超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【トロードス地方旅行記】2:教会めぐり続き。緑深いトロードス山と初代キプロス大統領の記念碑

キプロスのトロードス山中にある、世界遺産のビザンティン教会をタクシーチャーターで回る旅行記、後半です。滞在地はラルナカ。

 

目次

 

トロードス地方の教会群・後半

この日も朝から、ニコシア経由でトロードス地方の教会群を回ります。2日目のルートはこちら。

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1日目の様子はこちら。

tabikichi.hatenadiary.com

 

The church of Agios Ioannis Lambadistis

2日目の最初の教会はここです。アギオス・イオアニス・ランパディスティス教会。

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この教会は、時代の異なる3つの教会に一つの屋根が架かっているという、かなり大きめの教会です。

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写真が禁止なので紹介できないのですが、ここのフレスコ画はすごく良かったです!

13世紀のものが一番古いですが、奥の方にある16世紀のラテン・チャペルに描かれた、イタロ・ビザンティンという、ルネサンスに影響を受けたフレスコ画がかなり良かった。

f:id:tabikichi:20190604081956j:plainhttps://www.visitsolea.com/the-monastery-of-agios-ioannis-st-john-lambadistis-frescoes/?lang=en

地域の観光サイトに、内部のフレスコがちょっとだけ紹介されています。

もちろん古い時代の壁画もびっしり描かれているのが残っていて、素晴らしかった。大きい教会だけあって、見るところもたっぷりあってかなり満足できました。

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現役の修道院機能もあるようで、修道院ショップもありました。英語を話す修道士さんが内部を説明してくれます。

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お花もたくさん咲いていてきれいだった。

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カロパナギオティス、という山の中の村にあります。

 

The Church of Panagia tou Moutoulla

次は少し登ったところにある、ムトゥラという村にあるパナギア・ムトゥラ教会。

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運転手も初めてだったみたいで、村の人に道を聞きまくって、やっと到達しました。

扉が閉まってましたが、鍵は開いていて入ることができました。ここは写真が撮れました。

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内部の壁画は損傷が激しいのがちょっと残念。

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古いものは13世紀のものらしいです。

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外壁のフレスコ画を守るように、片側だけ通路みたいになってました。

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The Church of the Archangel Michael

次です。ムトゥラ教会と似た形の、アルカンジェル・ミカエル教会。

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ここも写真撮影ができました。

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15世紀の建築。フレスコ画も、ビザンティン時代の壁画には珍しく、画家の名前がわかっているものだそうです。色鮮やかで状態も良いです。

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扉の横にある、大天使ミカエルの絵が巨大ですごい存在感。

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外壁もなかなか見ごたえがありました。西洋絵画に影響を受けたスタイルだそうです。兵士の鎧などのデザインが影響を受けた部分らしい。

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小さいけれども、ここも十分見ごたえのある教会でした。

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Kikkos Monastery とマカリオス3世の記念堂

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次に、観光客が集まるキッコス修道院へ来ました。ここは世界遺産じゃないのですが、トロードス地方の教会ツアーとかに必ず入っている行き先。現役修道院です。キプロス島民にとっても重要な教会らしいので行ってもらいました。

何度か火事になっていて、建物や装飾は全部新しいです。というわけで、あまり見どころはないです。

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この修道院には、福音書記家の聖ルカが描いたという聖母子のイコン(現存するのは世界に3つだけらしい)のひとつが保存されている、とのことです。

上のモザイク壁画は多分、聖ルカがイコンを描いて、描き上げたっぽい場面。

本物だとしたら、聖書の時代に描かれた、ほぼ2000年前のイコンということになりますが、肝心のイコンはどれだったのか・・・結局わからなかったです。聖堂内にたくさんイコンが飾られていたので、それのひとつだったかも。聖堂内は写真撮影禁止でした。

イコン博物館にも、聖ルカのイコンを模写したイコン、というのがたくさんありました。

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壁には、イコンにまつわるいろんなストーリーが描かれてます。

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その後、車で少し上って、マカリオス3世の記念碑にも行きました。

マカリオス3世は、キッコス修道院で学んだあと、キプロス大主教となった人物。なおかつ、独立したキプロス共和国の初の大統領となった人物です。大統領がキプロス正教の大主教

義務教育で「(我が国は)政教分離!!」と教えられている日本人には違和感ありまくり。でもキリスト教社会はこういうのありなのか。

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巨大な像。

ここからしばらく歩きます。かなり高いところにいる。

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記念聖堂までの舗装された道。

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新しい聖堂内は金ぴかできれいでした。

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モザイクもなんか面白かった。

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左は古代、真ん中の鎧は中世風、右はどう見てもハリウッド俳優の映画衣装にしか見えない。たぶん最近の何か偉い人なんだと思います。

聖堂から少し下ると、マカリオス3世の墓がありました。

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良い景色。

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前日から運転してもらっているタクシー運転手さんはすごく感じの良い人で、運転の合間にキプロスの歴史を説明してくれました。その中でも、このマカリオス3世についてはかなり熱っぽく語ってました。キプロス島民にとっては念願の、独立を勝ち取った英雄として語られる存在のようです。

 

The church of Timios Stavros

トロードス山を大分下ってから、最後の教会、ティミオス・スタヴロス教会に来ました。

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ですが、この日(土曜日)は13時で閉まるとの表示。もう閉まってました・・・残念。しょうがないので周りをぐるぐる見る。

今まで見てきた三角屋根じゃない。この辺はかなり下ってきたし、そんなに雪が降らないのかもしれない。

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フレスコ画は12世紀から16世紀のものだったらしい。

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例の観光サイトに、内部の絵が少し紹介されてました。

f:id:tabikichi:20190604214731j:plainhttps://www.visitsolea.com/timios-stavros-holy-cross-church/?lang=en

見たかったなあ。

これで教会めぐりは終了。リマソールに抜けて、ラルナカのアパートメントまで送ってもらいました。

 

ラルナカ中心部のレストランとカフェ

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夕食はラルナカ市街地にあるギリシャ料理レストラン。

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なかなかおいしかったです。

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To Arxontikonというお店。

それから、翌日の飛行機の時間までカフェで過ごしました。

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前回も行ったところ。店員さんが顔を覚えていてくれました。このお店はコーヒーとかラテが美味しかったです。

 

2日間で世界遺産の10分の7(+キッコス修道院)を鑑賞

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前回(1月)、路面凍結と吹雪で、タクシーがトロードス山中まで行ってくれなかったのですが、こうやって2日かけてみて、確かに!と思いました。傾斜が急なのに、くねくねした山道がずっと続くので、ここを路面凍結の中走るのはかなり怖い。

あと、一番最初に計画したときは、1日で10件全部回れると考えていたけど、教会は山の中の行きにくい場所にぽつぽつ点在しているので、結局丸々2日間、朝8時から17時くらいまでかかりました。

トロードス山中にはニコシアかリマソール、あとパフォスからしか入れないようなので、ラルナカ拠点というのはあんまり便利じゃないかもしれません。(今回は空港がラルナカだったので拠点にしただけ。)

全部の教会に入れたわけではなかったけど、10の世界遺産のうち7つを見れたので、かなり満足です。

あと、暖かい季節のキプロスはリゾート感も素晴らしくて、楽しかった!教会が見たい、でもリゾートで休暇を楽しみたいという人にはおすすめの行き先です。

 

≪トロードス地方旅行計画≫

  1. ビザンティン教会の壁画が見たくて、リゾート気分も味わいたくて。2度目のキプロス 
  2. キプロス山中の世界遺産教会群の詳細と、車で行くトロードス観光ルート 

 

≪トロードス地方旅行記

  1. キプロスのビーチリゾート・ラルナカを拠点に行く、山の中の教会探訪 
  2. 教会めぐり続き。緑深いトロードス山と初代キプロス大統領の記念碑 ⇐今ココ

【トロードス地方旅行記】1:キプロスのビーチリゾート・ラルナカを拠点に行く、山の中の教会探訪

キプロスのトロードス山中にある、世界遺産のビザンティン教会をタクシーチャーターで回ります。滞在地はラルナカ。

 

目次

 

気温30度のラルナカ

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ラルナカです!まだ肌寒い日も多かったヨーロッパから、一気にリゾートへ!

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開放感~

アパートメントは街の中のマンションの一室でした。

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部屋が素敵でした。

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広いテラス。

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釣りかごチェア。わーい!初めての釣りかごチェア独り占め~。ところでこれ、揺れるのが楽しくて、つい足でゆらゆらやっちゃうんですけど、スマホとか本とか読みながら揺らしすぎると、酔います。

www.booking.com

夕食は、カフェで。

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フラッペと、ハルミチーズと、野菜のラップサンド。

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美味しかった。

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店内もかわいいカフェでした。商店街でキプロスのワインを買ったり、ドライフルーツを買ったりして、アパートに帰りました。


ニコシア経由でトロードス山中へ

この日、朝8時からタクシーにてトロードス地方の教会めぐり。タクシーのルートはこちらにアップしました。

tabikichi.hatenadiary.com

The church of Stavros tou Agiasmati

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最初の教会は、スタヴロス・アギアスマティ。Stavrosというのはギリシャ語で十字架の意味です。

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木造の三角屋根が納屋のようです。ここ、最初開いてませんでした。

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運転手さんに電話をかけてもらい、しばし待つ。

他の教会は、それなりに村とか街のあるところに建つものが多かったけど、最初に訪れたここだけ、本当に人里離れたところにありました。

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しばらくして、修道士さんが車で到着。鍵を開けて、簡単に説明してくれました。

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残念ながら内部の写真撮影は禁止なので、素晴らしかったフレスコ画の写真はないのですが・・・Stavrosという名のとおり、聖十字架の木片が保存されていました。これです。

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アマゾンにあったこの教会のガイドブックの表紙です。この地域の観光サイトにも、内部写真が紹介されてました。

f:id:tabikichi:20190531064350j:plainStavrou tou Agiasmati Church | Visit Solea

建築は15世紀末のもの。実は外壁にもフレスコ画があって、それを守るために、ぐるっと壁で囲まれている構造でした。

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最初からなかなか見ごたえがあって、テンション上がりました。

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The church of the Metamorphosis tou Sotiros

山道をくねくねと街の方に戻って、次の教会に着きました。メタモルフォシス・ソティロス教会。

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・・・が、閉まってます。電話番号も見つからなかったので、諦めます。

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アプス部分の球体がそのまま屋根で覆われてる。そのままにしておくとそんなにまずいくらい雪が積もるのでしょうか??

f:id:tabikichi:20190531052210j:plainhttps://www.visitsolea.com/the-church-of-metamorfoseos-tou-sotiros-transfiguration-of-the-savior/?lang=en

この地域の観光サイトに、教会内部の写真がありました。フレスコ画はポスト・ビザンティン時代のものです。

 

The church of Panagia tou Araka

パナギア・トゥ・アラカ教会。トロードス地方の教会の中でも、ビザンティン時代のフレスコ画が特に良好な状態で残っている3つのうちのひとつです。

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真横から見ると、家っぽさが際立ちます。

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ここは開いてました。後ろには修道院の住居があります。

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斜めから見たところ。ドーム部分をすっぽり覆う三角屋根。

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ここも内部の写真撮影は禁止ですが、ものすごく色鮮やかなフレスコ画が残っていて、素晴らしかったです。

ここまで保存状態が良いと、カラフルすぎて古いものに見えない・・・。

ラグデラ村の公式サイトに写真がありました。f:id:tabikichi:20190531053029j:plain

f:id:tabikichi:20190531053947j:plainΛαγουδερά / Lagoudera - Monastery of Panagia Araka

古いものは12世紀のフレスコ画で、ビザンティンの壁画には珍しく、画家の名前がわかっているものらしい。

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ここも外壁のフレスコ画を守るため、ぐるっと囲まれています。

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こんな感じ。

この教会の敷地の入口に、老齢の巨大な木がありました。カッコいい。

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The church of Agios Nikolaos tis Stegis

ここも、保存状態の良いビザンティン壁画が残る教会のうちのひとつ。アギオス・ニコラオス・ティス・ステギス教会。Stegis(ステギス)とは「屋根」のことで、屋根の聖ニコラオス教会、という意味だそう。

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外観が面白い!そして、やっぱり中は撮影禁止・・・ここのフレスコ画は本当に良かったです。何度も修復されたりしたみたいで、フレスコ画は11世紀、12世紀、13世紀、14世紀、16世紀の少なくとも5つの時代のものが認められている、とのこと。

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この教会も、地域の観光サイトに内部写真があります。

f:id:tabikichi:20190531061556j:plainhttps://www.visitsolea.com/the-agios-nikolaos-tis-stegis-st-nicholas-of-the-shelter-murals/?lang=en

セバステと40人の殉教、というテーマの絵。これが一番迫力ありました。12世紀のものです。

それから、上記ウェブサイトにはこんな写真もありました。

f:id:tabikichi:20190531055842j:plainChurch of Agios Nikolaos tis Stegis (St. Nicholas of the Shelter) | Visit Solea

ドームが丸ごとすっぽり収まるように、屋根をかけようとしている工事の図。トロードス地方の教会にある三角の屋根は、全部こういう感じで工事されたのかな。

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すごく面白い教会でした。

この教会があるのはKakopetria(カコペトリア)という村で、山間に川が流れる、良い雰囲気の宿場町。

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自転車の旅人とかバックパッカーなど、観光客もけっこういました。この教会あたりから、ちらほら他の観光客も見かけるようになってきます。

 

The church of Panagia Podithou

パナギア・ポディトゥ教会。運転手から、ここは閉まってると思うよ、とのコメント付きで行ってみた教会。

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のどかな風景です・・・。

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入口に電話番号もあったので、運転手に頼んで電話してもらうこともできたのですが、スルーしちゃいました。

なぜなら、ここの次に「最も良好なビザンティン壁画が残る3つの教会」の最後の1つに行く予定で、それを早く見たかったから。あと、前調べによると、この教会の壁画はポストビザンティン時代のものだったということもあります。

しかし。あとで調べると、Italo-Byzantine、イタロ・ビザンティン、またはイタリア・ビザンティンとか言われる、ルネサンスの影響を受けた壁画だったようで、やっぱり電話してもらえばよかったと思いました。

f:id:tabikichi:20190531062856j:plainMurals of the Church of Panagia Podithou | Visit Solea

というのも、翌日に見た教会のイタロ・ビザンティン様式の壁画がすごく良かったからです。

トロードス地方の教会ツアーでも、ここは一般的な行き先のようです。うーん、見ておけばよかった。

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The Panagia Asinou church

1日目最後の教会がここ。パナギア・アシヌウ教会です。

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団体観光客の大型バスが横付けされていて、私たちと入れ替わりに出ていきました。この教会も、ビザンティン時代のフレスコ画がかなり良い状態で残っているところです。

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小さな教会ですが、バランスが良くてなかなか良い形。

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例によって撮影は禁止。内部ではポストカードなどを売る小さい台が置いてありました。観光客が多いのか、教会管理人みたいな人も常駐してました。

f:id:tabikichi:20190531071320j:plainhttps://www.visitsolea.com/the-church-of-panagia-asinou-frescoes/?lang=en

ここの教会もすごく良かったです。この教会も、時代の異なるいくつかのフレスコ画がありますが、古いものは12世紀、新しいものは17世紀のものでした。写真がないのですが、最後の審判の絵で、いくつか独特の表情のものがあって面白かった。

閉じられていますが、ここが本来の正面ファサード

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この正面の横に飛び出したように見える部分が、良い形です。背の高い屋根は後の時代につけられたものっぽい。

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木の枝の二股を利用した鐘突き。

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1日目に、見たいと思っていた3つの教会、パナギア・トゥ・アラカ、アギオス・ニコラオス・ティス・ステギス、パナギア・トゥ・アシヌウを見ることが出来て一安心です。

大満足の教会めぐりは明日も続きます。

 

シーフード目当てに遠くのビーチまで

ラルナカでは、空港の近くの方のビーチにシーフードレストランがたくさんあるらしい、と、前回のキプロス旅行のときに調べていたので、タクシーでそこまで行ってみました。

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ビーチに平行して、こんなシャレオツなビーチレストランがいっぱい出てました。

海でバカンスしてない人もここに入っていいのだろうか・・・と、一瞬足がひるむくらい、リア充感漂ってる場所でした。

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でも入りました。雰囲気にのまれて、ドリンクはシャレオツーなカクテルに。

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料理もおしゃれでした。新鮮でなかなか美味しかったです。

帰りは歩いてラルナカ中心部まで帰りました。

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日没間際の海。

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こんな風な海沿いの道路が、ラルナカ市内中心部まで続いています。

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(続く)

 

≪トロードス地方旅行計画≫

  1. ビザンティン教会の壁画が見たくて、リゾート気分も味わいたくて。2度目のキプロス 
  2. キプロス山中の世界遺産教会群の詳細と、車で行くトロードス観光ルート 

 

≪トロードス地方旅行記

  1. キプロスのビーチリゾート・ラルナカを拠点に行く、山の中の教会探訪 ⇐今ココ
  2. 教会めぐり続き。緑深いトロードス山と初代キプロス大統領の記念碑

 

【トロードス地方】キプロス山中の世界遺産教会群の詳細と、車で行くトロードス観光ルート(丸2日と8時間)

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2019年5月。キプロス島のトロードス山中に点在する、ビザンティン教会を見に行くことにしました。

 

目次

 

 

トロードス地方の壁画教会群

トロードス地方の壁画教会群、具体的にはこちらのウェブが詳しいです。
https://mytroodos.com/category/world-heritage/unesco-heritage/

いくつか現地ツアーなどを調べましたが、10か所の世界遺産教会すべてを回ってくれるツアーはなかったので、タクシーで2日かけて回ってもらいました。

上記は、以前のキプロス旅行の時に張り切って作った世界遺産教会マップ。 

タクシー会社はこちらを利用。

ラルナカで予約したアパートメントが、空港からタクシーを手配してくれたのですが、それがここの会社でした。

旅行会社だというので、そのままタクシーの中で、2日間のトロードス教会めぐりをお願いしたもの。1日目、2日目とも朝8時から17時頃までで、1日250ユーロのところを、少し割引があって、2日で480ユーロで行ってもらいました。

ツアーを手配しているだけあって、閉まっている教会に電話をかけて鍵を開けてもらったり、フレキシブルに対応してもらってありがたかったです。

 

1日目教会めぐりルート 

1日目の教会めぐり。ラルナカからニコシアまで行き、そこからトロードス山中に入ります。

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1:The church of Stavros tou Agiasmati

場所:Platanistasa(プラタニスターサ)村から3キロ。
壁画は15世紀後半のもの。
Church of Timios Stavros (Holy Cross) tou Agiasmati, Platanistasa | Troodos

2:The church of the Transfiguration of the Sviour(Metamorphosis tou Sotiros)

場所:Palaichori(パレホリ)村
建物と壁画は16世紀のポスト・ビザンティンスタイル。
Church of the Transfiguration of the Saviour, Palaichori | Troodos

3:The church of Panagia tou Araka ★

場所:Lagoudera(ラグデラ)村
建物は12世紀、コムネノス朝時代のビザンティン壁画が良好に残っている。世界遺産の中でも、良好なビザンティン時代の壁画が残る3つの教会の1つ。
Church of Panagia (Our Lady) tou Arakos, Lagoudera | Troodos

4:The church of Agios Nikolaos tis Stegis ★

場所:Kakopetria(カコペトリア)村
壁画は11世紀から17世紀まで。良好なビザンティン時代の壁画が残る3つの教会の1つ。
Church of Agios Nikolaos tis Stegis (St. Nicholas of the Roof), Kakopetria | Troodos

5:The church of Panagia Podithou

場所:Galata(ガラタ)村
建物は16世紀。壁画はイタロ・ビザンティンスタイル。(イタリア風ビザンティン)
Church of Panagia (Our Lady) tis Podithou, Galata | Troodos

6:The Panagia Asinou church ★

場所:Nikitari(ニキタリ)村
壁画は12世紀から17世紀まで。良好なビザンティン時代の壁画が残る3つの教会の1つ。
Church of Panagia (Our Lady) tis Asinou, Nikitari | Troodos

 

2日目教会めぐりルート

2日目は、残りの世界遺産教会のほか、キッコス修道院にも行ってもらいました。世界遺産じゃないけど、キプロス島民にとってはすごく重要な修道院らしい。(現地ツアーのほとんどに、この修道院は組み込まれてます。)

1日目と同じく、ニコシアからトロードス山中に入り、リマソールに出て、ラルナカへ帰ります。これらのルートは全部、タクシー会社が考えてくれたもの。

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7:The church of Agios Ioannis Lambadistis

場所:Kalopanagiotis(カロパナギオティス)村
時代の違う3つの教会に一つの屋根が架かる。壁画は12世紀から19世紀まで。
Monastery of Agios Ioannis (St John) Lampadistis, Kalopanagiotis | Troodos

8:The Church of Panagia tou Moutoulla

場所:Moutoullas(ムトゥラ)村
建物は13世紀。
Church of Panagia (Our Lady) tou Moutoulla | Troodos

9:The Church of the Archangel Michael

場所:Pedoulas(ペドゥラス)村
建物は15世紀。壁画はポスト・ビザンティンスタイル。
Church of Archangelos Michail, Pedoulas | Troodos

10:Kikkos Monastery and Museum

場所:Pedoulas(ペドゥラス)村
世界遺産ではないけれど、キプロスの重要な修道院
Religious & Cultural Monuments | Troodos

11:The church of Timios Stavros

場所:Pelendri(ペレンドリ)村
建物は12世紀。壁画は12世紀~14世紀のものが残る。
Church of Timios Stavros (Holy Cross), Pelendri | Troodos

 

ビザンティン時代の壁画で有名な教会は3つ

10件の世界遺産のうち、ビザンティン時代の壁画が特に良好に残っているものとして、現地ガイドやパンフレットに紹介されていたものが3件あります。これらに★を付けました。

3番目、ラグデラ村の Church of Panagia tou Araka (パナギア・トウ・アラカ)、4番目、カコペトリア村の Church of Agios Nikolaos tis Stegis  (アギオス・ニコラオス・ティス・ステギス)、6番目のニキタリ村、 Panagia Asinou church (パナギア・アシヌウ)です。

 

常にオープンというわけでもない

以前調べていたときからだいたい予測してましたが、これらの教会のすべてが、常にオープンしているというわけではありません。いくつかは、開いている時間が張り出されていたり、いくつかは閉まっていて連絡先の電話番号があったりしました。

前述のとおり、タクシーの運転手に電話をかけて開けてもらったところもありますが、そもそもオープン時間外で入れないところもありました。結果的には10件の世界遺産教会のうち、7つの教会の内部を見ることに成功しました。

 

 

(続く)

 

≪トロードス地方旅行計画≫

  1. ビザンティン教会の壁画が見たくて、リゾート気分も味わいたくて。2度目のキプロス 
  2. キプロス山中の世界遺産教会群の詳細と、車で行くトロードス観光ルート ⇐今ココ

 

≪トロードス地方旅行記

  1. キプロスのビーチリゾート・ラルナカを拠点に行く、山の中の教会探訪
  2. 教会めぐり続き。緑深いトロードス山と初代キプロス大統領の記念碑