超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

ヨーロッパに住んでいる旅行好きです。バックパッカー、キャンプ、ユースやドミトリー泊などはしません・・・。公共交通機関(やタクシー)ばかり利用してきた、これまでの個人旅行記録と旅のHow To。

【グラーツ旅行記】1:日本の屏風を見に、エッゲンベルク城へ

豊臣期大坂図屏風目当ての、一泊二日のグラーツ旅行。1日目はエッゲンベルク城を見学します。

(旅行計画) 

【グラーツ】オーストリア第二の都市に、豊臣時代の大阪を描いた屏風絵を見に行こう(丸1日と5時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

【グラーツ】エッゲンベルク城と旧市街 のんびり観光ルート(丸1日と5時間) - 超個人的★ヨーロッパ旅行のHow To

 

目次

 

 

空港からグラーツ中央駅行き、まさかの1時間に1本

グラーツ空港に着きました。事前調べで「電車だと10分ほどでグラーツ中央駅まで行ける」との情報をもとに、電車の駅を探します。駅はこっち、との案内に従って歩きますが・・・

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なんか、遠いです。道は平らに舗装されていますが、なかなかたどり着かない。

やっと駅に到着し、これまで来た道を振り返ったところ。遥か向こうに空港の平たい建物が見えます。f:id:tabikichi:20180315070136j:plain

時刻表を見ると、次の電車まであと50分でした。50分?!

空港発の電車=空港シャトルみたいにイメージしてて、15分~20分に一本のつもりでいたので、びっくらこきました。実際は単なる普通電車の駅でした。

今来た長い道のりを戻ってバスを待つというのもめんどくさくて、そのまま50分待ちました。土日にグラーツ空港に到着したら、タクシーかバスの移動が効率が良いと思います。

 

グラーツ中央駅(Graz Hauptbahnhof)のトラム乗り場

グラーツ中央駅のトラム乗り場は、地下です!

路面電車だからその辺に乗り場があると思って、結構うろうろしてしまいました。広場にある地下行きのエスカレーターや階段で降りられます。 

 

中央広場(Hauptplatz)と市庁舎

トラムに乗って数分でハウプトプラッツに着きました。旧市街の中心地です。市庁舎が素敵。

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ホーフ・ベッカライ・エーデガー・タックス

エッゲンベルク城とは逆方向のハウプトプラッツまで来たのは、皇室御用達の老舗ベッカライでパンを食べるため。

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おススメだというアプフェルシュトゥルーデルと、もう一つもおススメされたパン。名前は何か忘れてしまった・・・。でもしっかり大きいサイズでどちらも美味しかったです。

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お店の壁際に3つぐらいテーブル席があって、カウンターで購入したパンを店内で食べれます。ちなみに飲み物の注文は、パン屋の隣のカフェに注文することになるみたいで、別会計でした。

食べたらハウプトプラッツに戻って、1番のトラムに乗って、エッゲンベルク城を目指します。1日乗車券を買っておくと便利。

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エッゲンベルク城

 

城館と庭園は別々に入場料がかかる

Schloss Eggenbergの停留所で降りてから5~10分ほど歩きました。途中に大きなスポーツスタジアムみたいなのがあって、それ目当てで降りる住民も多かったです。

入り口の門。

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ここの門の内側にあるチケット売り場は、庭園の入場料(2ユーロ・現金のみ)に関するチケットしか扱ってません。エッゲンベルク城の見学チケットは、城内に別にチケットカウンターがあるので、そこで購入して、と言われました。

5月の庭園。

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ときどき、孔雀のすごい鳴き声が聞こえてきます。エッゲンベルク城の全貌が見えました。f:id:tabikichi:20180315070332j:plain

 

大坂図屏風の部屋も含め、見学はガイドツアーのみ

城内にはブックショップ併設の立派なチケットセンターがあります。ここのチケット購入はカードが使えました。

チケットを購入したあと、ガイドツアーの時間まで中庭をうろうろしながら待ちます。時間的に14時のツアーに参加することになりました。ガイドツアーの言語は英語かドイツ語です。

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ツアーに参加してみると、すごく素敵な内装の部屋が続きます。

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これは・・・これは、自分のペースで観光したい!!

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エッゲンベルク公がこだわった宇宙観は365個の窓や、24の部屋、52のドア、60の窓、東西南北方向に建てられた塔とか、そういう建築のこだわりで表現されていますが、室内の天井画も宇宙四元素とか天文学にちなんだものだったりして、一枚一枚が面白い。

そういうのをじっくり見たいのですが、ガイドのペースが速い・・・おいて行かれる。

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日本の間(Japanisches Kabinett)

やっと、大阪図屏風の部屋です。

日本の屏風はこのように埋め込まれ、壁と一体化していました。・・・これが20世紀まで「インドの間」と言われていた部屋です! 明かりが少なくて暗い。

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すごく小さな部屋で、光源は通路側の窓のみ。ロープで仕切られていて部屋の奥まで行けませんでした。
しかし、なんとか8枚の屏風を激写。そして明度と彩度を上げてみたのがこちら。

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もうちょっとじっくり見せてくれればいいのになあ。

ちなみに、チケット売り場には日本語版のパンフレットが置いてあって、そこには8枚の屏風を並べた写真がきらびやかに掲載されています。実物を見るよりもそのパンフを見たほうが全貌が分かりやすい。解説もなかなか充実していました。

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なお、他の言語のパンフレットをためしにめくってみたら、屏風のことは全然書かれていませんでした。

(少なくとも日本語パンフのように、屏風絵がドーン、解説もそれメイン、という作りではなかったです。)

ということで豊臣期大阪図屏風は、ほぼほぼ日本人限定の、少々マニアックな観光資源になっているのかもしれない。

 

アルテギャラリーと考古学博物館

城内にあるアルテギャラリーは、聖人の殉教などがテーマの宗教画がたくさんあって、なかなか楽しめました。

そんな中で気になったのは、宗教とは関係なさそうな、酒池肉林の絵。

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なぜなら、生ガキをを食べているから。おいしそうです。

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あと気になって写真を撮ってしまった、シーフード?の絵。

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考古学博物館は城館の外、庭園の隅の方にある近代的な建物でした。 

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孔雀を存分に満喫

庭園内にはたくさんの孔雀が放し飼いされています。孔雀の方も人間にかなり慣れていて、カメラ向けられてるのわかってるんじゃないのって感じで堂々と歩いていました。

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こっちを見る孔雀、鳴く孔雀
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庭園の木の枝と、木の上の孔雀
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求愛行動。メスも控えめなデザインが可愛い。

動物園のふれあいパークの勢いで楽しめます。(尾羽の先っぽを触っても逃げない。)鳴き声がちょっとうるさいけど。

 

夕食はシュタイアマルク伝統料理

旧市街に戻ってディナーです。

Restaurant in Graz – Willkommen in der Welscher Stub'n

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ウィーンで食べたことのあるオーストリア料理とはまた違って、シュタイアマルク州の料理というのはグヤーシュ(煮込み料理)でもなんかさっぱりしてます。豆サラダはビネガーっぽいものがかかっていて、あまりお腹にもたれない、さっぱり美味しい料理でした。

 

シュロスベルクと時計塔。明日はここに行ってみたいと思います。

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(続く)

ハプスブルク家700年の顔の変化 下唇突出の家系 (文藝春秋企画出版)

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グラーツ旅行記

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  2. グラーツ歴史地区をのんびり散策