2019年2月、ルーブル美術館に行ってきました。絵画のみ4時間の鑑賞記の後半です。あと、コプト正教美術のエリアを見てきました。
目次
- ドゥノン翼1階:イタリア絵画(グランドギャラリー)
- ドゥノン翼1階:スペイン、アメリカ・イギリス絵画
- ドゥノン翼1階:フランス絵画
- 入場無料日の一部エリアは閉鎖
- ドゥノン翼-1階:エジプト・コプト正教美術
ドゥノン翼1階:イタリア絵画(グランドギャラリー)
2階のフロアを見終わったところで、真ん中の階段から1階に降ります。
降りたところで、サモトラケのニケの前を通ります。ささっと。
そのまま、名高いグランドギャラリーと、モナリザのあるイタリア絵画のエリアに。ここで一気に人が増えました。
ジョット・ディ・ボンドーネ。
アッシジの聖フランチェスコの生涯です。右の、小鳥に説教するエピソードがお気に入り。
数少ないピサネロの作品のひとつ。
顔拡大。肌の微妙な赤みとか、控え目で素敵。
作風の全く異なる聖母子像。ボッティチェリとジョヴァンニ・モデナです。
ピエロ・デッラ・フランチェスカは貸出し中。
コスメ・トゥーラのピエタ。
悲しみかつ苦悶の表情。
モナリザと群衆。写真は諦めました。じつはルーブルは初めてではないので、(20年くらい前に来たことあり)一回見てるからいいや~の精神。
モナリザの向かいにあるのが、ヴェロネーゼのカナの結婚。水をワインに変えたというあの話です。ルーブルで一番大きい絵だそう。壁一面、これ。
ヴェロネーゼといえば、最後の晩餐の絵を依頼されて、賑やか&華やかすぎる宴の絵を描いたため、異端審問にかけられたという経歴の持ち主。(絵のタイトルを「レヴィ家の饗宴」とすることで落ち着いた。)この絵も景気の良いヴェネツィア風の賑わいがすごい出てます。
ダヴィンチです。岩窟の聖母は、写真もあれですが、普通に見ようとしても、ガラスの反射がひどくてダメでした。時間帯が悪かったのか。もう少し暗いところで見たかった。
ロレンツォ・ロットの聖ヒエロニムス。
ラファエロもあります。
もうひとつラファエロ。友人と一緒の肖像画。何だろ、この手。えっ今描いてるの?一緒に?みたいな。
ジュリオ・ロマーノ。
パルミジャニーノ。未完のようです。
カラヴァッジョです。なんか微笑ましい。
ホタテ貝と生ガキとレモン。
ドゥノン翼1階:スペイン、アメリカ・イギリス絵画
広大なイタリア絵画ゾーン、グランドギャラリーの突き当たりの後ろの部屋が、スペイン絵画、さらにその後ろがアメリカ・イギリス絵画ゾーンです。
スペイン絵画、イギリス絵画それぞれ1点ずつしか写真がなかったです。厳選?されたのがこちら。
ムリーリョ。生まれつき足が曲がっている乞食の少年の絵です。
ウィリアムエティ。バッカスの巫女。
このエリアにはほかにも、ゴヤ、エル・グレコ、あとベラスケスもありました。
ドゥノン翼1階:フランス絵画
グランドギャラリーと平行する部屋は1750年代以降のフランス絵画です。
ドラクロワの作品は、シュリー翼の2階にも展示されてますが、大型のものはこっちにありました。
ドラクロワ。民衆を導く自由の女神。これは有名な絵です。
女神を拡大。美術じゃなくて、だいたい歴史の教科書に載っている。
ドラクロワ。キオス島の虐殺。キオス島はトルコの近くにあるギリシャの島です。
虐殺の末、トルコ人に連れ去られようとしている、無気力無抵抗のギリシャ人。
ポール・ドラローシュ。幼きイングランド王エドワード5世とその弟ヨーク公リチャード。ロンドン塔に幽閉された兄弟の絵のようです。
あっ・・・これ、パタリロじゃない?!と思ってしまった。
アングルのオダリスク。人混みがすごくて遠くから撮影したため、ピントあってないです。
入場無料日の一部エリアは閉鎖
この日14時に入って、最後の絵画を見たのが18時ちょっと前。絵画は見終えたけど、エジプト美術のうち、コプト正教関連エリアを見たかったので、急いで地下へ降りました。
ところが!なんと、柵で閉じられてるではないですか。がーん。
この日は18時から21時45分まで入場無料時間です。シュリー翼入口からは並んでいたと思われる人たちがどんどん入ってきました。
閉鎖されてるならしょうがない・・・。帰り際にインフォメーションに聞いてみたら、明日は無料じゃないから開いている、とのこと。
基準がよくわかんないけど、入場無料時は、いくつかの展示エリアが閉鎖されるみたいです。
そのまま帰りましたが、地下のカルーセル商店街のかなり奥まで行列ができてました。
ドゥノン翼-1階:エジプト・コプト正教美術
やっぱ見たかったので、翌日、時間ギリギリの中、再訪しました。
ピンクのところです。こうやって地図で見るとそんなに難しくない場所に見えますが、一回出てからもう一度目的地に行こうとすると、かなり迷いました。
エジプトの美人。
コプト正教のイコン。8世紀のもの。
「まんがでよくわかるキリストの生涯」みたい。
コプト教修道院の柱頭彫刻や装飾された柱などを、実際の(想定される?)配置に即して展示したコーナーがありました。
かなり民族チックな刺繍作品。一番右は紛れもなくサン・ジョルジョ。
正教美術でもビザンティン風のイコンとは違った雰囲気で面白かったです。
これでルーブル美術館は終わりです。
噂どおりの巨大ミュージアムでした。建物自体が分かりにくいので、少し見るだけでもけっこう気合を入れてくと良いと思いました。