2019年5月。キプロス島のトロードス山中に点在する、ビザンティン教会を見に行くことにしました。
目次
もう一度キプロス
古い教会建築、特にビザンツ時代の教会建築やフレスコ画やモザイクが好きです。定期的にビザンティン教会熱が盛り上がっては、それが見られる街を探して、旅行に行ってます。
今度のビザンティン教会旅行は、キプロス。以前冬に行きましたが、大雪と路面凍結で、山の中の教会群観光を断念したのです。
ということで、良い季節の5月に3泊4日でリベンジ訪問。
キプロスってこんな島
先史時代から文明がある、歴史とリゾートのキプロス島。キプロスのそれぞれの都市や見どころについては、以下の記事にまとめました。
このキプロス島の中央にあるトロードスの山中に、ビザンツ帝国時代に建てられた、壁画の美しい教会が散らばっています。このうちの10件が世界遺産に登録されています。
以前の旅行で主要な街は観光したので、トロードス地方の教会群だけ、2日かけて見に行こうと思います。
5月のキプロス沿岸部の気温は既に30度。リゾートシーズンが始まっています。
トロードス地方の壁画教会群(世界遺産)
こんな感じの素朴な教会が、山の中に散らばっています。素朴、というかただの家?という感じですが、中の壁画が素晴らしくて、世界遺産に登録されています。
そもそもビザンティン教会建築、スタンダードな形はこんなもの。
あと、これとかも。
どちらもギリシャの、おそらく11~12世紀のものです。石を積み上げてできる壁の模様や、屋根やドームを覆う、赤茶けた瓦がつくる雰囲気が好きです。
ただし、キプロス島にあるビザンティン教会は、ちょっと雰囲気が異なります。
石を積み上げたところは同じだけど・・・
屋根やドームで瓦が使われてる部分が少なくて、壁面はスパっと切った断面のような、独特の雰囲気なのです。
前回のキプロス旅行のときにも、この島のビザンティン教会って少し違うなあ、と思ってました。
ところが、キプロスでもトロードスの山の中に行くと、さらに独自のスタイルに。木造の屋根付きで、一見教会には見えません。
聖堂の壁の部分は他のキプロス諸都市で見られるのと同じ、石を積み上げた建物。ですが教会らしいドームは見えません。この急傾斜の切妻屋根は、冬の雪下ろし対策だそう。そう、トロードス山中の冬は豪雪地帯になるのです。
この写真の教会は、さらに外側の壁画を保護するため、木造の外壁で覆われています。うーん、興味深い。
前回のキプロス旅行で手に入れたトロードス教会マップを持って、全部で10件の教会を回ってみたいと思います。
観光日程と宿泊地
ラルナカ空港の航空券を予約しました。
1日目(木)14:30ラルナカ空港着
4日目(日)16:00ラルナカ空港発
観光できる自由時間は金土と1日目の3時間ほど、4日目の午前中で、丸2日と8時間くらい。
宿泊地はラルナカです。
テラスが広くて、とても居心地良いアパートメントでした!
ここを拠点に、丸2日間をトロードスの教会めぐりに充てる予定です。方法はタクシーチャーター。
余った時間はビーチリゾート、ラルナカでのんびり過ごします。
(続く)
≪トロードス地方旅行計画≫
≪トロードス地方旅行記≫