アルタとカストリア旅行記、4日目の続き。湖沿いを歩いていくパナギア・マヴリオティッサ修道院と、カストリアフォークロアミュージアムを訪問します。
目次
パナギア・マヴリオティッサ修道院
カストリアの街なかのビザンティン教会を見た後は、湖沿いをてくてく歩いて、パナギア・マヴリオティッサ修道院を目指します。
最後の教会を見たときの住宅街(左)と、湖沿いの並木道(右)。
並木道を歩いているときに見た、湖。
湖沿いの並木道ですが、歩道が整備されているのは一部だけ。かつ、車もけっこうな頻度でスピード出したまま通るので、散歩道のつもりでふらふら歩いてると、轢かれるか、湖に落ちます。
カストリアのマップ。
半島の先の方はこんもりした山になっていて、人は住んでません。パナギア・マヴリオティッサ修道院はその山をぐるっとまわった向こう側にあります。
住宅街から50分近く歩いて、着きました。けっこう広い敷地で、お土産屋や事務所などもあって、カメラを持った観光客や家族連れもちらほらいました。
近づくと、外壁にフレスコが残っているのがわかります。
建物の外壁のフレスコ。
入口のある方の外壁。こっちは一面くまなく残っていて見事です。
下の方の絵。
何のテーマだろう。棺に入った遺体に矢を打ち込む?棺の中がオイルサーディンの缶詰のよう。
内部がこれまた一面のフレスコ画。
最後の晩餐っぽい。
反対側の壁にあった最後の審判の地獄の図。これが一番立派で、目を引きました。
天使に連れてこられる疫病っぽい人。
顔半分の人、刺される人。
吊り下げられる人。
炎で焼かれる人たち。表情が大袈裟じゃないところが余計に恐い。
吊り下げられてる人たち、天秤を加えてるのは何でしょう。
本によるとこれらの絵は11世紀~13世紀末と言われているようです。
見ごたえのあるフレスコで大満足の修道院でした。
湖沿いの道路にいた鳥。この姿勢のまま動かない・・・。日光浴?
インテリアが素敵。フォークロアミュージアム
のんびり歩いて市街地まで戻ったら、カストリアのフォークロアミュージアムへ行ってみました。
16世紀~17世紀の建物で、1972年に博物館として公開。いつのものかは分かんないのですが、オリジナルの家具がそのまま残っているのだそうです。建物はカストリアマンションと呼ばれる伝統住宅のひとつ。
中に入ると女性の学芸員さんが、英語で一部屋一部屋説明しながら見せてくれます。
この家はけっこう大きくて、たくさん部屋があって面白かったです。グラウンドフロアはワインセラーや食物貯蔵庫。
階段を上がって1階は2部屋。この部屋は毛皮工房みたいになってました。
天井と天井付近の絵がこれまた素敵。
その隣は立派な応接室でした。ステンドグラスが素敵。
階段を上って2階です。
奥のリビングルーム。
上の換気扇みたいな扉を通して、隣の小さい部屋でリビングの会話を聞けるようになっているのだそうです。
2階には寝室も二つあります。夫婦用。
子供用。
カストリアは15世紀頃から毛皮取引で有名な街です。毛皮の要所だけあって、色鮮やかなファーがそこかしこに使われてました。なお、カストリアの冬の寒さは厳しいらしい。
中庭にはボート。庭から見上げるとバルコニーもあります。案内してくれた学芸員さんは美しいでしょう、と自慢げ。確かにこの木製の曲がった梁みたいなのとバルコニーの手すりがすごく良いです。
庭にはキッチンもありました。
全体的になんかトルコっぽい印象でした。でも毛皮がたくさん使われているのがカストリアの伝統なのかな。
かつての領主や市長などが住んでいた家らしい。すごく面白かった。
博物館を出たところにいた、猫たち。
遊歩道
博物館を出て湖沿いに降りてきました。
この日は天気も良くて散歩日和です。カストリアって街は、教会は面白いし景色は良いしで、良いところです。観光客も多い。
遊歩道を堂々と横切るアヒル。
嘴が鋭くてけっこう凶悪な顔してます。
お昼。ギロピタ。
荷物を預けていたアパートメントに戻り、1階のカフェでしばし休憩。オーナーの奥さん(おそらく)が来て、カストリアは気に入った?と言うので、全力でイエスと答えました。
おまけ テッサロニキ
アルタとカストリアを満喫して、ただ帰るためだけにテッサロニキに宿泊。
さすがに飽きてきたギロリアン生活はここらで打ち止めにして、以前のテッサロニキ旅行で美味しかった覚えのあるシーフードレストランに行き、久しぶりに豪遊。(と言っても二人で35ユーロくらい。)
美味しかった~ 肉ばっか食べてきたので、魚介の料理は感動もひとしおでした。
≪アルタとカストリア旅行計画≫
≪アルタとカストリア旅行記≫
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