2017年7月。暑い時期は涼しいところでリフレッシュしたいと思い、アイスランドとノルウェーの北欧2か国へ、夏休み旅行に行くことにしました。
(アイスランド旅行計画はこちら)
目次
- 暑い季節は涼しいところに行こう
- ノルウェーのスターブチャーチを見たい
- フィヨルド奥地のスターブチャーチの行き方
- オスロの観光地
- ベルゲンの観光地
- ボルグンスターブチャーチへのバス
- ノルウェー観光スケジュール
- オスロからフィヨルドの街フロムまでの移動方法
暑い季節は涼しいところに行こう
2017年の夏休み。いつか行ってみたかったアイスランドと、ガイドブックを見て気になっていたノルウェーのフィヨルド地方にあるスターブチャーチを見に行ってみよう!と思い立ちました。ここではノルウェーについて。
ノルウェーのスターブチャーチを見たい
アイスランドだけでは飽き足らず、海を渡ってノルウェーも旅行します。ノルウェーでは、ヴァイキングっぽいデザインにぐっとくる、木造の教会(スターブチャーチ)を観に行きたいと思います。こういうやつです。
ガイドブックを見て気になっていた、スターブチャーチ。
木造のタイルのうろこっぽい感じ、板張りのシャープな感じ、たまにてっぺんに飾られてるヴァイキングっぽい飾りが北欧っぽい、中世(12~13世紀頃)の木造教会なのです。
キリスト教が発展したローマやビザンツ帝国周辺など、その近辺の12世紀の教会建築とはだいぶ異なる、異質なデザインに興味が掻き立てられてたまりません。十字架が乗ってないと、教会だとは思わないかも。
ノルウェーに全土に散らばっていて、世界遺産に登録されているものもあります。
しかし、このスターブチャーチ。どれもすごく行きにくいところにあります。ドライブしながらの旅行でもない限り、これらをめぐる旅というのは無謀。
そこで、いくつか行きやすそうなところにあって、さらに見ごたえのありそうなスターブチャーチをピックアップ。
1:ゴルスターブチャーチ(Gol Stave Church)
The Stave Church - Norsk Folkemuseum
1200年代にゴルに建てられたものを、オスロの民俗博物館に移築したもの。現在ゴルの地にはコピーが建てられている。
2:ボルグンスターブチャーチ(Borgund Stave Church)
By Concierge.2C [CC BY-SA 3.0 no], from Wikimedia Commons
ノルウェー最大のソグネフィヨルドの奥の方にある教会。1180年建造。フィヨルドツアーから近いので観光客も多い。
3:ウルネススターブチャーチ(Urnes Stave Church)
By Concierge.2C [CC BY-SA 3.0 no], from Wikimedia Commons
おなじくソグネフィヨルドの奥地にある教会。1130年代前半の建築で、現存するスターブチャーチの中では最古。ユネスコ世界遺産。
4:ファントフトスターブチャーチ(Fantoft Stave Church)
https://en.visitbergen.com/things-to-do/fantoft-stave-church-p824893
ソグネフィヨルドにあったものを、ベルゲン郊外のファントフトに移築したスターブチャーチ。元々は1150年頃の建築だったそうですが、1920年代に火事で全焼。原因はノルウェーのブラックメタルバンドによる放火だったそう。ということで、今見られるのは再建築したもの。
ゴルスターブチャーチはオスロの民俗博物館の中にあり、簡単にアクセス可能です。ベルゲンのファントフトスターブチャーチも、空港からベルゲン市内まで行く途中っぽいところにあるので、アクセスは簡単そう。でも、再建されたものと聞くと興味が薄れてしまい、まあ、時間があれば見に行こうかな・・・という感じです。
フィヨルド奥地のスターブチャーチの行き方
ボルグンスターブチャーチとウルネススターブチャーチは、どちらもソグネフィヨルドにあるということなので、どちらか一つは見に行きたいところ。
手元のガイドブック情報によると、
・ウルネススターブチャーチについては
「対岸のSolvornから運航しているフェリーのみ。1日4便、所要20分」
・ボルグンスターブチャーチについては、
「夏はLaerdalからバスが運行する。1日1便、所要50分」
とのこと。
なんか情報が少ないですが、どちらかというとボルグンスターブチャーチの形の方が見ていてときめくので、ガイドブックの「バスがある」を研究することにして、ここに日帰りして行ってみることに決めました。
オスロの観光地
スターブチャーチを見に行くことは決まりましたが、ノルウェーの玄関口はオスロ。ということでオスロの観光名所を検討してみます。
ヴィ―ゲラン公園
オスロといえばここ!人間味あふれる彫刻がたまりません。
ムンク美術館
有名すぎる「叫び」はこの美術館にはありませんが、ムンクの作品を多数収蔵。ムンク尽くし間違いなしの美術館。
オスロ国立美術館
Edvard Munch in the National Museum - The National Museum
ムンクの「叫び」はこっちにあります。他にも有名作品が多数ある美術館。
アーケシュフース城
港沿いに建つ城塞。
オスロ民俗博物館
移築されたゴルスターブチャーチがあるところ。絶対行きます。
ビィグドイ地区の船関連の博物館
By Kjetil Bjørnsrud - Own work, CC BY 2.5, Link
このビィグドイ地区には、オスロ民俗博物館の他に、ヴァイキング船博物館、コンチキ号博物館、フラム号博物館、ノルウェー海洋博物館と、船関係の博物館が集まっていて、1日過ごすことが出来そう。
オスロ市庁舎
市庁舎だけど、ムンクの絵もあったりする。
オペラハウス
現代建築が有名な、海沿いのオペラハウス。屋上まで歩いて登れるらしい。
ノーベル平和センター
By User: JZ at wikivoyage shared, CC BY-SA 3.0, Link
ノーベル平和賞に関する博物館。
イプセン博物館
劇作家イプセンが暮らしていたアパートが博物館になってます。
各観光地の位置関係はこんな感じです。
ベルゲンの観光地
ソグネフィヨルドのスターブチャーチに行くからには、フィヨルド観光に一番近い大都市で、ノルウェー第二の都市でもあるベルゲンも観光したいところです。
ブリッゲン
ベルゲンと言えば、カラフルな木造長屋、ブリッゲン。世界遺産です。面白そう。
コーデー(ベルゲン美術館)
ベルゲンの公園沿いにある4棟からなる美術館。ムンクもけっこうあるらしい。
魚市場
https://www.visitbergen.com/ting-a-gjore/fisketorget-i-bergen-p822253
その名前のとおり、魚市場。買ったものはその場で食べられる。
ハンザ博物館
https://en.visitbergen.com/things-to-do/the-hanseatic-museum-and-schotstuene-museum-vest-p824913
18世紀初頭の商館。干しダラの買い付けなど行っていたハンザ商人の暮らしを再現した博物館。
各観光地の位置関係はこんな感じです。
ボルグンスターブチャーチへのバス
Borgund Stave Churchに行くのに、ガイドブックに書かれているLaerdalを出発点にする必要もないだろうと考え、ベルゲンから日帰りを検討してみます。
バス時刻はこのサイトで検索できます。
Søk og kjøp bussreiser med Nettbuss
ベルゲン発で検索してみた結果、1日に1本のみで、片道4時間強でした。
下の図の赤いところがボルグンスターブチャーチ。
日帰りできないことはないけれど、少し時間がもったいない。
せっかくなのでフィヨルドのどこかの街に宿泊することにしました。候補地はFlam(フロム)、もう一つはVoss(ヴォス)。
どちらも計画段階ではホテル、と呼ばれる宿泊施設は満室。初めてのAir BnBを使おうか?と思ってましたが、旅行一週間前のぎりぎりでFlamのホテルに空きが出たので、Flamを宿泊地に決めました。このあたりは宿泊施設が少ないのに、人気エリアのようです。予約は早めにした方が良いかも。
教会観光後は、同じバスでベルゲンまで戻ります。
行き:フロム発、ボルグンスターブチャーチ着(約1時間)
帰り:ボルグンスターブチャーチ発、ベルゲン着(約4時間20分)ボルグンスターブチャーチの滞在時間は12:53から14:47で、だいたい2時間。教会を一つ見るには十分な時間です。
ノルウェー観光スケジュール
5日目:オスロ到着(オスロ泊)
6日目:オスロ観光(オスロ泊)
7日目:オスロ観光(オスロ泊)
8日目:フロムへ移動(フロム泊)
9日目:ボルグンスターブチャーチ観光(ベルゲン泊)
10日目:ベルゲン観光(ベルゲン泊)
11日目:ベルゲン発
全部で6泊です。(アイスランドと合わせると10泊)
オスロでは、観光にも移動にも便利そうな、駅ナカのホテルを予約しました。
運よく予約が取れた、フロムのホテル。すぐ埋まってしまうのはツアーのせいかもしれません。
ベルゲンは世界遺産の近くにしました。
オスロからフィヨルドの街フロムまでの移動方法
鉄道
オスロからベルゲンまで、「ベルゲン鉄道」という列車が走っています。
Bergen Railway: Information and tickets - nsb.no/en
これに乗って、Myrdal(ミュールダール)で「フロム鉄道」に乗り換えれば良いみたいです。
オスロからミュールダールまでは4時間半、フロム鉄道では2時間です。ちなみにどちらも景観が有名な観光列車です。早めに予約しないと座席が無くなります。
バス
バスという方法もあります。
Søk og kjøp bussreiser med Nettbuss
オスロからHåbakkenという停留所まで5時間半、Håbakkenで乗り換えてフロムまで40分ほどです。ピンクの路線が乗車する区間です。
飛行機を使う
ベルゲンまで飛行機、ベルゲンから鉄道という方法です。結局これになりました。
ベルゲンからはベルゲン鉄道(オスロ行き)でミュールダールへ行き、ここでフロム鉄道に乗り換えです。
なお、フィヨルドに行くにはとりあえずベルゲンから!という思い込みで、ベルゲン空港からのルートで旅行したのですが、じつは、フィヨルドのすぐ近くにSogndalという空港があります。
この空港拠点で行けば、ウルネススターブチャーチとボルグンスターブチャーチの両方行けたかもしれない・・・と今さらちょっと後悔。
ノルウェー国鉄のネット予約、日本のクレジットカードが使えない
ベルゲンからミュールダールまではノルウェー国鉄、ミュールダールからフロムまではフロム鉄道でそれぞれ予約が必要です。フロム鉄道は、ネットで無事予約できました。
しかし、ベルゲンからミュールダールまでのベルゲン鉄道区間が、どうやっても予約出来ません。色々調べてみると、同じように困っている人がいて、どうも日本国内発行のクレジットカードを受け付けていないのでは、という風に言われていました。(2017年7月時点)
旅行の直前で、代理店経由でチケットを頼むのも面倒くさかったので、オスロに着いた日に券売機で切符を買うことにしました。(無事買えました。)
(続く)
- レイキャビクからバスで行く、ゴールデンサークル
- アークレイリ空港から行くダイヤモンドサークル。ここは凄かった
- レイキャビク・アークレイリで食べたものと、アゥルバイル野外博物館
- オスロ観光1日目は、バイキング博物館→ノルウェー民俗博物館→ヴィ―ゲラン公園、そしてラーメン
- オスロ観光2日目。ムンク美術館→国立美術館→アーケシュフース城
- オスロからベルゲン経由で、ソグネフィヨルドへGO
- バスで行ってベルゲンに帰る、Borgund Stave Church日帰り観光
- ベルゲン観光