日本の岐阜県と同じくらいの大きさ・・・ということで、教会めぐりも長距離の移動はありません。

1日目:深夜プリシュティナ国際空港着 
    プリシュティナ
2日目:移動 to ペヤ(ペーチ)
    ペーチ総主教修道院デチャニ修道院観光 
3日目:移動 to プリズレン
    リェヴィシャの生神女教会、プリズレン観光
4日目:移動 to プリシュティナ
    グラチャニツァ修道院観光
5日目:プリシュティナ国際空港発

観光時間は2~4日目の丸3日間でした。移動はホテルなどに依頼したチャータータクシーです。どの都市も、午前に移動して午後に観光というスタイルでした。

 

観光ルート

場所は3か所。1都市1日という回り方でした。

 

ホテル

ペヤはこちら。

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プリズレンは、こちら。

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プリシュティナはここでした。

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(続く) 

雑感:冬のギリシャ(オフシーズンの観光地)の良いところ。それは猫が歓迎してくれること。

12月のクリスマスシーズンに、エーゲ海のパトモス島、ロードス島とメテオラを観光してきました。

 

 

オフシーズンということもあって、エーゲ海の島々はめちゃくちゃ閑散としてました。

ゴーストタウンのようなロードス島旧市街

観光客向けのホテルも閉まってるところが多く、夜もひっそりしんと静まり返り、レストランなんかやってるところを探す方が困難という状況。。。

夏場はレストラン通りと思われる通り。

エーゲ海のリゾートなんかは、普通だったら太陽が明るく輝く夏のにぎやかなシーズンに行きたいですよね。

ただ、オフシーズンに旅行して楽しかったこともありました。それは猫がとても人恋しくなっていることです。

 

猫から寄ってくる

真夏の観光シーズンに、うざいほど旅行客から構われて餌をもらっているであろう猫たち。多分オフシーズンでは人が来なくて退屈してるんだと思う。

人間を見ると勝手に集まってきます。頭を擦りつけてきて絡みついて膝に手をかけ、撫でを要求してくるのです。

そんな・・・!お金払ってないのに、餌も持ってないのに、こんなに猫に構ってもらえるなんて!!

 

アテネの猫

アテネの猫はプラカ地区の坂道にたくさんいて、暇してました。おそらく日常的な餌は道路反対側のレストランからもらっているんだと思います。

1匹を構ってたら2匹目、3匹目と集まってくる・・・

餌をもらえてると思ってきたのかもしれない。一切何もあげてない。猫に飽きられることもなく、15分くらい遊んだ。

 

アテネ郊外の修道院

アテネ郊外の山の中、ケサリアニ修道院に行ったときに、一匹の猫がものすごい歓迎してくれて、教会案内をしてくれました。

チケット購入が終わるまで待っている猫

山の中の修道院に行くと、たまにこういう「観光ガイド猫」が住み着いていることがあります。我こそがここの主でござい、という感じで先導して教会の入り口どころか中まで案内してくれるのです。

先導する猫。教会の写真を撮ってる間、待っててくれてる。

この猫は中まで案内してくれるタイプの猫でした。

中まで案内する猫。案内された先にあるポスト・ビザンティンのフレスコ画
撫でられるときも凛々しい顔付きをしている

この猫は一通りの案内を終えたあと、陽だまりで自分の毛づくろいタイムに入りました。その後は人間のことを一切無視しててそれがすごい猫っぽくてかわいかった。

 

パトモス島の猫

パトモス島の観光スポット、聖ヨハネ修道院の建つ崖の上の街、ホラ(Chora)にも猫がたくさんいました。

冬のホラの街は人がほとんどいなくて閑散としており、静かです。

そんな中で塀の上でくつろいでいた猫。観光客(我々オンリー)を見て、こっちに寄ってきました。

わらわら集まってくる

腕に絡みついて撫でを要求してくる。

カメラ目線もくれる。

このやんちゃな黒猫は私の右手を猫じゃらしにして遊びに遊びました。

絡みついているうちに明らかに興奮してきて、甘嚙み1回と本噛み1回をくらって流血しました。

でもかわいかったし楽しかったから許せちゃう。(もちろんすぐ除菌ティッシュで拭いて水洗いしました。)

 

ロードス島の猫

ロードス島滞在時は雨降りのお天気で、猫もちょっと濡れた感じだったのでそこまで遊んでないです。

とはいえやっぱり猫から寄ってくる

そしてやっぱり人の後をついて来ます。縄張りから外れると引き返し、別の縄張りの猫が付いて来る。

ついて来ようとする猫

モスクのあたりではこの猫に構われました。ひととおり撫でたり頭をこすられたり、歓迎が続く。

モスクが縄張りの猫

でもモスクを離れようとするとやっぱり縄張り外なのかついて来ることはなく、残念そうに見送られる。

さよなら、モスクが縄張りの猫

 

メテオラの修道院

奇岩がにょきにょきそびえるメテオラにも猫はたくさんいました。各修道院に必ず1猫はいます。岩と岩の間の斜面なんかにもたくさん寝そべってたり歩いてたりしました。

猫だらけ

一番歓迎されたのはアギオス・ステファノス修道院のオープン待ちのひとときでした。しゃがんだら膝に乗ってこようとする。

猫まみれ

露店の店主が猫たちに餌をあげてました。

すごく高いところにいる、孤高の猫たち。

背景が絶景

なんか悟ったような修道院猫はおとなしくてたくさん撫でさせてくれました。

背景が絶景

草むらで寝てる猫。

寝ている。

それから、カランバカで泊ってたホテルにも、ホテルには入れさせてもらえないけどホテル猫がいました。

ふわふわで神々しい

たまーにホテルロビーに入ろうと試みるのですが、そのたびにフロントスタッフに優しく追い出されてました。

以上、冬のギリシャ猫写真集でした。オフシーズンの観光地に行くときには猫じゃらしを持っていったらはかどるかも?!しれないです。