マドリード・グラナダ合計5日間の旅行4日目。グラナダ観光の初日は、予約していたアルハンブラ宮殿と、その前後にアルバイシン地区を散策します。終日エキゾチックなアラブ雰囲気をたっぷり堪能。
目次
午前中はアルバイシン地区のカフェをはしご
グラナダ観光の1日目。アルハンブラ宮殿のチケットは事前にネットで予約済み。ナスル宮殿の入場時間が14時半なので、午前中はアルバイシン地区を街歩きします。
ただ歩くだけだと迷うので、目的地のカフェを決めました。
途中で見たいい感じの教会と、変な泉。
こういう狭い道が坂になったり曲がったり、うねうねと続きます。要塞都市として敵から攻略しにくいように建設されたアルバイシン。思惑どおり、方向感覚がなくなります。
お目当てのカフェに着きました!けっこう迷いました。Cafe 4 Gatos。
中のカウンターで朝食セットです。量が多かったけど、美味しかった。
カフェを出てしばらく歩いたら、小さな展望広場に到着しました。
反対側は、こうです。そびえ立つアルハンブラが見える!
この小さな広場の下は泉になってました。モザイクの敷石が素敵。
何か廃墟。
まだ時間があったので、もう一つ気になるカフェに行ってみました。La Teteria Del Banuelo です。
怪しげな入口ですが、中に入るとこう。
で、さらに奥に行くと陽当たりの良いテラスです。
食後のモロッコティータイム。モロッコティーはポットや食器が可愛いのが良いです。
アルバイシンのカフェ巡りはこれぐらいにして、そろそろアルハンブラ宮殿を目指します。
アルハンブラ宮殿
とにかく広いと言われているアルハンブラ宮殿。バスも出ているようですが、グラナダ門から徒歩で入城しました。
裁きの門、葡萄酒の門
グラナダ門を通ったら、かなり傾斜のきつい激坂を登ります。途中にあった噴水。
見えてきた裁きの門。形がアラブっぽい!テンション上がります。
裁きの門・内部。これこれ!イスラム装飾。でも上の方にあるのはマリア像。
宮殿内に入ったらこれまたアラブっぽい葡萄酒の門がありました。とりあえずくぐる。
カルロス5世宮殿など
チケットを見せなくても入れるカルロス5世宮殿。
ここに博物館があるのですが、月曜日はクローズ。残念。
広場からアルカサバの城塞を見たところ。
あと教会とか、カルロス5世宮殿の外側とか。
教会も閉まってました。月曜だから?
ナスル宮殿
いよいよアルハンブラ宮殿の本丸。14時30分のチケットなので、少し早いけれど13時55分くらいから列に並んでみました。
内部は期待どおりの素晴らしいイスラム装飾。
色が控えめなところがまた繊細で、幻想的具合が高まります。テンション上がる。
ただ、基本的に夏のための宮殿なんですよね・・・風通しが良くて。
写真が拙くてあんまりわかんないかもですが、部屋から部屋に移動する度に感嘆して、ため息ついて、もう一回戻って見てみたりとかしてました。
もう、うっとり。
しかしやはり、11月だと少し寒いです。夏に来たかった。
すごく暑いときにこういう宮殿で日差しを避けて、水面から涼し気な風を感じたりできたら。そういうのが贅沢だと思います。
アルカサバ
ナスル宮殿を出たら、次に要塞のアルカサバを見てみることにしました。
遠くからもよく見える、アルハンブラの壁。アルバイシン地区を見るとこんな感じです。
白い壁と屋根の瓦の色のコントラストが素敵。
要塞の中を振り返ってみるとこんな感じでした。
ヘネラリーフェ庭園
最後の有料チケットゾーン、ヘネラリーフェ庭園へ。アルハンブラ宮殿の端っこの方にあるので、案内に従って歩きます。
着きました!
ここも、夏に来たら涼し気なんだろうなー、と思います。
あちこちに水を使った噴水や仕掛けがあって、涼し気に見せることに余念のない、贅沢な庭園でした。
これでアルハンブラ宮殿全施設の訪問終わり。
アラブ世界の精密で繊細な装飾に、大満足できる場所でした。今回のアルハンブラ宮殿観光は、公式サイトの推奨観光時間と全く同じ、ちょうど3時間でした。
再びアルバイシン地区。異端審問博物館とモロッコ料理
アルハンブラ宮殿を堪能した後は、来た道を戻って、ザクロ門を通って再びアルバイシン地区へ。
異端審問博物館(どっちかっていうと拷問器具展示館)
アルバイシンの地区に入ってすぐのところにある異端審問博物館に行ってみました。
スペインの異端審問は、ユダヤ人を狙い撃ちにした、審問とは名ばかりの財産没収だったそうです。
・・・簡単に言うとこんな内容のことが、英語とスペイン語のパネルで説明されているのですが、この博物館はどっちかっていうと古代から中世までの様々な拷問器具を展示していて、そっちのがすごいです。
こういったものは割と好きで、けっこう興味しんしんの自分です。
しかし、これでもか!と展示されるリアルな拷問器具と、そこに必ず添えられている丁寧な説明とイラストを見ているうちに、・・・じわじわと精神が削られていく感じに。
↑リアル黒ひげ危機一髪的な拷問具と、イラスト付き説明。
最後の方はちょっと気持ち悪くなってました。脳が自分のことのように誤変換した可能性あり。
有名なものでは、鉄の処女とかギロチンとかファラリスの雄牛(上)とかもありました。もちろん本物ではないです。拷問器具がたっぷり展示されていて、好きな人にはかなり面白いと思います。
モロッコ料理屋にはアルコールがない
アルバイシン地区をどんどん登って、日が暮れかけたところ。飲食店の集まる広場で、モロッコ料理屋に入ってみました。Restaurante Palacio Andaluz Teteria Almona という店です。
店内はカラフル。
メニューをもらうと、なんとアルコールがなかったです。
イスラム圏では当たり前のことかもしれませんが、少しカルチャーショック。考えてみると、スペインのバル文化って、お酒を飲まないアラブ人からするとものすごく対極にあるっていうか、相容れない習慣ですね。
前菜で頼んだフムスという料理。美味しい!でもこれ、味も見た目もギリシャの前菜、ファヴァにそっくりです。
たぶんこっちのが起源だろうな・・・モロッコ料理が同じアラブってことでトルコに伝わり、そこ経由でギリシャに伝わった説というのを支持したい。
チキンのクスクスと、牛肉と野菜のタジン鍋。やさしい味で美味しかった。
食後にモロッカンティーをいただきました。
店内でコートを脱いだあと、ストールを肩にかけたりしてると、「寒い?」と聞いてくれてエアコンのスイッチを入れてくれる、そんな親切なご主人のいるお店です。
モロッコ風お土産通り、カルデレリア・ヌエヴァ
アルバイシンからホテルまでの帰りは、元来た道ではなく、エルヴィラ門の方向から帰りました。その途中で見かけたアラブ風通り。
すごく賑わっていて面白そうだったので歩いてみました。両脇にはモロッコ風ランプや布を売るお店、アラブ系レストランやモロッコ風のカフェなんかがびっしり。
終点は教会でした。地面のモザイクが素敵。
振り返ったところ。
後で調べると、ここは観光客にも有名なモロッコ風ストリートでした。
アルバイシンのかつての姿を再現すべく出来た通りのようです。いきなり雰囲気が変わって面白いので、おススメです!
夜食に甘いもの
ホテルの近くまで戻ったら、気になっていたお菓子屋さん、Lopez Mezquita がまだ開いてました。奥はカフェコーナーになっているので、デザートを食べにちょっと立ち寄り。
プリンとアップルパイ。そして今回の旅行で覚えたスペイン語、カフェコンレチェ。(コーヒーwithミルク)。お菓子はほの甘くて美味しかったです!店内にはおいしそうなケーキやお菓子がたくさんありました。
西欧の街並みに溶け込むエキゾチックなアラブ雰囲気をたっぷり堪能して、グラナダ1日目は終了。翌日は大聖堂や修道院を見てみる予定です。
(続く)
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