キプロスのトロードス山中にある、世界遺産のビザンティン教会をタクシーチャーターで回ります。滞在地はラルナカ。
目次
気温30度のラルナカ
ラルナカです!まだ肌寒い日も多かったヨーロッパから、一気にリゾートへ!
開放感~
アパートメントは街の中のマンションの一室でした。
部屋が素敵でした。
広いテラス。
釣りかごチェア。わーい!初めての釣りかごチェア独り占め~。ところでこれ、揺れるのが楽しくて、つい足でゆらゆらやっちゃうんですけど、スマホとか本とか読みながら揺らしすぎると、酔います。
夕食は、カフェで。
美味しかった。
店内もかわいいカフェでした。商店街でキプロスのワインを買ったり、ドライフルーツを買ったりして、アパートに帰りました。
ニコシア経由でトロードス山中へ
この日、朝8時からタクシーにてトロードス地方の教会めぐり。タクシーのルートはこちらにアップしました。
The church of Stavros tou Agiasmati
最初の教会は、スタヴロス・アギアスマティ。Stavrosというのはギリシャ語で十字架の意味です。
木造の三角屋根が納屋のようです。ここ、最初開いてませんでした。
運転手さんに電話をかけてもらい、しばし待つ。
他の教会は、それなりに村とか街のあるところに建つものが多かったけど、最初に訪れたここだけ、本当に人里離れたところにありました。
しばらくして、修道士さんが車で到着。鍵を開けて、簡単に説明してくれました。
残念ながら内部の写真撮影は禁止なので、素晴らしかったフレスコ画の写真はないのですが・・・Stavrosという名のとおり、聖十字架の木片が保存されていました。これです。
アマゾンにあったこの教会のガイドブックの表紙です。この地域の観光サイトにも、内部写真が紹介されてました。
Stavrou tou Agiasmati Church | Visit Solea
建築は15世紀末のもの。実は外壁にもフレスコ画があって、それを守るために、ぐるっと壁で囲まれている構造でした。
最初からなかなか見ごたえがあって、テンション上がりました。
The church of the Metamorphosis tou Sotiros
山道をくねくねと街の方に戻って、次の教会に着きました。メタモルフォシス・ソティロス教会。
・・・が、閉まってます。電話番号も見つからなかったので、諦めます。
アプス部分の球体がそのまま屋根で覆われてる。そのままにしておくとそんなにまずいくらい雪が積もるのでしょうか??
この地域の観光サイトに、教会内部の写真がありました。フレスコ画はポスト・ビザンティン時代のものです。
The church of Panagia tou Araka
パナギア・トゥ・アラカ教会。トロードス地方の教会の中でも、ビザンティン時代のフレスコ画が特に良好な状態で残っている3つのうちのひとつです。
真横から見ると、家っぽさが際立ちます。
ここは開いてました。後ろには修道院の住居があります。
斜めから見たところ。ドーム部分をすっぽり覆う三角屋根。
ここも内部の写真撮影は禁止ですが、ものすごく色鮮やかなフレスコ画が残っていて、素晴らしかったです。
ここまで保存状態が良いと、カラフルすぎて古いものに見えない・・・。
ラグデラ村の公式サイトに写真がありました。
Λαγουδερά / Lagoudera - Monastery of Panagia Araka
古いものは12世紀のフレスコ画で、ビザンティンの壁画には珍しく、画家の名前がわかっているものらしい。
ここも外壁のフレスコ画を守るため、ぐるっと囲まれています。
こんな感じ。
この教会の敷地の入口に、老齢の巨大な木がありました。カッコいい。
The church of Agios Nikolaos tis Stegis
ここも、保存状態の良いビザンティン壁画が残る教会のうちのひとつ。アギオス・ニコラオス・ティス・ステギス教会。Stegis(ステギス)とは「屋根」のことで、屋根の聖ニコラオス教会、という意味だそう。
外観が面白い!そして、やっぱり中は撮影禁止・・・ここのフレスコ画は本当に良かったです。何度も修復されたりしたみたいで、フレスコ画は11世紀、12世紀、13世紀、14世紀、16世紀の少なくとも5つの時代のものが認められている、とのこと。
この教会も、地域の観光サイトに内部写真があります。
https://www.visitsolea.com/the-agios-nikolaos-tis-stegis-st-nicholas-of-the-shelter-murals/?lang=en
セバステと40人の殉教、というテーマの絵。これが一番迫力ありました。12世紀のものです。
それから、上記ウェブサイトにはこんな写真もありました。
Church of Agios Nikolaos tis Stegis (St. Nicholas of the Shelter) | Visit Solea
ドームが丸ごとすっぽり収まるように、屋根をかけようとしている工事の図。トロードス地方の教会にある三角の屋根は、全部こういう感じで工事されたのかな。
すごく面白い教会でした。
この教会があるのはKakopetria(カコペトリア)という村で、山間に川が流れる、良い雰囲気の宿場町。
自転車の旅人とかバックパッカーなど、観光客もけっこういました。この教会あたりから、ちらほら他の観光客も見かけるようになってきます。
The church of Panagia Podithou
パナギア・ポディトゥ教会。運転手から、ここは閉まってると思うよ、とのコメント付きで行ってみた教会。
のどかな風景です・・・。
入口に電話番号もあったので、運転手に頼んで電話してもらうこともできたのですが、スルーしちゃいました。
なぜなら、ここの次に「最も良好なビザンティン壁画が残る3つの教会」の最後の1つに行く予定で、それを早く見たかったから。あと、前調べによると、この教会の壁画はポストビザンティン時代のものだったということもあります。
しかし。あとで調べると、Italo-Byzantine、イタロ・ビザンティン、またはイタリア・ビザンティンとか言われる、ルネサンスの影響を受けた壁画だったようで、やっぱり電話してもらえばよかったと思いました。
Murals of the Church of Panagia Podithou | Visit Solea
というのも、翌日に見た教会のイタロ・ビザンティン様式の壁画がすごく良かったからです。
トロードス地方の教会ツアーでも、ここは一般的な行き先のようです。うーん、見ておけばよかった。
The Panagia Asinou church
1日目最後の教会がここ。パナギア・アシヌウ教会です。
団体観光客の大型バスが横付けされていて、私たちと入れ替わりに出ていきました。この教会も、ビザンティン時代のフレスコ画がかなり良い状態で残っているところです。
小さな教会ですが、バランスが良くてなかなか良い形。
例によって撮影は禁止。内部ではポストカードなどを売る小さい台が置いてありました。観光客が多いのか、教会管理人みたいな人も常駐してました。
https://www.visitsolea.com/the-church-of-panagia-asinou-frescoes/?lang=en
ここの教会もすごく良かったです。この教会も、時代の異なるいくつかのフレスコ画がありますが、古いものは12世紀、新しいものは17世紀のものでした。写真がないのですが、最後の審判の絵で、いくつか独特の表情のものがあって面白かった。
閉じられていますが、ここが本来の正面ファサード。
この正面の横に飛び出したように見える部分が、良い形です。背の高い屋根は後の時代につけられたものっぽい。
木の枝の二股を利用した鐘突き。
1日目に、見たいと思っていた3つの教会、パナギア・トゥ・アラカ、アギオス・ニコラオス・ティス・ステギス、パナギア・トゥ・アシヌウを見ることが出来て一安心です。
大満足の教会めぐりは明日も続きます。
シーフード目当てに遠くのビーチまで
ラルナカでは、空港の近くの方のビーチにシーフードレストランがたくさんあるらしい、と、前回のキプロス旅行のときに調べていたので、タクシーでそこまで行ってみました。
ビーチに平行して、こんなシャレオツなビーチレストランがいっぱい出てました。
海でバカンスしてない人もここに入っていいのだろうか・・・と、一瞬足がひるむくらい、リア充感漂ってる場所でした。
でも入りました。雰囲気にのまれて、ドリンクはシャレオツーなカクテルに。
料理もおしゃれでした。新鮮でなかなか美味しかったです。
帰りは歩いてラルナカ中心部まで帰りました。
日没間際の海。
こんな風な海沿いの道路が、ラルナカ市内中心部まで続いています。
(続く)
≪トロードス地方旅行計画≫
≪トロードス地方旅行記≫