バイエルン国立歌劇場(Bayerische Staatsoper)は、ミュンヘン市内にある歌劇場です。もともとの歴史は古く、バイエルン選帝侯国、その後バイエルン王国の宮廷歌劇場でした。現在ではドイツを代表する歌劇場のひとつとなっています。
実際にチケットを取って、行って観てきた感想です。
1.場所
バイエルン国立歌劇場は、ミュンヘン観光の中心であるマリーエン広場のほど近く。聖母教会やホーフブロイハウスの近くにあります。トラムだったら19番のNationaltheater駅が最寄り駅です。
2.チケット購入
バイエルン国立歌劇場のホームページをチェック。英語に切り替え可能です。
Home | Bayerische Staatsoper - Bayerische Staatsoper
演目とスケジュールは、左上の「Menu」から「SCHEDULE & TICKETS」→「ALL EVENTS」を選択し、日にちや観たいものを確認します。シーズン中であれば「Ticket」をクリックして購入手続きに進めるようですが、公演日が次のシーズンだったり、遠い未来の場合は「Ticket」をクリックすると「YOUR TICKET REQUEST」という手続きに進みます。
ここでは選んだ日付の公演のチケット処理が、何月何日から始まるかについてのアナウンスとリクエストフォームが表示されます。
この Request Ticket のフォームでは座席が選べません。希望できるのは座席のカテゴリーと枚数のみです。下の方にチェックボックスがいくつかありますが、同じタイトルが上演される別の日にちでも希望できるようです。
もちろんオンラインの座席予約が可能になる日付まで待ってから、座席を選んで予約することも可能です。
販売中の場合は、TICKETSをクリックして進むと、このような座席指定のページになります。
この座席マップを拡大して、好きな座席を選択したら、「Into the Shopping Cart」を選択して、購入手続きへ進めます。
もう一つ、座席を選択せずに「To the best seat booking」というページに進む方法もあります。このページでは、それぞれの座席のカテゴリー(値段が異なる)から必要な枚数を選ぶと、そのカテゴリーの空席の中から自動的に席が割り振られるものです。大人数の座席を予約したいときなどは便利なのかもしれません。
購入手続き中に、サイトの会員登録が必要です。また、かつてはチケットを郵送してもらえたようですが、今はオンラインでプリントアウトして持ってくるか、劇場でのピックアップのみとなっています。
3.座席
劇場内の座席図は、オンラインでのチケット購入時に表示されます。購入手続きまで行かずに座席を見る場合は、MENU→YOUR VISIT→SEATING PLANS→seating plans here(hereをクリックでPDFが開く)から確認できます。
BSO_Saalplaene_21_22.pdf (staatsoper.de)
切り取った座席図だとすごく小さいので、ホームページから確認してみてください。この座席数を見ただけでも、いかに大きな劇場であるかがわかります。
この劇場の座席図は、Stehplätze(立ち見席)を■で表したり、HörerplätzeやPartiturplätze(どちらもステージを完全に見ることのできない席)を、普通の席よりも小さな●で表したりと、工夫されています。
座席用語
Parkett 平土間席
Mittelloge 中央ボックス席
Balkon バルコニー席(この劇場では平土間席の上の階)
1.Rang 1階(日本でいう2階)
2.Rang 2階(日本でいう3階)
3.Rang 3階(日本でいう4階)
Galerie ギャラリー(天井桟敷席。この劇場では4階部分)
Stehplätze 立ち見席
Hörerplätze ステージがほとんど見えない席(リスニング席)
Partiturplätze ステージが部分的に見えない席
Rechts 右
Links 左
実際の座席
ステージ側から見上げてみた写真です。
中央にある2体の白い彫像に挟まれた部分が一番良い席で、 Mittelloge(中央ボックス席)。
手前にたくさん並んでいるのがParkett(平土間席)です。
その上の段がBalkon(バルコニー席)、その上が1.Rang、2.Rang、3.Rangと続き、天井間近にあるのがGalerie(天井桟敷席)です。
4.字幕
字幕はステージ上部にある黒い掲示板に表示されます。イタリアオペラの場合、左にドイツ語、右に英語が出ました。
この時はParkett Rechts(平土間席 右側)の後ろ端の方の席だったのですが、一つ上のBalkon席がかなりはみ出ていて、下の写真のような視界でした。
これより後ろの席のは天井でステージ上部の字幕が見られなくなるため、この天井から小型の字幕モニターが2つほどぶら下がっていました。
5.チケットとパンフレット
チケットとパンフレットです。パンフレットはホワイエやロビーにあるCDなどを売っているショップで買いました。
6.休憩時間
地味ながらも、しっかり豪華な内装です。
バーカウンターは複数箇所にありました。レストランもあるようなのですが、そこまではたどり着けませんでした。
7.その他
同じドイツでもベルリンに比べると、みな服装がきっちりしているという印象を受けました。
ベルリンの歌劇場は、ベルリン市民の気質なのか、わりと緩いドレスコードでした。多くの人がドレスアップしてくる中で、クラブとかライブ会場の方が似合いそうな人も見かけます。
が、ここミュンヘンではそんな人は見事に一人もいませんでした。男性も女性も、年配の人も若者もかっちりおしゃれしていて、タキシードやロングドレスもちらほら見かけました。
歌劇場のドレスコードは、ウィーンやここバイエルンを中心に、北に行くほど緩くなっていく、とも言われるようです。
もちろん立ち見席の観客で、ジーパンにセーターみたいな普通の服装の人もいましたが、むしろそれはドレスコードのルールを遵守しているということだと思います。座席のステータスに沿った服装で来るという行為は、ちょっと堅苦しいですが、クラシックな宮廷文化らしくて素敵だと思いました。
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