超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【シエナ旅行記】2:シエナ派絵画をたっぷり堪能

1泊2日のシエナ旅行記後半です。シエナ派の画家たちの絵画をこれでもか、と堪能。

(前回の記事)

tabikichi.hatenadiary.com

 

目次

 

 

国立絵画館

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シエナ国立絵画館へ来ました。ここではシエナ派の作品がたくさん見られるらしい。

古そうな洗礼の絵。 

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シエナ派の画家シモーネ・マルティーニの祭壇画。福者アゴティーノの奇跡を描いたものだそう。

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塗り絵みたいに色がはっきりしてて楽しい絵です。ベランダから落ちた子供を助ける。

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病気?ケガ?した人を助ける。

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本人の顔。髭がリアルです。

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パオロ・ディ・ジョヴァンニというシエナ派の画家のもの。キリストの下半身がなまめかしい。

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これも同じ画家のものです。素敵。

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素敵だったので、顔アップ。

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ここからは、シエナ派の画家たちによる、それぞれの理想的な美しさを体現したような聖母&聖人コレクションです。ほんと、描く人によって全然顔違う。

こちらは作者名失念。f:id:tabikichi:20181117092514j:plain

シエナの名もなき画家によるもの。少女マンガちっくで好き。f:id:tabikichi:20181117092648j:plain

マッテオ・ディ・ジョヴァンニ(Matteo ti Giovanni)。切れ長の目が涼しげです。f:id:tabikichi:20181117092727j:plain

1400年代のシエナの画家。ぱちくり。って感じの瞳がチャーミング。f:id:tabikichi:20181117092835j:plain

Guidoccio Cozzarelli(これもシエナ派の画家)によるアレクサンドリアの聖カタリナ。道具が書き込まれてるのが面白いです。刃物が多いのは何でかしら。

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シエナ派の聖母子像は、一見すると中世ビザンティン風のイコンのようで、全部型通り同じ顔・・・に思えますが、よく見るとそれぞれ作者の個性が出ていて面白かったです。

 

ディナー

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カンポ広場を横切って、その後ろのメルカート広場も通り過ぎた坂道沿いにあるレストラン、Restaurant tar-tufoに行きました。事前に予約しておいたところです。

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トリュフという名前のレストラン。美味しくて、盛り付けもキレイで雰囲気も良かったです。


カンポ広場

翌日も雨です。ホテルの窓からは大聖堂がこのように見えます。なかなか素敵な景色です。

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ホテルを出て、まだ歩いていない通りをわざわざ選んで歩く。

坂の多い街は、旅行で行く分には本当に楽しくてわくわくします。でも、買い物カートを押しているご老人などを見ると、日常生活は辛そうだなと思ってしまう。

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カンポ広場に着きました。

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昨日、サンタ・マリア・スカラ救済院の地下深くで見たフォンテ・ガイア(ガイアの泉)の、こちらはレプリカです。

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扇形で、緩い傾斜のある広場。

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雨水はこの傾斜を流れ落ちて、何とも優雅な排水溝に行きつきます。例の地下水路につながっているのかも。この街の水に関する施設・設備は、どれもモニュメンタルで心をくすぐります。

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カンポ広場の低地部分に堂々と構える、プッブリコ宮とマンジャの塔。優美な排水溝は真ん中にあります。この後、この中の市立美術館を観光します。

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プッブリコ宮(市立美術館)

市立美術館です!ここもシエナ派の画家たちによるフレスコ画あるというので楽しみにしてました。 

まず最初の部屋。豪華です。これは新しいものっぽい。

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次の部屋。

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このへんのフレスコ画は、けっこう好みです。スピネッロという画家のもので、シエナ出身の法王アレクサンデル3世の生涯を描いたものだそうです。

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そして、屋内にある礼拝堂。

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壁面。

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限られた人しか座れないと思われるこちらの座席にも、背面に美しい木象嵌が施されていました。

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この礼拝堂を出たところにある大きな部屋、「評議の間」が有名です。

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1300年代のシエナの軍事司令官の騎馬像。馬の装備と人間の装備がお揃いなところがカッコいいです。

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側面の壁にいる、シエナの街を捧げる人物はシエナの司教かな。

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この人のことね。

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そして反対側にあるのが、シモーネ・マルティーニの「荘厳の聖母」です。

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まず真っ先に目についたのが、真ん中の聖母子ではなく、こちらを向いて真顔のヨハネなのですが。

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聖母子はシエナ派の代表作という感じの、シエナ派っぽい顔です。

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そして、最後の部屋です。ロレンツェッティの「善き政府の効果、悪しき政府の寓意」というフレスコ画です。

ガイドブックによると、シエナを治めた評議会が自らの働きを鼓舞し、戒めるために描かせたのだそう。

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善き政府代表のみなさま。

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暇そうに寝そべっているPAX(平和)。善き政府が上手いことやってるから、自分の出る幕ないわーみたいな。

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善き政府の効果が出ている街の様子です。

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商売が活発に行われるとか、そういうことっぽい。

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こちらが悪しき政府の寓意。見た目がもうその名の通りそれっぽい。

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悪しき政府の街並みがこちら。

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なんか拉致られてるし、人が倒れてます。

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宗教画ばかりの時代にこういう主旨で絵を発注するというのは面白いです。面白いし、当時のシエナの街が繁栄し成熟していたこともうかがえるなあ、と思います。

 

日曜の街歩き

市立美術館を出たあとは、ふらふらと街歩き。

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ランチはバス停に近い、喫茶店みたいな雰囲気のお店で。

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シエナの街を代表するNanniniというお菓子屋さん、のカフェ。日曜でも開いてます。これもバス停の近くにあります。

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シエナのバス停は到着したところと同じ場所。切符は自動券売機で買いました。

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これでシエナ観光はおしまいです。シエナは思っていたよりもずいぶん見どころが多くて、もう少し時間が取れればなあと思える街でした。教会や宮殿や噴水、泉などをもっと見たかったです。

 

シエナ旅行計画≫

  1. 街歩きが楽しそう。世界遺産の歴史地区とゴシックな大聖堂を見にシエナへ
  2. フィレンツェからバスで行くシエナと、シエナの観光ルート 

シエナ旅行記

  1. やっぱり坂が多い街は楽しい。見どころ盛りだくさんの古都 
  2. シエナ派絵画をたっぷり堪能 ⇐今ココ